郷土館日誌

主屋の棟瓦が新しく復元されています

4月の終わりに主屋の屋根の頂上部分に、新しく復元された鬼瓦が取り付けられ、5月に入って棟瓦が新しく復元されています。

屋根の頂上の結合部にある棟瓦は雨の影響を受けやすく、棟の下地に雨水が侵入しないように積まれており、大きな邸宅では象徴的存在にもなっています。

 (工事前の棟瓦)

工事では、まず大量に使用されていた古い棟瓦や葺き土、棟木がすべて取り除かれました。

そのあとに、密着性や防水性のある南蛮漆喰を塗り込みながら、短冊形の新しいのし瓦が積み上げられていきました。

のし瓦は、一列北側に54枚、南側に54枚、それぞれが銅線で結ばれて固定され、計108枚が一段に敷かれています。

また、塗り込んだ南蛮漆喰の中には水分が吸収されるように破損した瓦の破片を埋め込んでいます。

そして、のし瓦は雨水が侵入しても外に流れ出るように千鳥状に積まれていっています。

様々な工夫をされながら一段一段と積み上げられていき、14段という高さまで積み上げられました。

そして、合わせて長さ13mの樹脂製の棟木が中央に取り付けられました。

 

最後に冠瓦が被せられて、平安邸の新しい棟瓦が復元されていっています。美しく雄大な棟瓦はとても見応えがありました。

 

 

昭和の初めごろのこいのぼりを展示しています

地域の方から、蔵で見つかった昭和の初めごろの「こいのぼり」をいただきました。長さ約6mの「まごい」と約4mの「ひごい」の、とても大きなこいのぼりをミューゼレスポアールの窓際に展示しています。

 

「まごい」と「ひごい」のうろこの部分には、長寿の願いが込められた鶴と亀のデザインも見られます。

明日からGWが始まります。新緑が美しい季節になりました。4/27~29、5/3~6のGW中は、郷土館は旧平賀邸とミューゼレスポアールを無料で開放しています。こいのぼりを見に、お子さん連れでぜひお越しください。

 

復元された新しい鬼瓦の取り付け作業が始まりました

12月に取り外された旧平安邸の主屋の鬼瓦が、淡路島で復元されて新しくなり、本日取り付け作業が始まりました。

波と雲を表したとても大きな鬼瓦は旧平安邸のシンボル的存在です。新しい鬼瓦は「あし」の部分が4分割、「あたま」の部分が3分割、計7分割されています。(元の鬼瓦は5分割でした)

7つを合わせると、幅約2m、重さ約100㎏のとても大きな、立派な鬼瓦になります。

 

部分ごとに順にクレーン車で屋根の上まで運ばれました。

 

5人の職人の方が、取り付け場所で、まず「あし」の一番下の部分を両側に置いて、黒いホルマル樹脂被覆銅線でくくりつけて固定されました。

その上に「あし」を置き、「あたま」の下の部分を重ねて置いて、ボルトを穴に入れて固定していきます。

最後に一番上の「あたま」の部分を置きます。

そして鬼瓦が倒れないように「あたま」と棟木につけたボルトを、黒い樹脂の銅線でくくりつけて固定します。

鬼瓦が下から見て美しく見えるように、破風の中央と鬼瓦の中央が縦にまっすぐに揃うように、

鬼瓦の両側が水平になるように何度も水平器で図りながら、重い瓦を一つ一つ調整しながら合わせていっています。

 今日は西側の鬼瓦が棟の上に上がり、明日は東側の鬼瓦の作業が進められます。

蔵の中の耐震補強工事 

3月からは蔵の中の耐震補強工事が続けられています。

北蔵や乾蔵の1階は展示室として活用されており、四隅には火打梁(ひうちばり)という斜めに組まれた耐震補強材が取り付けられました。 

 

サイズを測ってぴったりと合うように、何度もかんなをかけて調整され、古色が塗られて取り付けられました。

また、金剛組の方には、木造家屋を建築する際に木材を組み合わせるときの組手である仕口(しくち)や継手(つぎて)について見本を使って説明していただきました。

大正時代に建てられた平安邸が100年以上経っても頑丈に維持されている、古来からの在来工法の仕組みについて教えていただきました。

 

 

 

主屋の屋根工事

今週から主屋の屋根の工事が始まっています。大きな屋根全体を覆うように、作業をするための足場がたくさん作られました。

 

12月に鬼瓦が取り外され、現在は最上段の陸棟(りくむね)の解体が進められており、大量の熨斗(のし)瓦や葺き土が取り除かれています。

 

解体時には、瓦を留め付けている建築当時(100年以上前)の棟木(むねぎ)が確認されました。長年の雨水の侵入により、原形をとどめないほど不朽していました。

今日の夕方には、積まれていた熨斗瓦や葺き土がすべて取り除かれました。

 

 

 

 

主屋や蔵、納屋の屋根の修繕工事が始まります

離れや北蔵などの工事に続いて、主屋や南・東方面にある巽蔵、大納屋、長屋門などの屋根の修繕工事を中心とした耐震補強工事が行われることになっています。現在、工事のための足場が作られています。

 

 

瓦を外して土を取り除いたり、破損した瓦は取り換えるなどの作業が行われていきます。

普段は掲示板が付けられている薬医門も修繕されるために開けられました。

桜満開 お花見にどうぞ

郷土館のアトリエ平通前の桜 ソメイヨシノが満開となりました。昨日の雨風で心配しておりましたが、見事に咲いています。

ミューゼレスポアールへの通路のしだれ桜も美しく咲いています。

先日ボランティアの方が植え替えてくださったミューゼの窓際の芝桜も咲いています。

今週が見頃となり土日は無料開放になりますので、洋館の平賀邸や美術館のミューゼレスポアールの見学とともに、お花見や写真撮影などにお立ち寄りください。

 

離れ・蔵の屋根・壁・雨樋の修復工事 完成

昨年の11月から続けられてきた離れや蔵(北蔵・乾蔵・西納屋・西蔵)の屋根、壁、雨樋などの修復工事が完成しました。離れや蔵は、重くなった屋根の古い瓦やその下にあった杉皮や土がすべて取り除かれて、

 

 

小屋組の梁や垂木が補強されて、

取り付けた構造用合板の上に、たくさんの新しい瓦が丁寧に葺かれています。

 

棟瓦や波と雲を表した新しい鬼瓦(前方)も取り付けられました。

緑青の銅板は取り外され、深緑色のステンレス製鋼板が取り付けられました。既設の銅製の雨樋は穴が開くなど経年劣化しているため、内樋を入れて当時の姿を残しています。

 

取り外された銅板の裏は、酸化していない当時の輝きが残っています。

 

長年の劣化や雨風で漆喰が剥がれた壁も補修し、美しくなりました。

来週には離れや蔵を覆っていた大屋根や足場が撤去されるため、金剛組の方が修復したところを一つ一つ分かりやすく説明してくださいました。

 

時間と手間をかけて丁寧な作業が続けられています。次は大きな主屋の屋根の瓦の修復、小屋組、台所、事務室等の耐震補強工事が行われていくことになります。

 

バラ・ハーブボランティア

昨日ボランティアの皆さんと職員全員で、平賀邸周りの庭のバラやハーブの剪定や草ぬきなどの手入れを行いました。

 

ミューゼレスポアールの窓際のスペースでは、草ぬきをしながらシバザクラの植え替えを行いました。

 

寒暖差の激しい毎日が続きますが、もうすぐ暖かくなって、桜(ソメイヨシノ、しだれ桜)やハナミズキなどの花が咲き、新緑の季節を迎えます。庭のバラやハーブ、シバサクラも彩りを添えてくれることでしょう。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

離れ・蔵の屋根・壁・地桁の修復工事

離れ・蔵の屋根の瓦葺きや壁の補修工事が進められています。

 

屋根のサラシ葺きでは古くなった銅板に代わって、銅板の色合いに似せたステンレス鋼板が取り付けられ、

野垂木に取り付けられた構造用合板と瓦桟の上に、新しい淡路土の古代いぶし瓦が美しく葺かれています。

 また、蔵の土壁の補修も行われています。

古い漆喰を取り除いて、砂を混ぜた砂漆喰で下地調整を行っています。今後、段階を経て漆喰の仕上げ塗りをしていきます。

 

漆喰は防火性や調湿性に優れ、消石灰やスサに、つなぎとなるのりを混ぜて時間をかけて炊いて作るそうです。

離れの室内では、廊下の地桁(じげた)を取り付けるための準備が行われています。

地桁と柱の留めつけ部の仕口(しくち)の加工をしています。

 

古色が塗られ、完成した地桁が取り付けられました。

丁寧な作業が続けられています。

旧平賀邸に昭和初期製のラジオが寄贈されました

 旧平賀邸を建てられた平賀義美氏が所蔵されていた昭和初期製のラジオを、ご親族の方から寄贈していただきました。

 

 ラジオは、当時の大阪変圧器株式会社で製作されたヘルメスラジオで、1932~33年頃、約90年前に製作されたものです。本体とスピーカーが一体化した「ミゼット型」と呼ばれ、天部が丸くなっています。サイズは縦40.5センチ、横31センチ、奥行24.5センチで大きく感じられます。

 旧平賀邸が建てられたのが1918(大正8)年。平賀義美氏がこのラジオを昭和初期に購入されて、自宅で使用されていたものと思われます。木製のレトロな雰囲気のラジオは平賀邸にとてもよく合っています。
 棚の上にはステンドグラスがあり、背景はイギリスの「モダンデザインの父」といわれるウィリアム・モリスの壁紙です。来館された折は、書斎の棚に展示していますので、ぜひご覧ください。

平賀邸の前の梅の花が満開です

 旧平賀邸の前の梅の花が美しく咲いています。

 大正時代に建てられ、映画やドラマのロケ地にもなっている、美しい景観の落ち着いた佇まいの旧平賀邸。

 土曜、日曜、祝日は無料開放していますのでお立ち寄りください。

離れ・蔵の屋根工事

離れの建物や蔵の屋根の工事が続けられています。

離れの屋根は、野垂木に同寸の角材を取り付けて補強を行い、母屋に調整材を入れてむくり屋根(傾斜が上に凸状に湾曲している屋根)を復元しています。 

 

野垂木の上に構造用合板が1枚1枚取り付けられて補強されています。

その上に瓦桟が取り付けられて、新しい美しい淡路土の古代いぶし瓦で葺かれていきます。

 また、離れの北にある西蔵や西納屋、乾蔵、北蔵の下屋根の古い瓦とその下の土を取り除いていく大変な作業も行われました。

 

その上に新しい構造用合板と瓦桟が取り付けられて、

新しい瓦が葺かれていっています。

 

長年の風雨で剥がれていた蔵の土壁の漆喰が落とされて、新しい漆喰で補修されることになっています。

東谷小学校3年生「郷土館に行こう」

 先日の15日木曜日の午後、地域の東谷小学校3年生の子どもたちが社会科学習で郷土館に来てくれました。

 あいにくの雨になり傘をさしながらでしたが、事前に郷土館について学習してきた冊子を手に持って、3クラスに分かれて順に見学していきました。

 平賀邸では、洋館の特徴を聞いて見学しながら、自分たちの家との違いを考えたり、お楽しみのトランプの4つのマークも探しました。

 鉱山資料室では、むかしの銅の製錬の仕方やふいごの使い方、製錬時に出る鉱滓(からみ)の話を聞いたり、

現在の工事中で分かった、屋根の銅板の裏の酸化していない銅の輝きにはびっくりしていました。

 ミューゼレスポアールでは、青木大乗画伯や平通武男画伯の話を聞いて、絵画を見学しながら自分のお気に入りの絵を決めていました。

 今年は、工事のため平安邸の中や毎年開催しているひな人形展、昭和レトロ展などを見てもらうことはできませんでした。10~11月になったら新しく開館しますので、ぜひ見に来てくださいね。

主屋小屋組みの床板復元 離れの屋根の工事

 昨年から続けられている平安邸主屋の小屋組みの耐震補強工事で、床に新しく留めつけられた構造用合板の上に、元からあった古い床板が留め付けられて,います。

 外されていた古い床板は全部で約180枚。元の位置に戻せるように1枚ずつ印・番号が付けられており、順に留め付けられています。構造用合板の上に、また桔木や点検口の部分に合うように、床板の長さ厚さを調整しながら丁寧に復元されています。

 また、主屋座敷の床下の柱や地固めには100個あまりの金具の耐震リングが取り付けられています。

主屋座敷1階の様子

  離れの屋根の工事では、新しく瓦拭きするための準備が進められています。

 小屋組みの梁や垂木を角材で補強したり、

元の屋根の野地板に使われていた漆喰が剥がれないように、留め板が取り付けられました。

 小屋組みの中をよく見ると、天井を吊り上げるための竹がたくさん取り付けられており、

瓦の下に敷かれていた杉皮が外されて保管されています。

  屋根の梁や垂木が補強された後に、合板の野地板が付けられ、新しい瓦が取り付けられることになっています。

 

小屋組みの耐震工事

 平安邸の主屋の大きな屋根を構成する小屋組みでは耐震工事が続けられています。

 11月から床板が1枚1枚取り外され、

2階の床組みに柱と梁とを角材で補強して金具の耐震リングを取り付けられてきました。

 そして、12月からは床板を水平にするために、床板を支える梁一本一本の上部に厚さの違う調整材を留め付け、

その上に、分厚い構造用合板が一枚一枚が留め付けられて計約60枚で補強され、床がとても安定するようになっています。

 角材を組み合わせた新しい点検口も6か所作られています。

 また、屋根が上層・下層に分かれて軒先が長くなる大きな家屋に見られる桔木(はねぎ)が4か所あります。軒先が垂れ下がらないように、それぞれ桔木とそれをおさえる桔木おさえが取り付けられています。

 梁や桔木に使われている丸太など自然の材料を相手に、水平を保つための調整材や点検口の下地の角材、そして構造用合板を留め付けていく作業は、とても時間と手間がかかる大変な作業です。

 今後は、留め付けられた構造用合板の上に、取り外された板を同じ場所に再度取り付けて復元していくことになります。

本年もよろしくお願いいたします

 新しい年2024(令和6)年が始まりました。現在、旧平安邸が耐震補強改修工事で休館中ですが、旧平賀邸とミューゼレスポアアールは土曜、日曜、祝日は無料開放しています。

 郷土館は自然に囲まれ、冬の雪景色、春の梅や桜、ハナミズキ、初夏の新緑、花壇のバラやハーブなど、季節に応じて様々な風景が見られます。大正時代の近代建築の洋館平賀邸や川西ゆかりの青木大乗画伯や平通武男画伯の絵画を鑑賞することができ、スケッチや写真撮影もできます。

 今年の9~10月頃には工事も終了し平安邸を新たに開館してイベントや講座も随時開催していく予定です。本年も郷土館をよろしくお願いいたします。

今年もありがとうございました

 今年もあとわずかとなりました。明日12月28日(木曜)~1月5日(金曜)まで休館となり、1月6日(土曜)から土曜・日曜・祝日は平賀邸とミューゼレスポアールを無料開放します。
 今日は、シルバー人材センターの皆さんが先日から3日間をかけて、平安邸の庭や

 ミューゼレスポアールへの通路のハナミズキやしだれ桜などの剪定をされ、とてもきれいになり、すっきりとしました。

 平安邸の庭は現在工事中で、秋まで見てもらえないのは残念ですが、ハナミズキやしだれ桜は春にはきっと美しく咲いてくれると思います。

 郷土館は10月より平安邸の耐震補強改修工事のため休館となり、イベント等も休止となっていますが、9月までは様々な企画展や講座、演奏会などのイベントを開催することができ、3,000人を越える皆さんに来館いただきました。本当にありがとうございました。

北蔵の屋根工事 銅板の裏は…

 先週から平安邸の主屋と離れの耐震工事と並行して、北蔵の屋根の修繕工事が行われています。

 屋根の頂上部分の棟には、雨漏りを防ぐために一番上に箱状の形をした「京箱」瓦が取り付けられていますが、その「京箱」瓦が取り外され、中に入っていた土や木材が取り除かれました。

 その後、屋根の棟瓦を一枚一枚はがして確認して汚れを落とし、元に戻していっています。破損している瓦は取り換えています。

 また、離れのひさしに取り付けられていた一文字葺きの銅板が外されています。銅板は長い年月の間に、銅が酸化した緑青(青みがちな緑色)になっていますが、

その裏を見てみると、当時のままの酸化していない鮮やかに輝く銅板が残っていました。

 主屋のひさしにも多くの銅板が付けられています。雨樋はすべて銅で作られています。
 明治、大正、昭和の初めまで銅の製錬を生業に繫栄していたことを象徴するように、当時の平安邸は銅板のひさしや銅の雨樋が輝いていたことが想像されます。

離れの耐震工事

 現在、旧平安邸の主屋の耐震工事と並行して、離れの耐震工事も行われています。
 離れは、重みで建物が歪み、廊下のガラス戸や部屋のふすま、障子戸が全く動かなくなっていました。また、雨戸がないため、雨漏りで廊下もシミがついて汚れていました。

 今回の工事では、縁側の廊下の板を外して床下の状態を確認しながら、建物の傾きを動かして歪みを直していくための準備をされているそうです。

取り外された廊下の板には、松材の継ぎ目なしの柾目取りの見事な床板が使われています。

廊下の角の部分の床板の組み方も手の込んだ職人技が見られます。

離れの屋根も瓦や土を取り除いて、新しく瓦拭きをする準備が行われています。

主屋の耐震工事

 

  現在、旧平安邸の主屋では耐震工事が行われています。金剛組の方が床板の一部を取り外してとても狭い床下に入り込んで、電灯で照らしながら柱や地固めに耐震リングの金具を取り付けられています。

 6部屋、畳45畳以上もある大きな主屋の床下に入り込んで、100以上の耐震リングの金具を付けていく作業はとても大変です。

 礎石の上に立つ柱や地固めには、すべて防腐や白アリ対策のための柿渋のようなものが塗られていて、当時のままの姿で残っているそうです。

 小屋組み内では、2階の床組みに柱と梁とを角材で補強して金具の耐震リングを取り付けられています。

主屋の1階の様子

青木大乗画伯の絵画を入れ替えました

 本日、ミューゼレスポアールで常設展示している、川西ゆかりの日本画家 青木大乗画伯の絵画を入れ替えました。
今回は、郷土館で販売している絵はがきにもある代表作5点や、

昭和23~24年、マッカーサーの依頼により制作された「日本百景」から8点の絵画を新たに展示しています。

 画伯の代表作「あらしに生きる」(原画の大きな屏風絵は現在ミューゼレスポアールで展示中)は、川西市役所の正面玄関を入っての左手突き当りの壁に、

代表作「白馬と童女」は中央図書館入り口正面の小壁に、それぞれ大きな陶板レプリカが設置されています。

 川西市史の表紙絵「りんどう」も画伯の絵です。

 現在、土・日曜日、祝日は平賀邸とミューゼレスポアールは入館料無料で開館しています。お立ち寄りください。

大きな鬼瓦が取り外されました

 本日、旧平安邸主屋の屋根の棟の両端に設置されている二つの大きな鬼瓦が、修繕のために取り外されてクレーン車で降ろされました。
 鬼瓦は厄除けや装飾が目的で備えられ、雨仕舞いの役割も果たし、大きな家では象徴的な存在になっています。

 数日前からのし瓦を除いて、鬼瓦を取り外す作業がされていました。

 今日はそれぞれ五つに解体された鬼瓦を、クレーンで順に降ろしていきました。

 波の模様が施され、とても大きく重い鬼瓦を、業者の方が元の形に組み合わせ、鉄の棒も差し込んで作っていかれました。

 取り外された鬼瓦は、新たに復元するために一度持ち出して制作されて設置されることになっています。

旧平安邸主屋の小屋組み工事の様子

 先週から、旧平安邸の主屋の大きな屋根を構成する小屋組みの工事が行われています。小屋組みは公開していませんが、今回の工事で、金剛組の方に大正時代に建てられた平安邸の文化財としての価値を教えていただきましたので、郷土館日誌でお知らせしたいと思います。

 工事は、床板を1枚1枚取り外して、構造用合板を用いて補強し、取り外した板を再度付けて復元していきます。並行して金物による耐震補強が行われます。

 松やけやきの大黒柱がまっすぐ小屋組内まで突き抜け、大木を使った棟木や梁や桁、垂木などの骨組みに圧倒されます。
<松の大黒柱…柱の収縮と割れを防ぐ背割れが見られます>

 板を外して見える1階の天井裏には、屋久杉の天井板を1枚1枚竹釘でつないで固定した跡や、当時の電気の配線が見られます。

 また、上棟時に棟札とともに納められる扇車が小屋裏内にその当時のまま残されています。

 金剛組の方は、小屋組み建築にたずさわられた方々の巧みな職人技と平安邸の文化財的価値にとても感心されていました。

 

11月のバラ・ハーブボランティア

 本日11月のバラ・ハーブボランティアがありました。平賀邸周りの花壇で、雑草を抜いたり、クリスマスローズの株分けやアガパンサスの植え付け、柵を使ってトラノオの区画をしました。

 ミューゼレスポアール前でも芝桜の植え付けを行いました。

 春にはまた美しい花が咲いてくれたらと思います。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

離れの屋根の修繕工事

 

 先日から離れの建物の屋根の修繕工事が行われています。離れの屋根の瓦をすべて取り外して、瓦の下にあった土もすべて取り除かれました。そこに新たに板敷を敷いて、新しい瓦を載せ、耐震補強をしていくとのことです。

 老朽化が進んで動かなくなっていた大正時代のガラスの戸や障子、ふすまが動くようになっていくことになります。

平安邸 工事の足場完成 屋根・鬼瓦の修繕工事が始まります

 平安邸の耐震補強修繕工事の足場作りがほぼ完成し、主屋・離れ・北蔵が足場とシートで覆われました。

 昨日、金剛組の方とともに足場を登って工事が始まる屋根の部分を案内、説明していただきました。

 主屋の屋根の大きさ、一番上に備え付けられた立派な鬼瓦、敷き詰められた瓦の多さ、銅で作られた雨樋、一文字葺きなどを間近に見ることができました。

 来週から離れの瓦を外して土を取り除いたり、主屋や蔵の老朽化して破損した瓦を取り換えるなどの修繕工事が始まります。

 主屋座敷も工事に備えて建具や電燈を外し、畳の上は養生をされています。

離れの建物に大屋根

 旧平安邸の耐震補強改修工事は、離れや北蔵、主屋の中庭などに足場が次々と取り付けられ、離れの建物を覆う大屋根も設置されました。

 大屋根は、老朽化が進む離れの建物の瓦をすべて外して屋根の修繕工事をするためです。これまで開かなかった離れ座敷の障子戸やふすまが開くようになるとのことです。

旧平安邸の耐震補強改修工事が始まっています

 旧平安邸の耐震補強改修等の工事が始まりました。

この10月より来年の9月末頃まで、1年をかけて専用金物による柱や壁、小屋裏の耐震補強工事、屋根瓦葺きや樋、便所等の老朽改修工事が行われます。施工業者は、株式会社金剛組です。

<はなれ座敷の足場設置工事の様子>

<庭のもみじを大切に残しながら>

色づく郷土館

 昨日、川西市立東谷中学校美術部の皆さんが、秋の郷土館を写生するために来館されました。

 思い思いの場所で写生し、昼休みには旧平賀邸内部と、ミューゼレスポアールの絵画の見学を楽しんでいました。

 これから一層深まりゆく秋の郷土館を、写生や写真撮影などでもお楽しみください。

 旧平安邸の工事期間中は、土日祝日の朝10時から夕方4時半まで(入館は4時まで)どなたでも無料で旧平賀邸とミューゼレスポアールをご見学いただけます。団体見学を平日ご希望される場合は、トップページをご覧ください。

秋めいてきた郷土館

 先日、伊丹市より水彩画教室の方々が来館されました。

 少し秋めいてきた郷土館を見学された後、お気に入りの場所で熱心にスケッチをされていました。

 これから郷土館も紅葉の美しい時季を迎えます。

 開館日をご確認の上、ぜひお越しください。

バラ・ハーブボランティア

 

 26日(火曜)ボランティアの方、トライやるの中学生と、バラやハーブなどの花壇の手入れを行いました。

 夏場に伸びた雑草を抜いたり、花の剪定をしたり、新しいハーブを植えたりして花壇が綺麗になりました。

 いろいろなハーブが大きくなって色とりどりの小さな花を咲かせています。

 ボランティアの皆さんありがとうございました。中学生もよくがんばってくれました。

トライやるウィーク後半

<3日目>シャドーボックス体験
 5~7月のシャドーボックス展に協力いただいた大橋禾苗さん、原妙子さんに丁寧にご指導いただいて、マスコットのシャドーボックスを約2時間かけて作りました。

蓄音機体験…平安家に残るレコードを、蓄音機で針を付け替えながら聴きました

<4日目>城山登山…山城(獅子山城 通称山下城)のあとを見学しまし

4日間という短い期間でしたが、最後には「働くことの大変さや大切なことを学びました」「楽しく心に残る経験ができました」など感想を述べてくれました。トライやるで学んだことを少しでも生かしていってくれたら嬉しいです。

トライやるウィーク前半

 今週26日(火曜)から本日29日(金曜)まで4日間、多田中学校の生徒4人がトライやるウィークで活動を行いました。礼儀正しく、真面目に一生懸命、郷土館の仕事やさまざまな体験活動をがんばりました。
朝は、大正時代の建物を開けることから始まります

落ち葉掃除や花壇の水まき

<1日目>バラ・ハーブボランティアの方と花壇の手入れ

マンホール写真展や絵画展の片付け、絵画展準備

<2日目>通路の柵のペンキ塗り

団体の方への文化財ボランティアガイドさんの説明を聞いてお勉強

高齢者大学の皆さんが来館されました

 20日(水曜)大阪高齢者大学「近世史を楽しく学ぶ科」の30名の皆さんが来館されました。
午前中は、アトリエ平通で講師の先生による「江戸時代の多田銀銅山と大坂」の講義を聞かれ、

昼食休憩の後、2グループに分かれて郷土館を見学されました。

 郷土館に初めて来られた方がほとんどで、説明の依頼を受けられた川西市文化財ボランティアガイド6名の皆さんの分かりやすいお話を聞かれながら、熱心に学ばれていました。

デザインマンホール写真展 9月24日まで開催

 今年の夏も猛暑の毎日が続きましたが、夏休み工作教室、シャドーボックス体験、勾玉作り教室と4回の講座に参加された子どもたちや保護者の方、市内の先生方の研修、能勢電車の謎解きクイズ、一庫ダム見学会&ハイキングなどで、650人を越える皆さんに来館いただきました。

 クーラーの効いた涼しいミューゼレスポアールに入ると別世界!ひと休みされながら「マンホールの世界」を楽しまれていました。

<「いなぼう」のマンホールを指さして記念写真!>

 初公開のアニメ(ハローキティ―、ガンダム、北斗の拳…)やキャラクター(いなぼう、ひこにゃん…)、ポケモンのマンホール蓋を多く展示しました。また、祭り(ねぶた…)やお城(姫路城…)、世界遺産(富士山…)、近隣の町(琵琶湖、王子動物園、伊丹の酒蔵…)など、テーマ別に各地の町自慢のマンホール写真も展示しています。

<ポケふた いくつ知っているかな?>

<川西市のマンホールの実物やマンホールカードもありますよ>

「デザインマンホール写真展」は9月24日(日曜)まで。平安邸は10月3日から耐震補強改修工事に入り、1年間見学できなくなります。残暑が和らいできましたら、ぜひお立ち寄りください。

10月3日より旧平安邸休館のお知らせ

 川西市の広報誌・郷土館のHPでもお知らせしていますが、大正時代に建てられ築105年を越える国の登録有形文化財の旧平安邸が、来月10月上旬から約1年間、耐震補強改修などの工事を行うことになりました。
 そのため、10月3日(火曜)から工事終了(令和6年9月頃)まで約1年間、旧平安邸の見学や、これまで開催してきた企画展や講座、コンサート・演奏会などでの使用ができなくなります。

和のしつらえ 夏仕立ての平安邸
(10月1日まではご覧になれます)

 なお、旧平賀邸やミューゼレスポアールの見学は、土・日曜日、祝日のみ可能となります。駐車場・入り口は平賀邸奥の旧駐車場・大門になり、アトリエ平通で受付を行います。(工事期間中の入館料は無料)

大正時代の洋館 国の登録有形文化財 旧平賀邸

ミューゼレスポアール(青木大乗画伯・平通武男画伯の絵画を常設展示)

 ただし、団体見学や特別利用で平日を希望される場合は、希望日の14日前までに相談してください。

夏休み勾玉作り教室

 先週17日(木曜)夏休み勾玉作り教室を開催しました。講師は川西市生涯学習課職員の朝井さん、文化財ボランティアガイドの3名の皆さんにも支援に入っていただきました。

 初めに、朝井さんからパネルを使って川西市の文化財や加茂遺跡、勾玉についてお話があり、作り方の説明を聞いて作業開始。

 材料の滑石に鉛筆で形を描いて、金ヤスリで削りながら丸みをつけていった後、紙ヤスリでひたすら磨いていきます。手は真っ白に!

 保護者の方も見守りながら手助けされ、自ら勾玉作りにチャレンジされる方も。

 朝井さん、ガイドの皆さんも熱心に声をかけられてアドバイス。

 最後に水につけて紙ヤスリで磨き、布で磨いてつやを出し、ひもを通してできあがり!

 子どもたちは約2時間、休憩もとらずに集中してがんばり、出来上がったきれいな勾玉を見てうれしそうでした。

 終わった後は、マンホール写真展を観て楽しまれました。

平通画伯の洋画を入れ替えました 先生方の社会体験研修

 昨日、東谷小学校・中学校の新任の先生方が郷土館で社会体験研修をされました。午前中は、開館準備をしながら郷土館のことを知ってもらい、花壇の水やりや旧平安邸の窓ふき・畳や廊下掃除などがんばってもらいました。

 午後からは、ミューゼレスポアール2階の平通武男画伯の洋画の入れ替えを手伝ってもらいました。

 大きく重い額に入った画伯の絵をみんなでおろして、梱包して収蔵庫にしまい、

新しい絵を収蔵庫から運んできて、みんなで抱えながら取り付けていきました。

 平通画伯ご夫妻を描いた「二人」や代表作の「踊り子」をはじめ、「黄色いパラソル」「海」「花」「静物」の6点を入れ替えています。

 平安邸の蔵展示室でも、画伯の「小品展~在りし日のスケッチの旅~」も開催していますので、ご鑑賞ください。

デザインマンホール写真展 池上さんご夫妻来館

 昨日、郷土館のデザインマンホール展にご協力いただいている池上修さん・和子さんご夫妻が来館されました。

 池上さんご夫妻は、20年前に、お住いの豊中市で「マチカネワニ」のカラフルなマンホールを発見されたのをきっかけに、近隣の都市から日本全国を回られて(総移動距離は12万キロ、地球3周分)、各地の町自慢のデザインマンホール写真を撮ってこられました。本も2冊出版されています。
 「その土地の歴史や文化が凝縮された丸いふたを自分たちの足でたどることで、その地域の魅力を発見していきたい」とご夫妻。

 今回は、子どもや大人も楽しめるアニメやキャラクタ―、ポケモンのふたなど、新しい作品も多く提供していただきました。

 「アニメなどを紹介する文章を考えるのは大変でしたが、親子や家族で楽しんでいただけて、とても嬉しいです」と話されていました。

夏休み工作教室 ピカキラランプを作ろう

 本日、夏休み工作教室第3弾「ピカキラランプを作ろう」を開催しました。

 講師は、今年で5回目となる工作指導者の前田誠通さんです。今年は、LED電飾を使った「ピカキラランプ」作りです。

 前田さんが一人一人にたくさんの材料や道具類を用意され、制作手順のプリントをもとに説明されて、まずはLED電飾のハンダ付けから。

 けがをしないように軍手やゴーグルをつけて一つ一つ慎重に。保護者の方もお手伝い。

 電飾をつないで電池をつけて、スイッチを入れるとピカピカ光り出しました。

 最後にランプの本体に電飾を入れてピカキラランプが完成、うれしそうでした。前田さんから「ハロウィンやクリスマスでも使えますよ」。

 子どもたちは、約2時間休憩もせずに、とても集中してよくがんばっていました。
 夏休みのいい思い出になってくれたら嬉しいです。

シャドーボックス 子ども体験教室

 本日、「シャドーボックス 子ども体験教室」を開催しました。

 5月19日~7月2日のシャドーボックス展、6月14日のブローチ作り教室でお世話になった大橋禾苗さん、原妙子さんが、夏休みの機会に子どもたちにシャドーボックスを作る楽しさを味わってほしいと、体験教室を実施していただきました。

 参加された皆さんは、1週間前の、また昨年までの工作教室に参加されたことがあるリピーターの方で、とてもうれしく思いました。

 子どもたちは、好きなキットを2つ選んで、保護者の方と一緒に、ハサミやカッターで各パーツを細かく切っていきました。

 ボンドを付けてピンセットで順に貼り重ねていく作業を、休憩なしで集中してがんばり、

立体感のあるユニークなキャラクターのシャドーボックスが完成です。

 大橋さん、原さんは、一人一人の材料や道具類をすべて用意され、それぞれのペアーに寄り添って声をかけられ、アドバイスされていました。親子で熱心に取り組まれる姿にとても喜ばれていました。

 会場には、大橋さんが制作されたシャドーボックスの作品も展示され、大橋さんのお話を聞かれていました。

 教室が終わった後は、デザインマンホール写真展。昨日準備できた初公開のアニメやゆるキャラ、「ポケふた」の新しいマンホール写真も見て楽しんでいただきました。

暑い中のバラ・ハーブボランティア

 本日午前中、バラ・ハーブなどの花壇の手入れをボランティアの方と職員で行いました。

 6月の草刈りの後にバラやハーブの庭、花壇に草が生い茂る中、草刈りや草ぬき、花の剪定を行ったり、

新しいハーブやコキア、アジサイ、コリウスなどを植えていきました。

 気温が上昇しとても暑い中でしたが、熱中症に気を付けながら、ボランティアの方に協力いただいて、鹿の食害に遭わない花を大切に育てていっています。

4年ぶりに復活!下財町・山下町のだんじり

 昨日夕方6時半より、郷土館がある地元の下財町・山下町のだんじり祭りが4年ぶりに行われました。江戸時代後期から続く歴史ある2つの町のだんじり。下では小学6年生が太鼓や鐘をたたき、幼稚園の子たちが上に乗って、大人がだんじりを引っ張り転がしながら、近隣の平野神社に宮入りした後、町の中を回りました。

<郷土館前 下財町のだんじり>

 コロナ禍でストップしていただんじり祭りが復活して、地域に華やかな賑わいが戻りました。

<山下町のだんじり>

夏休み工作教室 ドキドキ…ハラハラ…あ~!ビー玉deあそぼう!

 本日夏休み工作教室を開催しました。講師は、長年造形教育に携わってこられているキッズインストラクターの坂野由紀子さんです。郷土館での工作教室は今年で10回目となり、毎年坂野さんが考案されたオリジナルの工作に親子で楽しめる講座です。

 今年は、紙でワニや皿を作り、背中にビー玉を入れた皿を置いて、1個ずつ取りながらワニが突然跳ね上がるスリルを楽しむおもちゃ作りに挑戦。

 坂野さんが一人一人の材料をすべて用意され、作り方を最初に丁寧に説明されてから、子どもたちと保護者の共同作業がスタート!

 紙を切り抜いてワニのあごや胴、しっぽ、目、足の各パーツを作り、あごや胴を折り曲げて上下を接着して組み立てていきます。

 しっぽや目、足をボンドで接着、紙でお皿を作って、

ワニに色を塗って、輪ゴムをかけて完成です。

 子どもたちは保護者の方とともに約2時間集中してよく頑張りました。坂野さんも一人一人にアドバイスされながら、子どもたちの頑張りを褒めて励ましておられました。

 早くできた組は早速ゲームに挑戦。お皿からビー玉を1つずつ取りながら、突然跳ね上がるスリルを楽しんでいました。

 終わった後は、現在開催中のデザインマンホール写真展で、アニメや昔話、日本各地の町自慢のマンホール写真、川西市のマンホールの実物などを見て、楽しんでもらいました。

平通武男小品展 在りし日のスケッチの旅

 昨日より、郷土館のミューゼレスポアールで作品を常設展示している洋画家の平通画伯の「平通武男小品展~在りし日のスケッチの旅~」を、平安邸の蔵展示室で開催しています。

 大阪・能勢に生まれ、戦後川西に住んで日展に作品を発表し続けるなど、昭和から平成にかけて活躍した洋画家 平通武男画伯。

早春 於:大山

 今回展示する小品は、画伯がヨーロッパや日本各地へ画題を求めて旅をした際、携行した小板に書き留めたスケッチで、帰国後、これらを元に大作として完成させた作品で、平成26年に寄贈されたものから15点を展示しています。

セーヌ河

 また昨年ご親族から寄贈していただいた「山陰の海」という作品も初公開しています。
ミューゼレスポアールの2階展示室には青木大乗画伯の日本画、平通武男画伯の洋画の大作を常設展示していますので、併せてご鑑賞ください。

 小品展は、デザインマンホール写真展とともに9月24日(日曜)までの開催です。

デザインマンホール写真展が始まりました

 

 今日は「ひょうごプレミアム芸術デー」で郷土館は無料開放となり、お子さん連れの方などたくさんの方が来館されました。そして、今日から夏休みの恒例企画となりました「デザインマンホール写真展」が始まりました。

 この写真展は、豊中市在住の池上修さん・和子さんご夫妻が日本全国を巡りながら集められた各地の町自慢がデザインされたマンホール蓋の写真を展示しています。
 下の写真は池上さんご夫妻がイースター島モアイ像で記念写真を撮られています。理由は展示を見てくださいね。

 夏休みに行う工作教室や勾玉づくりに参加される親子の皆さんにも楽しんでもらえるように、初公開のアニメやゆるキャラ、ポケモンのマンホール蓋の写真も公開する予定です。

 また、川西市の3つのマンホール蓋の実物も展示し、川西市や全国各地で発行されているマンホールカードの見方を解説した資料やクイズも展示しています。

(マンホールカード)

 様々な町自慢やアニメなどのマンホール写真を見ながら、ご家族でも楽しんでいただけると思います。実物を見て、写真に撮って、カードを集めて、お子さんの夏休みの自由研究にいかがでしょうか。

「ひょうごプレミアム芸術デー」郷土館は7月15日が無料開放

 7月11日~17日の間、兵庫県内の89の芸術文化施設で無料開放や無料イベントが実施される「ひょうごプレミアム芸術デー」が開催されます。
 川西市郷土館は、7月15日(土曜)が無料開放となります。企画展「デザインマンホール写真展」(初公開のアニメやポケモンの蓋などの写真も公開)「平通武男小品展」も始まります。ぜひご来館ください。

シャドーボックス展 7月2日まで

 5月19日に始まりました「光と影の立体アート シャドーボックス~大橋禾苗 和と洋の世界~」がいよいよ7月2日(日曜)までとなりました。

 これまで市内や近隣市町だけでなく県内・県外など遠方からも来られ、1000人近いたくさんの方が来館されています。大橋さんが30数年にわたって制作されてきた約40点のシャドーボックスの和と洋の芸術作品をご覧になられ、感嘆の声をあげておられます。大橋さんもたびたび来館されて作品の解説をされています。

<お客さんの感想から 一部抜粋>

  • 素晴らしい作品の数々、感動と元気をいただきました。
  • こんなアートがあることを知りませんでした。細部まで手をかけて精巧に作られていてすごいと思いました。
  • 自分の持っていたシャドーボックスのイメージががらりと変わりました。
  • チラシやインスタの写真では分からない、伝わらない苦労、大変さ、素晴らしさ、迫力が、実際に見て伝わってきました。
  • 一つ一つが素晴らしく、高い芸術性を感じました。作品の解説も丁寧にしていただき、とても親近感が増しました。

 下の2作品は先日東京都美術館で開催された「ZEN展2023」で受賞された親子コラボの作品です。