郷土館日誌

主屋の棟瓦が新しく復元されています

4月の終わりに主屋の屋根の頂上部分に、新しく復元された鬼瓦が取り付けられ、5月に入って棟瓦が新しく復元されています。

屋根の頂上の結合部にある棟瓦は雨の影響を受けやすく、棟の下地に雨水が侵入しないように積まれており、大きな邸宅では象徴的存在にもなっています。

 (工事前の棟瓦)

工事では、まず大量に使用されていた古い棟瓦や葺き土、棟木がすべて取り除かれました。

そのあとに、密着性や防水性のある南蛮漆喰を塗り込みながら、短冊形の新しいのし瓦が積み上げられていきました。

のし瓦は、一列北側に54枚、南側に54枚、それぞれが銅線で結ばれて固定され、計108枚が一段に敷かれています。

また、塗り込んだ南蛮漆喰の中には水分が吸収されるように破損した瓦の破片を埋め込んでいます。

そして、のし瓦は雨水が侵入しても外に流れ出るように千鳥状に積まれていっています。

様々な工夫をされながら一段一段と積み上げられていき、14段という高さまで積み上げられました。

そして、合わせて長さ13mの樹脂製の棟木が中央に取り付けられました。

 

最後に冠瓦が被せられて、平安邸の新しい棟瓦が復元されていっています。美しく雄大な棟瓦はとても見応えがありました。

 

 

昭和の初めごろのこいのぼりを展示しています

地域の方から、蔵で見つかった昭和の初めごろの「こいのぼり」をいただきました。長さ約6mの「まごい」と約4mの「ひごい」の、とても大きなこいのぼりをミューゼレスポアールの窓際に展示しています。

 

「まごい」と「ひごい」のうろこの部分には、長寿の願いが込められた鶴と亀のデザインも見られます。

明日からGWが始まります。新緑が美しい季節になりました。4/27~29、5/3~6のGW中は、郷土館は旧平賀邸とミューゼレスポアールを無料で開放しています。こいのぼりを見に、お子さん連れでぜひお越しください。

 

復元された新しい鬼瓦の取り付け作業が始まりました

12月に取り外された旧平安邸の主屋の鬼瓦が、淡路島で復元されて新しくなり、本日取り付け作業が始まりました。

波と雲を表したとても大きな鬼瓦は旧平安邸のシンボル的存在です。新しい鬼瓦は「あし」の部分が4分割、「あたま」の部分が3分割、計7分割されています。(元の鬼瓦は5分割でした)

7つを合わせると、幅約2m、重さ約100㎏のとても大きな、立派な鬼瓦になります。

 

部分ごとに順にクレーン車で屋根の上まで運ばれました。

 

5人の職人の方が、取り付け場所で、まず「あし」の一番下の部分を両側に置いて、黒いホルマル樹脂被覆銅線でくくりつけて固定されました。

その上に「あし」を置き、「あたま」の下の部分を重ねて置いて、ボルトを穴に入れて固定していきます。

最後に一番上の「あたま」の部分を置きます。

そして鬼瓦が倒れないように「あたま」と棟木につけたボルトを、黒い樹脂の銅線でくくりつけて固定します。

鬼瓦が下から見て美しく見えるように、破風の中央と鬼瓦の中央が縦にまっすぐに揃うように、

鬼瓦の両側が水平になるように何度も水平器で図りながら、重い瓦を一つ一つ調整しながら合わせていっています。

 今日は西側の鬼瓦が棟の上に上がり、明日は東側の鬼瓦の作業が進められます。

蔵の中の耐震補強工事 

3月からは蔵の中の耐震補強工事が続けられています。

北蔵や乾蔵の1階は展示室として活用されており、四隅には火打梁(ひうちばり)という斜めに組まれた耐震補強材が取り付けられました。 

 

サイズを測ってぴったりと合うように、何度もかんなをかけて調整され、古色が塗られて取り付けられました。

また、金剛組の方には、木造家屋を建築する際に木材を組み合わせるときの組手である仕口(しくち)や継手(つぎて)について見本を使って説明していただきました。

大正時代に建てられた平安邸が100年以上経っても頑丈に維持されている、古来からの在来工法の仕組みについて教えていただきました。

 

 

 

主屋の屋根工事

今週から主屋の屋根の工事が始まっています。大きな屋根全体を覆うように、作業をするための足場がたくさん作られました。

 

12月に鬼瓦が取り外され、現在は最上段の陸棟(りくむね)の解体が進められており、大量の熨斗(のし)瓦や葺き土が取り除かれています。

 

解体時には、瓦を留め付けている建築当時(100年以上前)の棟木(むねぎ)が確認されました。長年の雨水の侵入により、原形をとどめないほど不朽していました。

今日の夕方には、積まれていた熨斗瓦や葺き土がすべて取り除かれました。

 

 

 

 

主屋や蔵、納屋の屋根の修繕工事が始まります

離れや北蔵などの工事に続いて、主屋や南・東方面にある巽蔵、大納屋、長屋門などの屋根の修繕工事を中心とした耐震補強工事が行われることになっています。現在、工事のための足場が作られています。

 

 

瓦を外して土を取り除いたり、破損した瓦は取り換えるなどの作業が行われていきます。

普段は掲示板が付けられている薬医門も修繕されるために開けられました。

桜満開 お花見にどうぞ

郷土館のアトリエ平通前の桜 ソメイヨシノが満開となりました。昨日の雨風で心配しておりましたが、見事に咲いています。

ミューゼレスポアールへの通路のしだれ桜も美しく咲いています。

先日ボランティアの方が植え替えてくださったミューゼの窓際の芝桜も咲いています。

今週が見頃となり土日は無料開放になりますので、洋館の平賀邸や美術館のミューゼレスポアールの見学とともに、お花見や写真撮影などにお立ち寄りください。

 

離れ・蔵の屋根・壁・雨樋の修復工事 完成

昨年の11月から続けられてきた離れや蔵(北蔵・乾蔵・西納屋・西蔵)の屋根、壁、雨樋などの修復工事が完成しました。離れや蔵は、重くなった屋根の古い瓦やその下にあった杉皮や土がすべて取り除かれて、

 

 

小屋組の梁や垂木が補強されて、

取り付けた構造用合板の上に、たくさんの新しい瓦が丁寧に葺かれています。

 

棟瓦や波と雲を表した新しい鬼瓦(前方)も取り付けられました。

緑青の銅板は取り外され、深緑色のステンレス製鋼板が取り付けられました。既設の銅製の雨樋は穴が開くなど経年劣化しているため、内樋を入れて当時の姿を残しています。

 

取り外された銅板の裏は、酸化していない当時の輝きが残っています。

 

長年の劣化や雨風で漆喰が剥がれた壁も補修し、美しくなりました。

来週には離れや蔵を覆っていた大屋根や足場が撤去されるため、金剛組の方が修復したところを一つ一つ分かりやすく説明してくださいました。

 

時間と手間をかけて丁寧な作業が続けられています。次は大きな主屋の屋根の瓦の修復、小屋組、台所、事務室等の耐震補強工事が行われていくことになります。

 

バラ・ハーブボランティア

昨日ボランティアの皆さんと職員全員で、平賀邸周りの庭のバラやハーブの剪定や草ぬきなどの手入れを行いました。

 

ミューゼレスポアールの窓際のスペースでは、草ぬきをしながらシバザクラの植え替えを行いました。

 

寒暖差の激しい毎日が続きますが、もうすぐ暖かくなって、桜(ソメイヨシノ、しだれ桜)やハナミズキなどの花が咲き、新緑の季節を迎えます。庭のバラやハーブ、シバサクラも彩りを添えてくれることでしょう。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

離れ・蔵の屋根・壁・地桁の修復工事

離れ・蔵の屋根の瓦葺きや壁の補修工事が進められています。

 

屋根のサラシ葺きでは古くなった銅板に代わって、銅板の色合いに似せたステンレス鋼板が取り付けられ、

野垂木に取り付けられた構造用合板と瓦桟の上に、新しい淡路土の古代いぶし瓦が美しく葺かれています。

 また、蔵の土壁の補修も行われています。

古い漆喰を取り除いて、砂を混ぜた砂漆喰で下地調整を行っています。今後、段階を経て漆喰の仕上げ塗りをしていきます。

 

漆喰は防火性や調湿性に優れ、消石灰やスサに、つなぎとなるのりを混ぜて時間をかけて炊いて作るそうです。

離れの室内では、廊下の地桁(じげた)を取り付けるための準備が行われています。

地桁と柱の留めつけ部の仕口(しくち)の加工をしています。

 

古色が塗られ、完成した地桁が取り付けられました。

丁寧な作業が続けられています。

旧平賀邸に昭和初期製のラジオが寄贈されました

 旧平賀邸を建てられた平賀義美氏が所蔵されていた昭和初期製のラジオを、ご親族の方から寄贈していただきました。

 

 ラジオは、当時の大阪変圧器株式会社で製作されたヘルメスラジオで、1932~33年頃、約90年前に製作されたものです。本体とスピーカーが一体化した「ミゼット型」と呼ばれ、天部が丸くなっています。サイズは縦40.5センチ、横31センチ、奥行24.5センチで大きく感じられます。

 旧平賀邸が建てられたのが1918(大正8)年。平賀義美氏がこのラジオを昭和初期に購入されて、自宅で使用されていたものと思われます。木製のレトロな雰囲気のラジオは平賀邸にとてもよく合っています。
 棚の上にはステンドグラスがあり、背景はイギリスの「モダンデザインの父」といわれるウィリアム・モリスの壁紙です。来館された折は、書斎の棚に展示していますので、ぜひご覧ください。

平賀邸の前の梅の花が満開です

 旧平賀邸の前の梅の花が美しく咲いています。

 大正時代に建てられ、映画やドラマのロケ地にもなっている、美しい景観の落ち着いた佇まいの旧平賀邸。

 土曜、日曜、祝日は無料開放していますのでお立ち寄りください。

離れ・蔵の屋根工事

離れの建物や蔵の屋根の工事が続けられています。

離れの屋根は、野垂木に同寸の角材を取り付けて補強を行い、母屋に調整材を入れてむくり屋根(傾斜が上に凸状に湾曲している屋根)を復元しています。 

 

野垂木の上に構造用合板が1枚1枚取り付けられて補強されています。

その上に瓦桟が取り付けられて、新しい美しい淡路土の古代いぶし瓦で葺かれていきます。

 また、離れの北にある西蔵や西納屋、乾蔵、北蔵の下屋根の古い瓦とその下の土を取り除いていく大変な作業も行われました。

 

その上に新しい構造用合板と瓦桟が取り付けられて、

新しい瓦が葺かれていっています。

 

長年の風雨で剥がれていた蔵の土壁の漆喰が落とされて、新しい漆喰で補修されることになっています。

東谷小学校3年生「郷土館に行こう」

 先日の15日木曜日の午後、地域の東谷小学校3年生の子どもたちが社会科学習で郷土館に来てくれました。

 あいにくの雨になり傘をさしながらでしたが、事前に郷土館について学習してきた冊子を手に持って、3クラスに分かれて順に見学していきました。

 平賀邸では、洋館の特徴を聞いて見学しながら、自分たちの家との違いを考えたり、お楽しみのトランプの4つのマークも探しました。

 鉱山資料室では、むかしの銅の製錬の仕方やふいごの使い方、製錬時に出る鉱滓(からみ)の話を聞いたり、

現在の工事中で分かった、屋根の銅板の裏の酸化していない銅の輝きにはびっくりしていました。

 ミューゼレスポアールでは、青木大乗画伯や平通武男画伯の話を聞いて、絵画を見学しながら自分のお気に入りの絵を決めていました。

 今年は、工事のため平安邸の中や毎年開催しているひな人形展、昭和レトロ展などを見てもらうことはできませんでした。10~11月になったら新しく開館しますので、ぜひ見に来てくださいね。

主屋小屋組みの床板復元 離れの屋根の工事

 昨年から続けられている平安邸主屋の小屋組みの耐震補強工事で、床に新しく留めつけられた構造用合板の上に、元からあった古い床板が留め付けられて,います。

 外されていた古い床板は全部で約180枚。元の位置に戻せるように1枚ずつ印・番号が付けられており、順に留め付けられています。構造用合板の上に、また桔木や点検口の部分に合うように、床板の長さ厚さを調整しながら丁寧に復元されています。

 また、主屋座敷の床下の柱や地固めには100個あまりの金具の耐震リングが取り付けられています。

主屋座敷1階の様子

  離れの屋根の工事では、新しく瓦拭きするための準備が進められています。

 小屋組みの梁や垂木を角材で補強したり、

元の屋根の野地板に使われていた漆喰が剥がれないように、留め板が取り付けられました。

 小屋組みの中をよく見ると、天井を吊り上げるための竹がたくさん取り付けられており、

瓦の下に敷かれていた杉皮が外されて保管されています。

  屋根の梁や垂木が補強された後に、合板の野地板が付けられ、新しい瓦が取り付けられることになっています。

 

小屋組みの耐震工事

 平安邸の主屋の大きな屋根を構成する小屋組みでは耐震工事が続けられています。

 11月から床板が1枚1枚取り外され、

2階の床組みに柱と梁とを角材で補強して金具の耐震リングを取り付けられてきました。

 そして、12月からは床板を水平にするために、床板を支える梁一本一本の上部に厚さの違う調整材を留め付け、

その上に、分厚い構造用合板が一枚一枚が留め付けられて計約60枚で補強され、床がとても安定するようになっています。

 角材を組み合わせた新しい点検口も6か所作られています。

 また、屋根が上層・下層に分かれて軒先が長くなる大きな家屋に見られる桔木(はねぎ)が4か所あります。軒先が垂れ下がらないように、それぞれ桔木とそれをおさえる桔木おさえが取り付けられています。

 梁や桔木に使われている丸太など自然の材料を相手に、水平を保つための調整材や点検口の下地の角材、そして構造用合板を留め付けていく作業は、とても時間と手間がかかる大変な作業です。

 今後は、留め付けられた構造用合板の上に、取り外された板を同じ場所に再度取り付けて復元していくことになります。

本年もよろしくお願いいたします

 新しい年2024(令和6)年が始まりました。現在、旧平安邸が耐震補強改修工事で休館中ですが、旧平賀邸とミューゼレスポアアールは土曜、日曜、祝日は無料開放しています。

 郷土館は自然に囲まれ、冬の雪景色、春の梅や桜、ハナミズキ、初夏の新緑、花壇のバラやハーブなど、季節に応じて様々な風景が見られます。大正時代の近代建築の洋館平賀邸や川西ゆかりの青木大乗画伯や平通武男画伯の絵画を鑑賞することができ、スケッチや写真撮影もできます。

 今年の9~10月頃には工事も終了し平安邸を新たに開館してイベントや講座も随時開催していく予定です。本年も郷土館をよろしくお願いいたします。

今年もありがとうございました

 今年もあとわずかとなりました。明日12月28日(木曜)~1月5日(金曜)まで休館となり、1月6日(土曜)から土曜・日曜・祝日は平賀邸とミューゼレスポアールを無料開放します。
 今日は、シルバー人材センターの皆さんが先日から3日間をかけて、平安邸の庭や

 ミューゼレスポアールへの通路のハナミズキやしだれ桜などの剪定をされ、とてもきれいになり、すっきりとしました。

 平安邸の庭は現在工事中で、秋まで見てもらえないのは残念ですが、ハナミズキやしだれ桜は春にはきっと美しく咲いてくれると思います。

 郷土館は10月より平安邸の耐震補強改修工事のため休館となり、イベント等も休止となっていますが、9月までは様々な企画展や講座、演奏会などのイベントを開催することができ、3,000人を越える皆さんに来館いただきました。本当にありがとうございました。

北蔵の屋根工事 銅板の裏は…

 先週から平安邸の主屋と離れの耐震工事と並行して、北蔵の屋根の修繕工事が行われています。

 屋根の頂上部分の棟には、雨漏りを防ぐために一番上に箱状の形をした「京箱」瓦が取り付けられていますが、その「京箱」瓦が取り外され、中に入っていた土や木材が取り除かれました。

 その後、屋根の棟瓦を一枚一枚はがして確認して汚れを落とし、元に戻していっています。破損している瓦は取り換えています。

 また、離れのひさしに取り付けられていた一文字葺きの銅板が外されています。銅板は長い年月の間に、銅が酸化した緑青(青みがちな緑色)になっていますが、

その裏を見てみると、当時のままの酸化していない鮮やかに輝く銅板が残っていました。

 主屋のひさしにも多くの銅板が付けられています。雨樋はすべて銅で作られています。
 明治、大正、昭和の初めまで銅の製錬を生業に繫栄していたことを象徴するように、当時の平安邸は銅板のひさしや銅の雨樋が輝いていたことが想像されます。

離れの耐震工事

 現在、旧平安邸の主屋の耐震工事と並行して、離れの耐震工事も行われています。
 離れは、重みで建物が歪み、廊下のガラス戸や部屋のふすま、障子戸が全く動かなくなっていました。また、雨戸がないため、雨漏りで廊下もシミがついて汚れていました。

 今回の工事では、縁側の廊下の板を外して床下の状態を確認しながら、建物の傾きを動かして歪みを直していくための準備をされているそうです。

取り外された廊下の板には、松材の継ぎ目なしの柾目取りの見事な床板が使われています。

廊下の角の部分の床板の組み方も手の込んだ職人技が見られます。

離れの屋根も瓦や土を取り除いて、新しく瓦拭きをする準備が行われています。

主屋の耐震工事

 

  現在、旧平安邸の主屋では耐震工事が行われています。金剛組の方が床板の一部を取り外してとても狭い床下に入り込んで、電灯で照らしながら柱や地固めに耐震リングの金具を取り付けられています。

 6部屋、畳45畳以上もある大きな主屋の床下に入り込んで、100以上の耐震リングの金具を付けていく作業はとても大変です。

 礎石の上に立つ柱や地固めには、すべて防腐や白アリ対策のための柿渋のようなものが塗られていて、当時のままの姿で残っているそうです。

 小屋組み内では、2階の床組みに柱と梁とを角材で補強して金具の耐震リングを取り付けられています。

主屋の1階の様子

青木大乗画伯の絵画を入れ替えました

 本日、ミューゼレスポアールで常設展示している、川西ゆかりの日本画家 青木大乗画伯の絵画を入れ替えました。
今回は、郷土館で販売している絵はがきにもある代表作5点や、

昭和23~24年、マッカーサーの依頼により制作された「日本百景」から8点の絵画を新たに展示しています。

 画伯の代表作「あらしに生きる」(原画の大きな屏風絵は現在ミューゼレスポアールで展示中)は、川西市役所の正面玄関を入っての左手突き当りの壁に、

代表作「白馬と童女」は中央図書館入り口正面の小壁に、それぞれ大きな陶板レプリカが設置されています。

 川西市史の表紙絵「りんどう」も画伯の絵です。

 現在、土・日曜日、祝日は平賀邸とミューゼレスポアールは入館料無料で開館しています。お立ち寄りください。

大きな鬼瓦が取り外されました

 本日、旧平安邸主屋の屋根の棟の両端に設置されている二つの大きな鬼瓦が、修繕のために取り外されてクレーン車で降ろされました。
 鬼瓦は厄除けや装飾が目的で備えられ、雨仕舞いの役割も果たし、大きな家では象徴的な存在になっています。

 数日前からのし瓦を除いて、鬼瓦を取り外す作業がされていました。

 今日はそれぞれ五つに解体された鬼瓦を、クレーンで順に降ろしていきました。

 波の模様が施され、とても大きく重い鬼瓦を、業者の方が元の形に組み合わせ、鉄の棒も差し込んで作っていかれました。

 取り外された鬼瓦は、新たに復元するために一度持ち出して制作されて設置されることになっています。

旧平安邸主屋の小屋組み工事の様子

 先週から、旧平安邸の主屋の大きな屋根を構成する小屋組みの工事が行われています。小屋組みは公開していませんが、今回の工事で、金剛組の方に大正時代に建てられた平安邸の文化財としての価値を教えていただきましたので、郷土館日誌でお知らせしたいと思います。

 工事は、床板を1枚1枚取り外して、構造用合板を用いて補強し、取り外した板を再度付けて復元していきます。並行して金物による耐震補強が行われます。

 松やけやきの大黒柱がまっすぐ小屋組内まで突き抜け、大木を使った棟木や梁や桁、垂木などの骨組みに圧倒されます。
<松の大黒柱…柱の収縮と割れを防ぐ背割れが見られます>

 板を外して見える1階の天井裏には、屋久杉の天井板を1枚1枚竹釘でつないで固定した跡や、当時の電気の配線が見られます。

 また、上棟時に棟札とともに納められる扇車が小屋裏内にその当時のまま残されています。

 金剛組の方は、小屋組み建築にたずさわられた方々の巧みな職人技と平安邸の文化財的価値にとても感心されていました。

 

11月のバラ・ハーブボランティア

 本日11月のバラ・ハーブボランティアがありました。平賀邸周りの花壇で、雑草を抜いたり、クリスマスローズの株分けやアガパンサスの植え付け、柵を使ってトラノオの区画をしました。

 ミューゼレスポアール前でも芝桜の植え付けを行いました。

 春にはまた美しい花が咲いてくれたらと思います。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

離れの屋根の修繕工事

 

 先日から離れの建物の屋根の修繕工事が行われています。離れの屋根の瓦をすべて取り外して、瓦の下にあった土もすべて取り除かれました。そこに新たに板敷を敷いて、新しい瓦を載せ、耐震補強をしていくとのことです。

 老朽化が進んで動かなくなっていた大正時代のガラスの戸や障子、ふすまが動くようになっていくことになります。

平安邸 工事の足場完成 屋根・鬼瓦の修繕工事が始まります

 平安邸の耐震補強修繕工事の足場作りがほぼ完成し、主屋・離れ・北蔵が足場とシートで覆われました。

 昨日、金剛組の方とともに足場を登って工事が始まる屋根の部分を案内、説明していただきました。

 主屋の屋根の大きさ、一番上に備え付けられた立派な鬼瓦、敷き詰められた瓦の多さ、銅で作られた雨樋、一文字葺きなどを間近に見ることができました。

 来週から離れの瓦を外して土を取り除いたり、主屋や蔵の老朽化して破損した瓦を取り換えるなどの修繕工事が始まります。

 主屋座敷も工事に備えて建具や電燈を外し、畳の上は養生をされています。

離れの建物に大屋根

 旧平安邸の耐震補強改修工事は、離れや北蔵、主屋の中庭などに足場が次々と取り付けられ、離れの建物を覆う大屋根も設置されました。

 大屋根は、老朽化が進む離れの建物の瓦をすべて外して屋根の修繕工事をするためです。これまで開かなかった離れ座敷の障子戸やふすまが開くようになるとのことです。

旧平安邸の耐震補強改修工事が始まっています

 旧平安邸の耐震補強改修等の工事が始まりました。

この10月より来年の9月末頃まで、1年をかけて専用金物による柱や壁、小屋裏の耐震補強工事、屋根瓦葺きや樋、便所等の老朽改修工事が行われます。施工業者は、株式会社金剛組です。

<はなれ座敷の足場設置工事の様子>

<庭のもみじを大切に残しながら>

色づく郷土館

 昨日、川西市立東谷中学校美術部の皆さんが、秋の郷土館を写生するために来館されました。

 思い思いの場所で写生し、昼休みには旧平賀邸内部と、ミューゼレスポアールの絵画の見学を楽しんでいました。

 これから一層深まりゆく秋の郷土館を、写生や写真撮影などでもお楽しみください。

 旧平安邸の工事期間中は、土日祝日の朝10時から夕方4時半まで(入館は4時まで)どなたでも無料で旧平賀邸とミューゼレスポアールをご見学いただけます。団体見学を平日ご希望される場合は、トップページをご覧ください。

秋めいてきた郷土館

 先日、伊丹市より水彩画教室の方々が来館されました。

 少し秋めいてきた郷土館を見学された後、お気に入りの場所で熱心にスケッチをされていました。

 これから郷土館も紅葉の美しい時季を迎えます。

 開館日をご確認の上、ぜひお越しください。

バラ・ハーブボランティア

 

 26日(火曜)ボランティアの方、トライやるの中学生と、バラやハーブなどの花壇の手入れを行いました。

 夏場に伸びた雑草を抜いたり、花の剪定をしたり、新しいハーブを植えたりして花壇が綺麗になりました。

 いろいろなハーブが大きくなって色とりどりの小さな花を咲かせています。

 ボランティアの皆さんありがとうございました。中学生もよくがんばってくれました。

トライやるウィーク後半

<3日目>シャドーボックス体験
 5~7月のシャドーボックス展に協力いただいた大橋禾苗さん、原妙子さんに丁寧にご指導いただいて、マスコットのシャドーボックスを約2時間かけて作りました。

蓄音機体験…平安家に残るレコードを、蓄音機で針を付け替えながら聴きました

<4日目>城山登山…山城(獅子山城 通称山下城)のあとを見学しまし

4日間という短い期間でしたが、最後には「働くことの大変さや大切なことを学びました」「楽しく心に残る経験ができました」など感想を述べてくれました。トライやるで学んだことを少しでも生かしていってくれたら嬉しいです。

トライやるウィーク前半

 今週26日(火曜)から本日29日(金曜)まで4日間、多田中学校の生徒4人がトライやるウィークで活動を行いました。礼儀正しく、真面目に一生懸命、郷土館の仕事やさまざまな体験活動をがんばりました。
朝は、大正時代の建物を開けることから始まります

落ち葉掃除や花壇の水まき

<1日目>バラ・ハーブボランティアの方と花壇の手入れ

マンホール写真展や絵画展の片付け、絵画展準備

<2日目>通路の柵のペンキ塗り

団体の方への文化財ボランティアガイドさんの説明を聞いてお勉強

高齢者大学の皆さんが来館されました

 20日(水曜)大阪高齢者大学「近世史を楽しく学ぶ科」の30名の皆さんが来館されました。
午前中は、アトリエ平通で講師の先生による「江戸時代の多田銀銅山と大坂」の講義を聞かれ、

昼食休憩の後、2グループに分かれて郷土館を見学されました。

 郷土館に初めて来られた方がほとんどで、説明の依頼を受けられた川西市文化財ボランティアガイド6名の皆さんの分かりやすいお話を聞かれながら、熱心に学ばれていました。

デザインマンホール写真展 9月24日まで開催

 今年の夏も猛暑の毎日が続きましたが、夏休み工作教室、シャドーボックス体験、勾玉作り教室と4回の講座に参加された子どもたちや保護者の方、市内の先生方の研修、能勢電車の謎解きクイズ、一庫ダム見学会&ハイキングなどで、650人を越える皆さんに来館いただきました。

 クーラーの効いた涼しいミューゼレスポアールに入ると別世界!ひと休みされながら「マンホールの世界」を楽しまれていました。

<「いなぼう」のマンホールを指さして記念写真!>

 初公開のアニメ(ハローキティ―、ガンダム、北斗の拳…)やキャラクター(いなぼう、ひこにゃん…)、ポケモンのマンホール蓋を多く展示しました。また、祭り(ねぶた…)やお城(姫路城…)、世界遺産(富士山…)、近隣の町(琵琶湖、王子動物園、伊丹の酒蔵…)など、テーマ別に各地の町自慢のマンホール写真も展示しています。

<ポケふた いくつ知っているかな?>

<川西市のマンホールの実物やマンホールカードもありますよ>

「デザインマンホール写真展」は9月24日(日曜)まで。平安邸は10月3日から耐震補強改修工事に入り、1年間見学できなくなります。残暑が和らいできましたら、ぜひお立ち寄りください。

10月3日より旧平安邸休館のお知らせ

 川西市の広報誌・郷土館のHPでもお知らせしていますが、大正時代に建てられ築105年を越える国の登録有形文化財の旧平安邸が、来月10月上旬から約1年間、耐震補強改修などの工事を行うことになりました。
 そのため、10月3日(火曜)から工事終了(令和6年9月頃)まで約1年間、旧平安邸の見学や、これまで開催してきた企画展や講座、コンサート・演奏会などでの使用ができなくなります。

和のしつらえ 夏仕立ての平安邸
(10月1日まではご覧になれます)

 なお、旧平賀邸やミューゼレスポアールの見学は、土・日曜日、祝日のみ可能となります。駐車場・入り口は平賀邸奥の旧駐車場・大門になり、アトリエ平通で受付を行います。(工事期間中の入館料は無料)

大正時代の洋館 国の登録有形文化財 旧平賀邸

ミューゼレスポアール(青木大乗画伯・平通武男画伯の絵画を常設展示)

 ただし、団体見学や特別利用で平日を希望される場合は、希望日の14日前までに相談してください。

夏休み勾玉作り教室

 先週17日(木曜)夏休み勾玉作り教室を開催しました。講師は川西市生涯学習課職員の朝井さん、文化財ボランティアガイドの3名の皆さんにも支援に入っていただきました。

 初めに、朝井さんからパネルを使って川西市の文化財や加茂遺跡、勾玉についてお話があり、作り方の説明を聞いて作業開始。

 材料の滑石に鉛筆で形を描いて、金ヤスリで削りながら丸みをつけていった後、紙ヤスリでひたすら磨いていきます。手は真っ白に!

 保護者の方も見守りながら手助けされ、自ら勾玉作りにチャレンジされる方も。

 朝井さん、ガイドの皆さんも熱心に声をかけられてアドバイス。

 最後に水につけて紙ヤスリで磨き、布で磨いてつやを出し、ひもを通してできあがり!

 子どもたちは約2時間、休憩もとらずに集中してがんばり、出来上がったきれいな勾玉を見てうれしそうでした。

 終わった後は、マンホール写真展を観て楽しまれました。

平通画伯の洋画を入れ替えました 先生方の社会体験研修

 昨日、東谷小学校・中学校の新任の先生方が郷土館で社会体験研修をされました。午前中は、開館準備をしながら郷土館のことを知ってもらい、花壇の水やりや旧平安邸の窓ふき・畳や廊下掃除などがんばってもらいました。

 午後からは、ミューゼレスポアール2階の平通武男画伯の洋画の入れ替えを手伝ってもらいました。

 大きく重い額に入った画伯の絵をみんなでおろして、梱包して収蔵庫にしまい、

新しい絵を収蔵庫から運んできて、みんなで抱えながら取り付けていきました。

 平通画伯ご夫妻を描いた「二人」や代表作の「踊り子」をはじめ、「黄色いパラソル」「海」「花」「静物」の6点を入れ替えています。

 平安邸の蔵展示室でも、画伯の「小品展~在りし日のスケッチの旅~」も開催していますので、ご鑑賞ください。

デザインマンホール写真展 池上さんご夫妻来館

 昨日、郷土館のデザインマンホール展にご協力いただいている池上修さん・和子さんご夫妻が来館されました。

 池上さんご夫妻は、20年前に、お住いの豊中市で「マチカネワニ」のカラフルなマンホールを発見されたのをきっかけに、近隣の都市から日本全国を回られて(総移動距離は12万キロ、地球3周分)、各地の町自慢のデザインマンホール写真を撮ってこられました。本も2冊出版されています。
 「その土地の歴史や文化が凝縮された丸いふたを自分たちの足でたどることで、その地域の魅力を発見していきたい」とご夫妻。

 今回は、子どもや大人も楽しめるアニメやキャラクタ―、ポケモンのふたなど、新しい作品も多く提供していただきました。

 「アニメなどを紹介する文章を考えるのは大変でしたが、親子や家族で楽しんでいただけて、とても嬉しいです」と話されていました。

夏休み工作教室 ピカキラランプを作ろう

 本日、夏休み工作教室第3弾「ピカキラランプを作ろう」を開催しました。

 講師は、今年で5回目となる工作指導者の前田誠通さんです。今年は、LED電飾を使った「ピカキラランプ」作りです。

 前田さんが一人一人にたくさんの材料や道具類を用意され、制作手順のプリントをもとに説明されて、まずはLED電飾のハンダ付けから。

 けがをしないように軍手やゴーグルをつけて一つ一つ慎重に。保護者の方もお手伝い。

 電飾をつないで電池をつけて、スイッチを入れるとピカピカ光り出しました。

 最後にランプの本体に電飾を入れてピカキラランプが完成、うれしそうでした。前田さんから「ハロウィンやクリスマスでも使えますよ」。

 子どもたちは、約2時間休憩もせずに、とても集中してよくがんばっていました。
 夏休みのいい思い出になってくれたら嬉しいです。

シャドーボックス 子ども体験教室

 本日、「シャドーボックス 子ども体験教室」を開催しました。

 5月19日~7月2日のシャドーボックス展、6月14日のブローチ作り教室でお世話になった大橋禾苗さん、原妙子さんが、夏休みの機会に子どもたちにシャドーボックスを作る楽しさを味わってほしいと、体験教室を実施していただきました。

 参加された皆さんは、1週間前の、また昨年までの工作教室に参加されたことがあるリピーターの方で、とてもうれしく思いました。

 子どもたちは、好きなキットを2つ選んで、保護者の方と一緒に、ハサミやカッターで各パーツを細かく切っていきました。

 ボンドを付けてピンセットで順に貼り重ねていく作業を、休憩なしで集中してがんばり、

立体感のあるユニークなキャラクターのシャドーボックスが完成です。

 大橋さん、原さんは、一人一人の材料や道具類をすべて用意され、それぞれのペアーに寄り添って声をかけられ、アドバイスされていました。親子で熱心に取り組まれる姿にとても喜ばれていました。

 会場には、大橋さんが制作されたシャドーボックスの作品も展示され、大橋さんのお話を聞かれていました。

 教室が終わった後は、デザインマンホール写真展。昨日準備できた初公開のアニメやゆるキャラ、「ポケふた」の新しいマンホール写真も見て楽しんでいただきました。

暑い中のバラ・ハーブボランティア

 本日午前中、バラ・ハーブなどの花壇の手入れをボランティアの方と職員で行いました。

 6月の草刈りの後にバラやハーブの庭、花壇に草が生い茂る中、草刈りや草ぬき、花の剪定を行ったり、

新しいハーブやコキア、アジサイ、コリウスなどを植えていきました。

 気温が上昇しとても暑い中でしたが、熱中症に気を付けながら、ボランティアの方に協力いただいて、鹿の食害に遭わない花を大切に育てていっています。

4年ぶりに復活!下財町・山下町のだんじり

 昨日夕方6時半より、郷土館がある地元の下財町・山下町のだんじり祭りが4年ぶりに行われました。江戸時代後期から続く歴史ある2つの町のだんじり。下では小学6年生が太鼓や鐘をたたき、幼稚園の子たちが上に乗って、大人がだんじりを引っ張り転がしながら、近隣の平野神社に宮入りした後、町の中を回りました。

<郷土館前 下財町のだんじり>

 コロナ禍でストップしていただんじり祭りが復活して、地域に華やかな賑わいが戻りました。

<山下町のだんじり>

夏休み工作教室 ドキドキ…ハラハラ…あ~!ビー玉deあそぼう!

 本日夏休み工作教室を開催しました。講師は、長年造形教育に携わってこられているキッズインストラクターの坂野由紀子さんです。郷土館での工作教室は今年で10回目となり、毎年坂野さんが考案されたオリジナルの工作に親子で楽しめる講座です。

 今年は、紙でワニや皿を作り、背中にビー玉を入れた皿を置いて、1個ずつ取りながらワニが突然跳ね上がるスリルを楽しむおもちゃ作りに挑戦。

 坂野さんが一人一人の材料をすべて用意され、作り方を最初に丁寧に説明されてから、子どもたちと保護者の共同作業がスタート!

 紙を切り抜いてワニのあごや胴、しっぽ、目、足の各パーツを作り、あごや胴を折り曲げて上下を接着して組み立てていきます。

 しっぽや目、足をボンドで接着、紙でお皿を作って、

ワニに色を塗って、輪ゴムをかけて完成です。

 子どもたちは保護者の方とともに約2時間集中してよく頑張りました。坂野さんも一人一人にアドバイスされながら、子どもたちの頑張りを褒めて励ましておられました。

 早くできた組は早速ゲームに挑戦。お皿からビー玉を1つずつ取りながら、突然跳ね上がるスリルを楽しんでいました。

 終わった後は、現在開催中のデザインマンホール写真展で、アニメや昔話、日本各地の町自慢のマンホール写真、川西市のマンホールの実物などを見て、楽しんでもらいました。

平通武男小品展 在りし日のスケッチの旅

 昨日より、郷土館のミューゼレスポアールで作品を常設展示している洋画家の平通画伯の「平通武男小品展~在りし日のスケッチの旅~」を、平安邸の蔵展示室で開催しています。

 大阪・能勢に生まれ、戦後川西に住んで日展に作品を発表し続けるなど、昭和から平成にかけて活躍した洋画家 平通武男画伯。

早春 於:大山

 今回展示する小品は、画伯がヨーロッパや日本各地へ画題を求めて旅をした際、携行した小板に書き留めたスケッチで、帰国後、これらを元に大作として完成させた作品で、平成26年に寄贈されたものから15点を展示しています。

セーヌ河

 また昨年ご親族から寄贈していただいた「山陰の海」という作品も初公開しています。
ミューゼレスポアールの2階展示室には青木大乗画伯の日本画、平通武男画伯の洋画の大作を常設展示していますので、併せてご鑑賞ください。

 小品展は、デザインマンホール写真展とともに9月24日(日曜)までの開催です。

デザインマンホール写真展が始まりました

 

 今日は「ひょうごプレミアム芸術デー」で郷土館は無料開放となり、お子さん連れの方などたくさんの方が来館されました。そして、今日から夏休みの恒例企画となりました「デザインマンホール写真展」が始まりました。

 この写真展は、豊中市在住の池上修さん・和子さんご夫妻が日本全国を巡りながら集められた各地の町自慢がデザインされたマンホール蓋の写真を展示しています。
 下の写真は池上さんご夫妻がイースター島モアイ像で記念写真を撮られています。理由は展示を見てくださいね。

 夏休みに行う工作教室や勾玉づくりに参加される親子の皆さんにも楽しんでもらえるように、初公開のアニメやゆるキャラ、ポケモンのマンホール蓋の写真も公開する予定です。

 また、川西市の3つのマンホール蓋の実物も展示し、川西市や全国各地で発行されているマンホールカードの見方を解説した資料やクイズも展示しています。

(マンホールカード)

 様々な町自慢やアニメなどのマンホール写真を見ながら、ご家族でも楽しんでいただけると思います。実物を見て、写真に撮って、カードを集めて、お子さんの夏休みの自由研究にいかがでしょうか。

「ひょうごプレミアム芸術デー」郷土館は7月15日が無料開放

 7月11日~17日の間、兵庫県内の89の芸術文化施設で無料開放や無料イベントが実施される「ひょうごプレミアム芸術デー」が開催されます。
 川西市郷土館は、7月15日(土曜)が無料開放となります。企画展「デザインマンホール写真展」(初公開のアニメやポケモンの蓋などの写真も公開)「平通武男小品展」も始まります。ぜひご来館ください。

シャドーボックス展 7月2日まで

 5月19日に始まりました「光と影の立体アート シャドーボックス~大橋禾苗 和と洋の世界~」がいよいよ7月2日(日曜)までとなりました。

 これまで市内や近隣市町だけでなく県内・県外など遠方からも来られ、1000人近いたくさんの方が来館されています。大橋さんが30数年にわたって制作されてきた約40点のシャドーボックスの和と洋の芸術作品をご覧になられ、感嘆の声をあげておられます。大橋さんもたびたび来館されて作品の解説をされています。

<お客さんの感想から 一部抜粋>

  • 素晴らしい作品の数々、感動と元気をいただきました。
  • こんなアートがあることを知りませんでした。細部まで手をかけて精巧に作られていてすごいと思いました。
  • 自分の持っていたシャドーボックスのイメージががらりと変わりました。
  • チラシやインスタの写真では分からない、伝わらない苦労、大変さ、素晴らしさ、迫力が、実際に見て伝わってきました。
  • 一つ一つが素晴らしく、高い芸術性を感じました。作品の解説も丁寧にしていただき、とても親近感が増しました。

 下の2作品は先日東京都美術館で開催された「ZEN展2023」で受賞された親子コラボの作品です。

石こうデッサン教室

 昨日と今日の2日間、アトリエ平通で石こうデッサン教室を開催しました。

 講師は毎年ご指導いただいている洋画家の塚本龍先生です。

 塚本先生から、最初にイーゼルの置き方や姿勢、顔の間隔や鼻の角度を測る差し棒の使い方、木炭紙の説明、そしてデッサンの大切さのお話があり、照明を消して自然の光線の中でデッサンがスタートしました。

 絵は輪郭(線)で描くのではなく、明るさと暗さ(明暗)だ描くというデッサンの基本に基づいて、2日間とも2時間休憩もされず、集中して取り組まれていました。

 塚本先生も熱意をもって一人一人に見本を示しながら丁寧にアドバイスや指導をされていました。

 最後に全員の作品を並べて、塚本先生から講評がありました。

皆さんの絵画への向上心がひしひしと伝わってきた石こうデッサン教室でした。

川西市文化財ボランティアガイドの会

 昨日、高齢者大学大阪府民カレッジ豊能校の約30名の皆さんが来館されました。約1時間の見学では2グループに分かれて、5人の「川西市文化財ボランティアガイドの会」の皆さんが案内されました。

旧平安邸や鉱山資料室

 旧平賀邸・平安製錬所跡・ミューゼレスポアールなどを分かりやすく丁寧に説明されていました。

 文化財ボランティアガイドの皆さんは毎月の例会や現地を訪れて研修を積まれ、川西市の歴史や文化財でご希望のポイント・コースを無料でガイドをされています。モデルコースには次のようなコースがあります。

Aコース 南部の古代遺跡(加茂遺跡等)をめぐる
Bコース 清和源氏発祥の地を訪ねる(多田神社等)
Cコース 多田銀銅山最後の製錬所跡(郷土館等)を訪ねる
Dコース “にほんの里100選”黒川を歩く

 ガイドの申込など詳しくは、川西市市民環境部生涯学習課にお問い合わせください。

ブローチ作り教室「履かない靴屋さん」

 本日、午前と午後、シャドーボックス作家の大橋禾苗さん、原妙子さんを講師に「履かない靴屋さん」というブローチ作り教室を開催しました。

 講師の大橋さんと原さんが、一人一人の材料や道具類をすべて用意され、参加された方が靴の材料のツィードの好きな色やリボンの種類などを選べました。

 少人数でアドバイスや質問もしやすく、和やかな雰囲気でかわいい靴のブローチ作りを楽しまれていました。

 終わった後は、ミューゼレスポアールに行かれ、展示されている大橋さんのシャドーボックス作品についてのお話を聞かれ、とても満足されていました。

シャドーボックス ギャラリートーク

 本日午前中、ミューゼレスポアールのシャドーボックス展会場で、作家の大橋禾苗さんによるギャラリートークを2部に分けて開催しました。

 雨が降り天候がよくない中でしたが、越田川西市長、北上県議会議員も出席され、そしてシャドーボックス教室のお仲間やお知り合い、一般の方など60名を超えるたくさんの方が参加されました。

 大橋さんは、ニューヨークでシャドーボックスを始められ、東京そして川西で、「シャドーボックスを芸術に」と36年間歩んで来られた道を、制作の仕方やそれぞれの作品に込められた思いを話されました。皆さんも熱心に耳を傾けながら、素晴らしい作品に見入っておられました。

 会の後半には、ご子息の稿二さんがコロナ禍で元気をなくされた大橋さんを心配され明るくカラフル、ポップな原画を作られ、大橋さんが「元気が出る作品を」と再びチャレンジされたことなど話されました。

 36年間のシャドーボックス人生の締めくくりとしたいと万感の思いで語られる大橋さんの姿に感動された方もたくさんおられたと思います。

 特別企画展『光と影の立体アート シャドーボックス ~大橋禾苗 和と洋の世界~』は7月2日(日曜)まで開催しています。旧平安邸の蔵展示室では和のシャドーボックスを展示しています。ぜひご鑑賞ください。

 

新緑コンサート

 本日、旧平安邸の座敷で新緑コンサートを開催し、約40名の方が参加されました。

 演奏は「Inagawa Smaile Stars」(いながわスマイルスターズ)の5人の皆さんで、猪名川町や周辺地域の公共施設や高齢者施設で演奏活動をされています。

 フルート(ピッコロ)・オーボエ(カホン)・クラリネット・チェロ・ピアノで、楽しいトークを交えながら楽器や曲について話をされながら、

「魔女の宅急便メドレー」「イエスタディ・ワンスモア」「モーツアルトミックス」など、子どもたちからご高齢の方まで親しめる曲を演奏され、皆さん楽しんでおられました。

 平安邸の座敷から見える庭の木々の新緑を背に、元気が出る楽しいコンサートになりました。

新聞社、J:COMの取材がありました

 本日、「シャドーボックス展」について新聞社とJ:COMのライブニュース生放送の取材があり、作家の大橋さんがインタビューを受けられました。

 取材されたアナウンサーの方も、シャドーボックスの作り方を聞かれ、重厚感あふれる芸術作品やコロナ禍の中で元気が出るようにと作られたカラフルでポップな作品を見られて、感嘆の声をあげながら大橋さんに色々と質問されていました。その内容はぜひライブニュースをご覧ください。

 ライブニュースは本日14時生放送、以後17時、20時30分、22時30分に放送されます。地域情報アプリ「ど・ろーかる」では、ライブニュース宝塚・川西で今日のインタビュー番組が1週間毎日放送されます。ぜひご覧ください。

おはなし会

 昨日の大雨から天気も回復して、今日は旧平安邸の座敷で「おはなし会」を開催し、約30名の方が参加されました。

 語り手は「川西おはなしの会ひばり」の皆さんで、今年で14回目になる歴史ある会で

 「ひなどりとネコ」「びんぼうこびと」「あたしがテピンギー この子がテピンギー、わたしたちがテピンギー」など日本や外国の昔話など6つのおはなしを、お一人お一人がすべて覚えて語られるストーリーテリングで、

 感情豊かに表現され、ユーモアあるおはなしに笑いもあって、おはなしの世界に引き込まれていきました。

 途中には、わらべ歌を一緒に謡いながら、体を動かし、リラックスする時間もあり、楽しい時間が過ぎました。

トライやる 第2週目

 今週のトライやるは東谷中と明峰中の合同でした。今日は大雨警報でなくなりましたが、3日間生徒たちは気持ちのいい挨拶やてきぱきした行動でよく頑張りました。

 初日、郷土館やシャドーボックスについて学んだ後、来館された先生に早速説明。

 2日目、午前はミューゼへの通路の手すりのペンキ塗り。

 午後は下財・山下の町歩き。地域の歴史家の方に昭和十年代の町のようすや青面金剛の石塔、カラミの塀、防火用の地下水路などくわしく教えていただきました。

 3日目、午前は城山に登って獅子山の城あとや土塁、堀切などを見学。

 午後は蓄音機の話を聞いて、実際に針を落として当時のレコードを聞きました。

 最後は職員へのインタビューと訪問された先生を案内。

 今日の最終日は、楽しみにしていたシャドーボックスの大橋さんのお話や体験がなくなって残念でしたが、トライやるで学んだことをまたこれからの生活に生かして頑張ってくださいね。

トライやる最終日 シャドーボックス体験

 今日はトライやる最終日。川西中学校の生徒たちは、真面目に責任をもってとてもよく頑張りました。花壇の手入れや水まき、蓄音機体験、山下・下財町のまち歩き、園芸教室の準備・寄せ植え体験、シャドーボックス体験といろいろな体験に生き生きと取り組んでいました。

 今日は、シャドーボックス作家の大橋禾苗さんとご子息の賢侍さんに来ていただいて、シャドーボックスのお話や作品製作のエピソードについて話していただきました。生徒たちも自分のお気に入りの作品を紹介して、質問にも答えてもらいました。

 その後は実際にシャドーボックスを作る体験。
 子どもたちでも簡単に切って重ねたら出来上がる、かわいいキャラクターの「ルキぼん」キットを使って作業開始。

 カッターやハサミで各パーツをカットしていき、クッションのふくらみを作って、絵の奥からボンドで貼り重ねていきます。

 大橋さんのアドバイスを聞きながら約1時間集中して取り組みました。

 ついに完成すると生徒たちもニッコリでした。

 「簡単なキットで作るのも大変なのに、大橋さんが作られたシャドーボックスの作品がどれだけすごいか分かりました」と言っていたのが印象的でした。
 4日間あっという間でしたが、トライやるで学んだことをこれからの生活に生かしていってくださいね。

春の園芸教室

 本日、午前と午後、郷土館恒例の園芸教室を開催しました。毎年春・秋・冬に季節に合った寄せ植えづくりをしています。

 講師は、兵庫県多可町で森のお花屋さんを営まれている齋藤安男さんです。

 斎藤さんは、花の植え方や手入れの仕方などを丁寧に指導してくださり、一人一人の仕上げもしていただけるので、好評でたくさんのリピーターの方が参加されています。

 今日は、初夏のあじさいやラベンダーを中心とした色とりどりの花を組み合わせた寄せ植えを作り、斎藤さんが一人一人の仕上げをしていただきました。

 中身のつまった豪華な寄せ植えに、皆さんとても満足しておられました。

 今回は、トライやるの生徒たちが朝から花や土の搬入や会場の準備、受付、案内、後片付けと、大活躍してくれました。

 寄せ植えづくりも楽しそうに生き生きと取り組んでいました。

5月のバラ・ハーブボランティア

 今日は、5月のバラ・ハーブボランティアがありました。ボランティアの方、中学生とともに、草ぬきや剪定など花壇の手入れや植え替えを行いました。

 これまで育て手入れしてきたバラやハーブが、今美しく咲いています。(鹿の食害により、以前に比べますとバラはとても少なくなってしまいました)来館された方の気持ちが少しでも和んでただけたらと、ボランティアの方とともに手入れを続けています。

トライやるウィークが始まりました

 今日から市内中学校2年生のトライやるウィークが始まりました。今週は川西中学校です。
朝9時から、まず大正時代の平安邸や平賀邸を開けて開館準備。100年前の建物の鍵や雨戸、蔵などを開けながら、昔の人の様々な知恵や工夫を学びました。今展示中のシャド-ボックスも見学しました。

 その後は、バラ・ハーブボランティアの方とともに草ぬきや剪定など庭の手入れを行いました。

 昼からは郷土館の建物、平賀邸や平安邸の学習です。国の登録有形文化財の建物の見どころを説明してもらったり、紹介のDVDを見ました。

 初めての経験ばかりで緊張し疲れたと思いますが、少しずつ慣れていって充実したトライやるになるようがんばってくださいね。

和菓子作り教室

 昨日午後、和菓子作り教室を開催しました。雨が降る中でしたが、申し込まれた皆さんが参加されました。

 講師は山下駅前にお店がある老舗の「いながわ本舗 上政」の社長の上野和信さんです。

 昨年は1月の冬の和菓子作りでしたが、今年は5月の初夏の季節の和菓子作りに挑戦されました。

 上野さんが3人ずつの各グループにあんこや煉り切り、きんとんの材料を配られて、茶巾絞りを使って「あやめ」の和菓子を、

 菓子木型で型を取って、形を作って「牡丹」を、

最後に、きんとんを盛り合わせて「岩根つつじ」を作りました。

 上野さんの説明を聞き見本を見ながら、皆さん和気あいあいと和菓子作りを楽しまれました。
 お店で買う和菓子を実際作ってみる体験をされ、また老舗上政や和菓子作りについてお店では聞けないお話も聞かれて、とても満足されているようでした。

特別企画展 シャドーボックス展が始まります

 特別企画展「光と影の立体アート シャドーボックス ~大橋禾苗 和と洋の世界~」が、いよいよ明日19日(金曜)から始まります。本日、展示準備を行いました。

 ミューゼレスポアールの1階展示室では、ミケランジェロ画の「最後の審判」「天地創造」など洋風の重厚感いっぱいの作品14点と、「んにょんにょマンハッタン」などご長男の大橋稿二さん原画のカラーでポップな作品12点を展示します。

 旧平安邸の蔵展示室では、安藤広重筆の「東海道五十三次」、切り絵人杉本好夫画の「京都南座」など和風の作品11点を展示しています。

 いずれも大橋さんが30数年かけて制作されてきた(1つの作品に半年以上)、シャドーボックスの技法をふんだんに使われた非常に精緻で繊細に表現された素晴らしい作品の数々です。斜めから見ていただくと、幾重にも重なったシャドーボックスの光と影の立体アートを味わっていただけます。

 特別企画展は7月2日(日曜)まで開催していますのでぜひご観賞ください。なお、6月11日(日曜)の午前中には大橋さんのシャドーボックスや作品についてのお話を聞くギャラリートークがありますのでご期待ください。

新緑美しい郷土館でスケッチ

 先日、開館の10時に大阪府吹田市の水彩画グループの9人の皆さんが、郷土館を描きに来られました。

 初めて来られた方も多く、みずみずしい新緑の城山を背にたたずむ美しい景観の洋館、旧平賀邸をすっかり気に入られていました。

 東屋や木々の日陰から、平賀邸や大門などを思い思いにスケッチされ、お昼ご飯を食べられた後、彩色されて水彩画を仕上げられました。

 郷土館は、広い庭や建物・東屋などの日陰の場所もあって昼食をとることができ、ゆっくり時間をとってスケッチ・彩色ができます。

 美術館ミューゼレスポアールやアトリエ平通では、川西ゆかりの青木大乗画伯の日本画や平通武男画伯の洋画を鑑賞することもできます。

 ゆっくり絵を描きたいなどご希望がありましたら、ぜひご利用ください。申し込みは不要です。

和の佇まい 平安邸

 ひな人形展、花水木コンサートなどイベント開催のため、平安邸の主屋座敷の六間を開放していましたが、コンサート終了後、各部屋を仕切るふすまや障子戸を取り付けました。
 水墨画などのふすまなどが入ると落ち着いた雰囲気が感じられます。

 仏間には、京都の寺院などに見られる火灯(花頭)窓が、隣の座敷には床の間があり、床板は欅の一枚板が使われています。

 庭に面した廊下には、10メートル継ぎ目なしの柾目取りの松材が使用され、波打って見える大きな一枚板の窓ガラスが12枚、大正時代の手すきガラスです。

 窓際に立つと日差しが差し込み、南風が座敷を吹き抜け、心地よく感じられます。

 6月上旬にはおはなし会や新緑コンサートがあり、再びふすまを外して、終了後は夏の暑さ除けのためのよしづの建具(よし戸)を入れます。お越しになられたら平安邸の和の佇まいを味わってみてください。

第29回 花水木コンサート

 本日、川西ライオンズクラブ主催の第29回花水木コンサートが開催されました。昨年に続いて事前申込制で応募者が定員を大きく上回って抽選となり、午前・午後の部ともに約100名の皆さんが来館されました。

 今年は、初めにライオンズクラブの有志の方のサックスの演奏があり、

そして「サクソフォン カルテット トラットリア」の4人の皆さんの演奏が始まりました。

 バリトン・テナー・アルト・ソプラノと音色と音域の違うサックスのカルテット。楽器紹介もあり、カルメン幻想曲やタンゴ、ジャズ、なつかしの歌謡曲メドレー、情熱大陸などの多彩な曲を、素晴らしい演奏で披露され、あっという間に時間が過ぎていきました。

 最後には、スペシャルゲストとして、川西出身で国際的なトロンボーンのソロ奏者として活躍されている藤原功次郎さんが出演され、ソロでアメイジンググレースを、トラットリアの皆さんとコラボで演奏され、大いに盛り上がりました。

毎年郷土館で4月29日(祝日)に行われる、歴史と伝統ある花水木コンサート。多くの皆さんに楽しんでいただいています。

生活マナー教室

 本日旧平安邸の主屋座敷で「生活マナー教室」を開催しました。小笠原流礼法関西支部の十河菱眞先生を講師に、10年以上続いている講座です。

 今年は、まず古来から伝わる桃の節句や端午の節句など五節句についてその由来や飾り物、節句に込められた思いについて先生からお話がありました。

 続いて、おもてなしのお茶の入れ方、出し方、召し上がり方のお話があり、皆さんにお茶や和菓子が出され、おいしそうに召し上がられて楽しく過ごされました。

 後半は、紙を折って金子包みの奉書紙を作り、床の間への向かい方、飾られた手作りの端午の節句の飾りを説明されました。

 十河先生の楽しい、分かりやすいお話に引き込まれ、皆さんからは「昔から伝わるもの、かたちに込められた意味を知り、こころ遣いにふれることができてとてもためになりました」「人を思いやるこころを大切に丁寧に生きていきたいです」など感想を述べられました。

 薄れつつある日本の伝統文化。その一つである「礼法」や古来からの年中行事に込められた大切な「こころ」を学ぶ貴重な機会になりました。

スマホ写真講座「映える写真」を撮ろう

 本日午前中、スマホ写真講座を開催しました。あいにくの雨天でしたが、お客さんはスマホで「映える写真」の撮り方を学ぼうと積極的に参加してくださいました。講師は、写真展「マクロの世界in笹部」を開催していただいているphotographerの釜本雅之さんです。

 初めにアトリエで、写真撮影で大切な構図の1/3の法則、光と影を意識しての撮影、そしてタイミングについて、釜本さんが撮られた写真をもとに、分かりやすくユーモアを交えながら楽しく話され、皆さんも熱心に聞いて質問され、スマホ操作の方法を学ばれました。

 その後は、実技の時間。平賀邸の門とハナミズキ、

室内のステンドグラスや柱時計、客間やサンルーム、暖炉、

 平安邸では広い座敷での人の姿の撮り方や電燈など、釜本さんの撮られた写真を見てアドバイスを受けながら、自分で構図や光と影を考えて、次々と様々な写真を撮られていました。

 新たな視点でのスマホの写真撮影の方法を学ばれ、とても満足されているようでした。これからハナミズキの花や新緑が美しい季節です。また、ゆっくりと写真撮影に郷土館へお越しください。

子ども日本舞踊 さくらの会 ひなまつり

 

 本日午後、郷土館のひな人形展を締めくくる「子ども日本舞踊 さくらの会 ひなまつり」を開催しました。コロナ禍のために3年間実施できなかったのですが、4年ぶりの開催となり、今日は好天にも恵まれ、たくさんのお客さんが観に来られました。

 さくらの会は、平成20年創立され、平成22年より文化庁補助事業伝統文化親子教室として国の許可を受け、年間約20回の教室と年3回の発表会などの活動を行われています。郷土館では平成22年より開催(26年から川西市共催事業)してきた伝統行事です。

 大正時代に建てられた平安邸の座敷で、歴史あるひな人形の前で、子どもたちが日ごろのお稽古の成果を精一杯披露してくれました。最後にはスタッフのお二人が日本舞踊を披露されました。

 子どもたちのかわいらしく、そして優雅に舞う姿に、会場が柔らかな、温かい空気に包まれました。日本舞踊という日本の伝統文化にふれる貴重な機会となりました。

3月のバラ・ハーブボランティア

 先日の28日(火曜)、平賀邸周辺の庭や通路沿いの花壇の手入れをボランティアの方とともに行いました。2月の続きで、冬場に作っておいた腐葉土に入れ替えたり、雑草を抜いたり、バラやハーブの剪定や植え付けをしました

 青空が広がり、暖かな日差しの中、しだれ桜やソメイヨシノが美しく咲いて、春を感じる心地良い季節になりました。

 4月には花水木の花も咲きます。5~6月のバラ、夏から秋にかけてのハーブと、郷土館に来ていただくお客さんの心が和んでいただけるように、ボランティアの方とともに手入れを続けています。

ギター・マンドリン演奏会

 

 本日午前11時より、旧平安邸にて雲雀丘学園中・高等学校ギター・マンドリンクラブによるギター・マンドリン演奏会を開催しました。ひな人形展とのコラボで今年で5回目になります。昨年は定員30名の申込制でしたが、今年は申込なしの当日参加可で行い、朝からの雨で心配しましたが、62名ものたくさんのお客さんに参加していただきました。

 雲雀丘学園は、創部57年、全国高校ギター・マンドリン音楽コンクールに第1回大会から51年連続出場の名門クラブで、昨年秋の県大会でも最優秀賞を受賞し、今年7月の全国大会への出場を決めています。

 今日の演奏会では、様々な種類のマンドリンやクラッシックギター、コントラバスの美しいハーモニーで、さわやかな曲、心に沁み入る曲、躍動感のある曲など素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

 楽器紹介もあって分かりやすく、最後にはアンコールもあって盛り上がり、お客さんから大きな拍手が送られました。

「小さな和の世界展」は15日(水曜)まで

 2月11日(土曜)より開催してきました「小さな和の世界展」が後2日となりました。3月に入って暖かくすっかり春らしくなって、お客さんの数もとても増えて、土曜、日曜はいずれも100人を越え、今日で750人を越えました。

 新聞記事やj-comニュース、SNSなどを見られて「ミニチュアを見に来ました」と言われる方も多く、ミニチュアのお雛さまや懐かしい昭和のお店が並ぶドールハウスを食い入るように覗き込まれていました。

 近くの保育園の子どもたちも見に来てくれました。

 樹脂粘土や本革、紙、ガラスやステンドグラスなど様々な材料で作られた作品の精巧さや、ヒノキ材で作られた店の建物、中を照らし出す小さな照明など、隅々まで本当にリアルに表現された「小さな和の世界」に感嘆、感動の声をあげられています。

 3月15日(水曜)までの開催です。まだの方はお見逃しのないよう、ぜひご来館ください。

朗読の会

 

 昨日午後「朗読の会」を開催し、50名ものたくさんの方が参加され、会場のアトリエ平通は満員となりました。朗読者は藤田伊津子さんで、今年で9回目となります。これまでに藤田さんの朗読を聞かれた方、朗読に関わっておられる方も多く参加されました。

 今日の朗読の題目は『琥珀』(浅田次郎)、休憩をはさんで『辛夷の花』(堀辰雄)でした。目を閉じて藤田さんの朗読を聞いていると、場面場面の情景、人の表情や動きが目に浮かび、感情を込められた語りから登場人物の思いや心のようすなどがとても伝わってきました。

 心に沁みる藤田さんの朗読に、時間もあっという間に過ぎて、参加された皆さんも感動され、拍手を送られていました。

川西・猪名川の風景を描いて 大音恭豊スケッチ画展

 

 3月1日より、ミューゼレスポアールにで「川西・猪名川の風景を描いて~大音恭豊スケッチ画展」を開催しています。

 大音さんが能勢電沿線、猪名川沿いを巡りながら、川西や猪名川の町並みや自然、史跡などの風景をスケッチされてきたた絵を47点展示しています。

 また、魅力ある町づくりを目指して令和元年まで開催されてきたヒガシタニズムで配布された冊子「城下町山下、製錬のまち東谷」の地図にある絵は、すべて大音さんのスケッチ画です。郷土館の平安邸や平賀邸のスケッチ画もあります。

 素朴な味わいのスケッチ画をゆっくりご覧になってください。大音さんは、土曜日の午後来られています。

ただ今、4つの企画展を同時開催中!

 2月からひな人形展、小さな和の世界展、なつかしの川西展、そして3月1日よりスケッチ画展が始まり、今、4つの企画展がご覧になれます。昨日は桃の節句、ひな祭りの日で、今日も子どもさん連れのご家族がたくさん来られ、100名を超えるお客さんが来館されました。

大正・昭和の初めの絢爛豪華なひな人形や道具類を飾ったひな人形展

 とても精巧に作られたミニチュアのお雛さまや懐かしい昭和のお店と街並みのドールハウスが並ぶ小さな和の世界展

 川西の昔の写真や地名の由来、生活の品々を展示したなつかしの川西展

 ミューゼレスポアールでは「川西・猪名川の風景を描いて」大音恭豊スケッチ画展

 気候も暖かくなってきて、平賀邸の前の梅の花も咲き始めました。

 様々な企画展を楽しみながら、春の訪れを感じに郷土館へお越しください。

バラボランティア

 先日の2月28日、3か月ぶりにバラボランティアを行いました。
 ボランティアの皆さんと職員で、寒い冬の時期に腐葉土やパーク堆肥を混ぜて作った新しい土を入れ替えたり、

バラやハーブの剪定や、花壇の手入れを行いました。

 花壇の中のおおわれた葉の中に、クリスマスローズの花がそっと咲いていて、見つけた時は感動でした。

 これから3月から4月にかけて、梅やソメイヨシノ、枝垂れ桜、ハナミズキの花が順に咲いていき、新緑の美しい季節を迎えます。5月には、ボランティアの皆さんと育てたバラの花が咲いてほしいと願っています。

ミニチュアのお雛さまを作ろう パート2

 昨日、講座「ミニチュアのお雛さまを作ろう」の2回目を開催しました。

 岸本加代子先生のご指導のもと、午後1時から4時半までの3時間半(休憩はあります)、ピンセットと裁ちばさみ、ボンドを手に、細かい作業を一生懸命集中して取り組まれ、愛らしいお雛さまが出来あがりました。

 最後にそれぞれ違い、個性のあるお雛さまを並べて記念撮影をしました。皆さん、満足されているようでした。お疲れさまでした。

J:COMのニュースで紹介されました

 本日、ひな人形展と小さな和の世界展について、J:COMのLIVE‐NEWSの取材がありました。午後からの講座「ミニチュアのお雛さまを作ろう」で来られていたドールハウス作家の岸本加代子さんがインタビューを受けられました。

 取材されたアナウンサーも、ミニチュアのお雛さまや昭和のお店や街並みのドールハウスを見られて、何度も感嘆の声をあげられ、岸本さんに色々と質問されていました。その内容はぜひライブニュースをご覧ください。

 ライブニュースは本日14時生放送、以後17時、20時30分、23時に放送されます。
 地域情報アプリ「ど・ろーかる」では今日から1週間毎日「WEEKLY トピックス」で放送されています。放送時間は(月曜)~(金曜)が18時、(土曜)(日曜)は11時、14時、17時、20時30分となっています。ぜひご覧ください。

東谷小学校の3年生も郷土館へ

 

 昨日の午前中、地域の東谷小学校の3年生の子どもたちが、社会科の学習で郷土館へ見学に来てくれました。子どもたちが手にしていた冊子を見ると、郷土館の建物や銅の製錬などについて事前に学習してきたことがよく分かりました。

 平安邸では、ひな人形展

 小さな和の世界展

 黒電話のかけ方も覚えました。子どもたち・・・重い!

 なつかしの川西展

 大正時代の手すきガラス(波打っています)の廊下も通りました。

 平賀邸では建物の説明を聞いて、

蓄音機でレコードのかけ方も教えてもらいました

 平賀邸で子どもたちの興味はトランプのマーク探し!

 ミューゼレスポアールの絵画と写真展。3つのクラスがローテーションで順に見て回りました。
 最後に、「郷土館の見学が楽しかった人?」と聞かれてほとんどの子どもたちが手を挙げていてうれしく思いました。
 郷土館はすぐ近くにあります。またいつでも来てくださいね。

「マクロの世界in笹部」あと2日です

 

 11月20日より期間延長して約3か月開催してきました「マクロの世界in笹部」が明後日19日(日曜)最終日となります。

 小さなものを大きく写すマクロ撮影。地元笹部にお住いのphotographer釜本雅之さんが、笹部の自然の中の植物や昆虫、朝露の水滴など、ほんの数ミリ~1センチの世界をクローズアップして美しく撮られた写真を59点展示しています。

 釜本さんは日曜ごとに来館されて、それぞれの写真の虫や植物の名前、どんな場所で、どういうタイミングで撮影されたかなど撮影方法や撮影時のエピソードを、ユーモアを交えて分かりやすく話しをしてくださっています。

 明日18日(土曜)と明後日の19日(日曜)の2日間、釜本さんが来館される予定です。楽しいお話も聞けると思います。まだご覧になられていない方はぜひお越しください。

お客さんの感想から

  • ピントや光の当たり方でこんなにも色が違うのかと驚きでした!一瞬のタイミングを逃さない写真、ステキです。
  • 大きな写真になると、さらに詳細に観察できて、見え方が違いました。瞬間を切り取った釜本さんの画像にはいつも癒されます。
  • どの作品にも釜本さんの被写体に向けられた愛情を感じました。とてもとても素敵です。
  • 日頃見過ごしがちな、小さな世界、小さな小さな植物の生命力を感じます。元気が出ました。ありがとうございました。
  • そこに在る私たちの営み(田畑、人、能勢電車)にも優しいまなざしを向けておられて、写真展の空間はやすらぎの場だなと思いました。

ミニチュアのお雛さまを作ろう

 昨日午後、講座「ミニチュアのお雛さまを作ろう」を開催し、定員8名の皆さんが参加されました。

 講師は、現在「小さな和の世界展」で、ミニチュアのお雛さまと懐かしい昭和のお店や街並みを再現したドールハウスを展示されている、アトリエkinoe-neの岸本加代子さんです。郷土館の職員もお手伝いに入りました。

 岸本先生が一人一人に用意された、たくさんの材料が配られて作業開始。

 ちりめんの着物に襦袢を付けて、折って、ボンドをつけて、合わせを作り、そでを胴体につけて、お雛さまの着物を作っていきます。

 粘土を下から押し込んではかまを作り、頭、髪の毛をつけ、つやを出すためニスを塗ります。

 屏風、花、台座を作って、最後に飾りをつけたお雛さまを載せて出来上がりです。

 3時間あまりの時間をかけて、ピンセットと裁ちバサミ、ボンドを使っての、非常に細かい作業でしたが、皆さん集中して取り組まれ、岸本先生も一人一人の出来具合を確認しながら、アドバイスや支援をされていました。

 最後に、完成した素敵なミニチュアのお雛さまを並べて記念写真、皆さん満足そうにしておられました。お家に持って帰られ、ご家族に披露され飾られることと思います。お疲れさまでした。

緑台小学校3年生が社会科の学習で郷土館へ

 昨日は、緑台小学校の3年生の子どもたちが電車と徒歩で郷土館へ来てくれました。社会科で学習している「むかしのくらし」について、大正時代の建物の平安邸や平賀邸、展示などを見学しながら学びます。

 平安邸では、現在開催中のひな人形展で、家にあるひな人形とは違う、大正と昭和初めの大きなひな人形やたくさんの道具類を見たり、

 ミニチュアのお雛さまや昭和の時代のお店が並ぶドールハウスを、虫メガネを手に、驚きながら興味津々で覗き込んでいました。

平安邸に残る長火鉢や一斗枡、かまどの台所の説明を聞いたり、

「なつかしの川西」展で川西のむかしの写真やテレビ、ミシン、黒電話、計算機、こたつなど生活用品や、めんこなどあそび道具を見学しました。

(このテレビは白黒テレビですか?どうやってつけるんですか?)

 平賀邸では、建物や煙突と暖炉などを説明してもらって中を見学しながら、子どもたちはトランプの4つのマーク探しにも燃えていました。

 蓄音機でのレコードの聞き方も教えてもらいました。

 美術館のミューゼレスポアールでは、青木画伯や平通画伯の絵や、写真展「マクロの世界」を見学しました。

 とても盛りだくさんの内容であっという間に時間が過ぎてしまいました。
 説明を聞きながら、熱心にメモを取って学ぶ子どもたちの姿がとても印象的でした。最後は元気よく挨拶してくれました。
 学校にもどって学習したことをまとめて新聞を作るそうです。頑張ってくださいね。また、お家の人と一緒に郷土館へ来てください。

建築士の皆さんが郷土館へ

 先週4日(土曜)兵庫県建築士会、建築士事務所協会阪神支部から40名の皆さんが来館されました。

 建築士の皆さんとあって、大正期の和風建築の平安邸、洋風建築の平賀邸、鉱山資料室などを、建築材や建具、窓ガラス、浴室、蔵、雨樋、タイル、瓦、ステンドグラス、暖炉、建築工法、銅の製錬法など、専門的な視点から熱心に見学され、講師の大学の先生の説明に耳を傾けて質問されていました。

小さな和の世界展 お雛さまと昭和の街並みをミニチュアで

 数年前から、ひな人形展と同時開催している「小さな和の世界展」が明日11日(土曜)から始まります。
 これは、西宮市出身のアトリエkinoe‐neのドールハウス作家 岸本加代子さんと安田隆志さんが制作された作品です。

 ちりめんの着物を着た1,5㎝ほどのミニチュアのたくさんのお雛さまたちや道具類、

そして懐かしい昭和のお店が並ぶ街並みを、本物の12分の1のサイズで再現した和風ドールハウスを展示しています。

 昭和の駄菓子屋や本屋、かばん屋、洋食店などのお店には、樹脂粘土、パン粘土、本革、紙などの材料にアクリル絵の具で色付けされた、非常に精巧に作られた品々が並びます。

 建物の照明も小さな電球を配線でつないでライトアップされています。

 万博のポスターやミニチュアの太陽の塔、お店の看板や品物の名前が一文字変えてあるパロディーも探してみてください。
 これまでなかった作品も展示されています。虫メガネも用意していますので、隅々までじっくりご覧になって、懐かしい昭和の時代にタイムスリップしてお楽しみください。

「なつかしの川西」展が始まります

 「なつかしの川西」展の準備ができました。ふるさと川西はむかしはどんなところだったか、川西の各地の地名の由来や、懐かしいむかしの景観の写真を、現在の写真とともに展示しています。

 また、蔵展示室では、景観の写真とともに、蓄音機やレコードプレーヤー、むかしの計算機やはかり、あんかや回転こたつ、めんこやおもちゃ、黒電話、お札や切手など懐かしい昭和の生活の品々も展示しています。

 また、地元の山下駅や駅前商店街、東谷村役場、東谷小学校、芝居小屋、山下や下財のだんじりなど、むかしの貴重な写真も展示しています。

 2月中頃には、市内の緑台小学校と東谷小学校の3年生が郷土学習で見学に来てくれます。くらしや市の移り変わりについての学習に生かしてもらえたらと思っています。

ひな人形展が始まりました

 

 今日から、恒例のひな人形展が始まりました。郷土館では、2000年に近隣の西尾様から寄贈していただいた大正期と昭和の初めのひな人形を、毎年2月から4月初めにかけて展示しています。
 先日から職員で準備を行ってきました。
 まず蔵からひな壇やたくさんの木の箱に入った人形、道具類を出してきます。

 たくさんの木の板、角材からなるひな壇を組み立てます。

 ひな壇に緋毛氈をかけて、吹き抜けの「源氏枠」をもつ屋台を一番上に載せます。

 そして、箱に入って紙に包まれたたくさんの人形や道具類を慎重に取り出して並べていきました。

 幅4メートル、高さ1.8メートル、奥行き1.3メートルの大きな三段のひな壇の上に、大正期に作られた吹き抜けの「源氏枠」を持つ珍しい内裏びなや、

昭和初期の古今びな、元禄花踊り人形、市松人形など20点の人形と、琴・膳・茶釜、茶棚などの60点の道具類が並べられています。

 歴史の香りが漂う、豪華、絢爛な姿は大正期に建てられた日本家屋の旧平安邸の広い座敷に調和して、とても見応えがあります。ぜひご覧になってください。

雪の日の郷土館

 昨日からの雪で、今朝の郷土館は一面真っ白な銀世界でした。

 通路を歩いていくと雪景色の中に平賀邸や東屋が見えます。

 ミューゼレスポアールへの通路も後ろの城山も真っ白で、青空が見えてきました。

 平安邸の主屋座敷では雪見障子から雪が積もった庭が見えています。

 とっても寒い朝でしたが、静かな、風情のある雪の日の郷土館でした。

須磨張り子展・鉱山図屏風展 明日が最終日 写真展は延長

 12月より開催してきました須磨張り子展、鉱山図屏風展が明日22日(日曜)が最終日となります。写真展「マクロの世界in笹部」は2月19日(日曜)まで延長します。
 須磨張り子展は、神戸市須磨区在住の張り子作家吉岡武徳さんが作られた約780個の張り子、妻のはるこさんが作られた張り子の作り方を物語で表した版画を展示し、新聞にも紹介されました。

 寒い季節ではありますが、イベントや講座に来られた方、張り子に興味を持たれている方、吉岡さんのお知り合いの方、そして子どもたちなど、たくさんの方に見に来ていただきました。

お客さんの感想から

  • ひとつひとつ顔が違う、とても可愛いい張り子がたくさんあってほしくなりました
  • 色々な種類の素朴な張り子に本当にほっこりします。吉岡さんの温かみを感じます
  • 干支とオーケストラの張り子が色鮮やかで良かったです
  • 版画の物語を見て、張り子を作るのはとても手間がかかるのが分かりました
  • 素朴なところ、形、色など日本の昔の飾り物を思い起こさせてくれる、ぬくもりのある、すべて手作業で作られている張り子に心がほっこりしました

和菓子作り体験教室

 昨日20日(金曜)午後、和菓子作り体験教室を開催し、定員12名の皆さんが参加されました。申込初日の午前中に定員を上回ってしまう人気の講座です。

 講師は創立140年の老舗「いながわ本舗 上政」(能勢電鉄山下駅前にお店があります)の社長の上野和信さんです。

 今年も、コロナ対策で上野さんが一人一人の材料や道具を個人用に分けられ、4種類の和菓子の作り方を一つ一つ見本を示しながら説明され、茶巾絞りや木型を使って一緒に作っていきました。

 皆さん3人グループに分かれ、初対面の方がほとんどでしたが、和気あいあいと楽しく取り組まれていました。

 あんことピンク、黄色、白の煉り切りを組み合わせて、「紅梅」「寒牡丹」「寒椿」「雪餅」の4種類の和菓子を作られ、出来具合に満足されているようでした。

 最後には質問の時間があり、上野さんから上政の歴史や和菓子作りの工夫、苦労話など、お店では聞けない色々なお話も聞けました。
 寒い日々が続きますが、冬の季節の和菓子作りに笑顔でホットな楽しい時間を過ごしていただけたのではと思います。

講座 多田銀銅山と平安製錬所

 13日(金曜)アトリエ平通にて、講座「多田銀銅山と平安製錬所」を開催しました。毎年12~1月に平安家に伝わる鉱山図屏風を展示していますが、今回初めて講座を実施し、16名の皆さんが参加されました。

 講師は川西市教育委員会社会教育課の朝井さんです。

 朝井さんが、パワーポイントを使って様々な画像や絵地図、資料をもとに、多田銀銅山や平安製錬所、地域の山下・下財町の歴史、銅の製錬の仕方、国崎地区の間歩(採掘抗)の調査、そして鉱山図屏風について説明され、皆さんも熱心に耳を傾けておられました。最後には次々に質問が出るなど関心の高さが伝わってきました。

<明治時代の平安製錬所 山下・下財町の貴重な写真>

<国崎地区の間歩(採掘抗)調査の様子>

 会の後、平安邸に展示している鉱山図屏風を朝井さんの説明のもと見学しながら、鉱山の採掘や製錬の様子が細かく丁寧に描かれた絵に見入っておられました。

 日頃から多田銀銅山や鉱山の採掘、平安製錬所に関することなどに興味関心や知識を持っておられる方もおられ、今回学ぶ機会をもつことができて良かったと思います。

マクロの世界 in 郷土館

 昨日photographerの釜本さんが来館されて、郷土館の植物やイベントの様子を写真に撮られました。マクロワールドの写真をご覧ください。

写真展「マクロの世界in笹部」BGM演奏会

 現在開催中のphotographerの釜本さんの写真展「マクロの世界in笹部」。
 釜本さんは、地元笹部の自然の中の朝露の水滴や花、昆虫など、数ミリ~1センチの本当に小さな世界を美しい写真で表現されています。

 日曜日にはできるだけ郷土館に来られてお客さんに写真の説明や撮影時のエピソードなどお話されて、とても好評です。

 今日は、釜本さんの写真展を盛り上げようと、仲間の方が午後から会場でBGM演奏会を開かれました。

 ハンマーダルシマー、鍵盤ハーモニカ、ギター、ウクレレ、カホンの優しい音色や歌が会場に響き、写真展の雰囲気を盛り上げてくださっていました。

新春を祝う会 コマ遊びと和太鼓

 本日、郷土館の新年恒例行事「新春を祝う会」を開催しました。9時半より玄関先で水舞流和太鼓「羽衣」の皆さんのふれ太鼓の力強い音で開会。

 その後、平賀邸の前に移動して、8人の皆さんによる力強くしなやかな和太鼓演奏。たくさんの拍手が送られました。

 続いて、アトリエ平通でコマ愛好家の枇杷紘一郎さん・喜代子さんご夫妻の楽しいトークを交えた、たくさんの珍しい民芸からくりゴマの実演会。大人も子どももコマの世界に引き込まれ、感嘆の声と拍手が送られました。

 子どもたちのコマ体験や昔のコマを回していたわらの話、プラスチックの環境問題などためになるお話もあり、最後には桃太郎や一寸法師の話に沿って変わったコマが登場し、楽しい時間を過ごされていました。

 実演の後は平安邸の中庭でコマ遊び。子どもも大人も色々なコマ回しに挑戦しました。

 最後に、羽衣の皆さんの締めの和太鼓演奏。子どもたちの和太鼓体験もあり、初めてたたく和太鼓の響きにうれしそうでした。

今日は天気も良く、約100名のお客さん、子どもたちが参加され、新年最初の郷土館のイベントを楽しんでいただきました。今年も皆さんに親しまれ、何度でも足を運んでいただける郷土館でありたいと思っています。よろしくお願いいたします。

ありがとうございました 新年もよろしくお願いいたします

 2022年もあとわずかとなりました。依然コロナ禍の不安な状況が続いていますが、郷土館では感染予防対策を十分とりながら、文化財の旧平安邸や旧平賀邸、美術館のミューゼレスポアールなどの施設観覧とともに、様々な展示や講座、演奏会などのイベントを開催することができました。特に花水木コンサートや郷土館まつり、クリスマスコンサートは3年ぶりに実施できました。
 おかげさまでこの1年間で5,000人以上のお客様が来館され、たくさんの好評をいただきました。アンケートではお客様から「また来たい」という声が多く聞かれ、とてもうれしく思いました。ありがとうございました。

<新年を迎える準備 門松完成>

<幸運を呼ぶ縁起物のフクロウの張り子 吉岡武徳さんの須磨張り子展から>

 新しい年も、より多くの方に楽しみ喜んでいただき、郷土館に親しみを持っていただけるよう、職員一同頑張ってまいりたいと思います。2023年も川西市郷土館をよろしくお願いいたします。

鉱山図屏風展が始まります

 明日18日(日曜)から鉱山図屏風展が始まります。江戸時代から昭和の初めまで銅の製錬を生業とされていた平安家に伝わる、鉱山を題材にした六曲一双の立派な屏風を、毎年この時期に平安邸の主屋座敷で公開しています。

 井原西鶴の『日本永代蔵』には、婚礼の品として多田銀銅山の屏風を持たせたという話が載せられており、江戸時代に広まった題材のようです。ただし、平安家が多田銀銅山を描いたオリジナル品を発注したものか、一般的な鉱山を描いた既製品を購入したものかは定かではありません。

 屏風絵には、鉱山で働く人たち(間歩(坑道)に入っていく鉱夫、掘り出された鉱石を選ぶ作業を行う女性、指図する役人)

 鉱石などを運ぶ牛馬、鉱石を焼く焼窯、屋根に煙出しがついた吹屋での製錬の様子、カラミ(滓の鉱石)を谷に捨てる様子、製錬によって草木が生えなくなった山の様子など、とても細かく丁寧に描かれています。じっくりご覧になってください。

 鉱山図屏風展は、須磨張り子展、写真展「マクロの世界in笹部」とともに1月22日(日曜)まで公開しています。
 来年1月13日(金曜)には、教育委員会文化財担当職員による講座「多田銀銅山と平安製錬所」を開催します。定員20名で、1月5日(木曜)午前10時より電話申込になっています。屏風を見学する時間もあります。ご興味のある方はぜひご参加ください。

クリスマスコンサート

 本日、旧平安邸主屋座敷で12月恒例(4回目になります)のクリスマスコンサートを3年ぶりに開催し、寒い中たくさんのお客さんが参加されました。

 3人組ユニットPlantの皆さんが、「ジングルベル」や「赤鼻のトナカイ」など様々なクリスマスソングを歌とフルート、ピアノの演奏で、身ぶりや手ぶり、手拍子を入れた曲もあり、お客さんも楽しく笑顔で聴かれていました。

 また、今年は『命』をテーマに「糸」や「花は咲く」などの曲を心に響く演奏をされ、歌とピアノ、フルートとピアノ、ピアノのソロの曲もそれぞれあり、楽しめ、元気が出るコンサートになりました。

 今日はとても寒く、ストーブを3台つけて対応しましたが、心温まるホットなコンサートにお客さんも大変満足していただいているようでした。寒い中、コンサートに参加いただいてありがとうございました。毎年恒例の企画として続けていけたらと思っています。

冬の園芸教室

 本日、午前午後の2回にわたって、冬の園芸教室を開催しました。講師は、多可町の森のお花屋さんの代表斎藤安男さんです。

 毎年人気の講座で、クリスマスやお正月の玄関先や庭を華やかに飾る寄せ植えやリース作りに、リピータの方も多く参加されていました。

 初めに斎藤さんが見本を作られながら寄せ植えやリース作りについて解説され、出来上がった作品に皆さん感心しきり。ご自分の作業に頑張って取りかかられました。

 最後に作られた寄せ植えやリースを斎藤さんに仕上げていただいて、出来上がった華やかな作品に満足されているようでした。

 今日は天気も良く、さわやかな青空が広がっていました。お客さんが平賀邸の前で出来上がった寄せ植えの記念写真を撮られていました。

文化財ボランティア養成講座

 

 昨日6日(火曜)午後、文化財ボランティア養成講座に参加された皆さんが来館されました。この講座は、市内の文化財や遺跡等の現地を8回にわたって訪れて学習し、修了証書を授与された方はご希望によりガイドの会にも入会することができます。

 山下駅から歩きながら山下町・下財町の歴史や、郷土館では平安邸や平賀邸、鉱山資料室や銅の製錬所跡などについて、「川西市文化財ボランティアガイドの会」の皆さんの説明を聞かれ、熱心に学ばれていました。

東谷カルチャースクール歴史講座の見学

 4日(日曜)午後、東谷コミュニティ文化部会主催の東谷カルチャースクールの歴史講座に参加された22名の皆さんが、郷土館に見学に来られました。大正時代の和風住宅の平安邸、洋風住宅の平賀邸などを案内しながら見ていただきました。
 また、現在開催中の須磨張り子展や写真展「マクロの世界in笹部」もご覧になり、

 写真展ではphotographerの釜本さんの説明を聞きながら地元笹部の風景や自然の写真に見入っておられました。