復元された新しい鬼瓦の取り付け作業が始まりました

12月に取り外された旧平安邸の主屋の鬼瓦が、淡路島で復元されて新しくなり、本日取り付け作業が始まりました。

波と雲を表したとても大きな鬼瓦は旧平安邸のシンボル的存在です。新しい鬼瓦は「あし」の部分が4分割、「あたま」の部分が3分割、計7分割されています。(元の鬼瓦は5分割でした)

7つを合わせると、幅約2m、重さ約100㎏のとても大きな、立派な鬼瓦になります。

 

部分ごとに順にクレーン車で屋根の上まで運ばれました。

 

5人の職人の方が、取り付け場所で、まず「あし」の一番下の部分を両側に置いて、黒いホルマル樹脂被覆銅線でくくりつけて固定されました。

その上に「あし」を置き、「あたま」の下の部分を重ねて置いて、ボルトを穴に入れて固定していきます。

最後に一番上の「あたま」の部分を置きます。

そして鬼瓦が倒れないように「あたま」と棟木につけたボルトを、黒い樹脂の銅線でくくりつけて固定します。

鬼瓦が下から見て美しく見えるように、破風の中央と鬼瓦の中央が縦にまっすぐに揃うように、

鬼瓦の両側が水平になるように何度も水平器で図りながら、重い瓦を一つ一つ調整しながら合わせていっています。

 今日は西側の鬼瓦が棟の上に上がり、明日は東側の鬼瓦の作業が進められます。