2019年10月の記事一覧

郷土館講座がありました

 10月24日、25日の2日間、郷土館講座「秋の郷土館を描く」がありました。

 あいにくの雨で本日の講座は、ミューゼでのお勉強会となりました。

能面作り実演がありました

 本日、能面作家 水越保治先生による能面作りの実演がおこなわれました。

「今日から、この中将という平家の武士を彫っていきます」と出来上がりのイメージを説明されている様子。

「材料はヒノキを使っているんですが、最近は質のいいものが手に入りにくくなってきています」と水越さん。購入したヒノキは、断面に乾燥防止でボンドが塗ってあるので、そこを切り落とすことから始めます。

型を取った後、最初は大胆に要らない部分をそぎ落としていきます。

「能面は縁の部分は薄いですけど、顔の真ん中あたりは、そこそこの厚みがあるんです」と能面のすべてが薄いわけではないことや、ヒノキで出来ているから軽いことなどを説明しながら作業を進めていきます。

 熱心にご覧のお客様から、「もともと何種類かの能面があって演目が決まった時に、じゃあこの能面を使おうとなるのか、内容が決まってから、こんな能面を作ってほしいとなるのかどちらですか?」という質問が出ました。
 水越先生は、「いい質問ですね」と笑顔。「一番初めに謡本が出来た時には、こんな能面を作ってほしい…だったんですが、次からは、この謡本にはこの能面となってるんですね」と、丁寧に答えておられました。

「今日はここまでです。次回はこの続きから、さらに詳しい能面の話を織り交ぜながら、彫り進んでいきますね」ということで12時に実演会は終了しました。

 次回は11月2日(土曜)10時頃から12時頃までの開催予定です。

能面作家、水越保治先生が来館されました

 本日、能面作家の水越先生が来館され、お客様に能面のことや、それをつける演者さんについて解説してくださいました。

 「能面は、鼻の形のところに、演者の鼻がぴったり収まるというものではないんです。また、能面をつけると、視野はほんとうに狭くなるんですね。でも、演者は舞台の大きさなどを把握しているので演じることができるんですね。」というわかりやすいお話もされていました。

 水越先生が、いちから能面を製作される工程をお客様にご覧いただく企画があります。
 10月19日、11月2日、16日、11月30日、12月7日の各土曜日の10時半から12時ごろまでの予定です。ぜひお越しいただきおたのしみください。

郷土館講座がありました

 10月6日(日曜)、藤田伊津子先生による「朗読の会」がアトリエ平通でおこなわれました。

 郷土館の恒例企画となった本講座。今年は山崎豊子作『へんねし』、藤川幸之助作『ライスカレーと母と海』を朗読されました。

 藤田先生の低音でやわらかな、聞き取りやすい声が作り出す世界に、会場のみなさんが引き込まれていらっしゃるようでした。

 また、同じ日の旧平安邸では、「人形作家わたべみちこさんとおしゃべりしませんか」という講座がありました。

 「私のお人形は、みな楽しそうに口を開けて笑っているんです。口を閉じていると、話し声も笑い声も聞こえないような気がして。だから独学で、口の中には歯があって、舌があって、喉ちんこもある。というように作ってあるんです。」と話されていました。

 会場には虫眼鏡が置いてありますので、来館されたときにはぜひ、お口の中もご覧ください。

「蓄音機コンサート」がありました

 10月5日(土曜)、関西蓄音機倶楽部、野村誠さんによる蓄音機コンサートがありました。

 懐かしいと思われた方、初めて見たという方で、ミューゼレスポアールのホールは、満席となりました。

 貴重なSPレコードをかけて頂きサボテン、鉄、竹と針を変えて音色の聴き比べなど、楽しいお話を交えた素敵なひと時でした。

 甦った100年前の蓄音機の音色は、いかがでしたでしょうか。