2022年3月の記事一覧

子どものためのワークショップ「旧平賀邸の秘密を探ろう!」

 本日午後、郷土館で『子どものためのワークショップ「旧平賀邸の秘密を探ろう!」』を開催しました。主催は、神戸大学人間発達環境学研究科・勅使河原君江准教授の教室で、参加した小学生9名が大学院生9名他スタッフの方計12名とともに活動しました。

 はじめの会で自己紹介をした後、子どもたちは3人ずつ3班に分かれて旧平賀邸の室内や建物の周りを探検しました。

 ステンドグラスや暖炉、サンルーム、壁紙、蓄音機、そしてトランプのマークを探したりと、子どもたちは興味津々に見学し、学生さんたちの話を聞きました。

 アトリエ平通に戻って、平賀邸の色々な写真のシールが配られ、子どもたちはお気に入り順にビンゴシートに貼り付けた後、みんなでビンゴ大会をしました。ビンゴが揃ったら手作りバッジをプレゼント。

 天候が雨だったのは残念でしたが、大正時代の洋館、旧平賀邸を見ながら、昔のおうちを知ったり、ビンゴゲームをして楽しめて、あっという間に1時間半が過ぎました。子どもたちにとって心に残るワークショップになっていればうれしいです。

ギター・マンドリン演奏会

 本日、雲雀丘学園中学・高等学校ギター・マンドリンクラブによる演奏会を開催し、定員の30名の皆さんが参加されました。演奏会は3年ぶりの開催です。

 雲雀丘学園ギター・マンドリンクラブは部員数70名の大所帯で、創部56年を迎える伝統あるクラブです。また「全国高校ギター・マンドリン音楽コンクール」には、全国で唯一1971年の第1回大会から50年連続出場という名門のクラブで、昨年の県のフェスティバルや総合文化祭で最優秀賞を受賞し、7月の全国コンクールへの出場を決めています。

 今日の演奏会では、高校1年~2年・中学3年の42名が大正時代の旧平安邸の座敷でひな人形とコラボして7曲を演奏し、楽器紹介もしてくれました。

 さわやかで、気持ちがほっとする曲、迫力や躍動感がある曲、素晴らしい演奏に、たくさんの拍手が送られました。来年は、ぜひ人数制限なく、より多くの方に聴いていただきたいと思います。

「小さな和の世界展」明日が最終日

 2月11日より開催してきました「小さな和の世界展」が、明日13日(日曜)で終了します。作家の岸本さんには2月の講座「ミニチュアのお雛様を作ろう」でお世話になりました。また、期間中には作家の安田さん、岸本さんが来館されて、お客様に作品の説明やエピソードなど話していただきました。

 お客様からは、「作家さんの細部までこだわった作品がどれも素敵で感動しました」「昭和の風景がよみがえり、幼い頃を思い出し、懐かしく大変うれしいです」「ち密さ、ノスタルジックな世界に感動しました」などたくさんの感想が寄せられました。

 気候も暖かくなって春らしくなり、平賀邸の前の梅の花も美しく咲き始めました。休憩所の東屋で腰を下ろして、梅の花や平賀邸、背景の城山を見ながらゆっくり時間を過ごしてみてください。

現在4つの企画展が楽しめます

 郷土館では、現在ひな人形展・小さな和の世界展・昭和レトロ展・吉岡充水彩画展の4つの企画展を開催しており、たくさんの方が来館されています。

 大正・昭和の初めの、歴史を感じさせるひな人形の絢爛・豪華な姿。

 気持ちがほっこりする松尾洋湖さん制作のちりめんの吊るしびな。

 「小さな和の世界展」では、岸本加代子さん・安田隆志さん制作のミニチュアの愛らしいおひな様や、驚くべき精巧さで昭和の街並みを再現したドールハウス。

 蔵展示室では、懐かしい昭和40~50年代の品々を集めた「昭和レトロ展」。

 美術館ミューゼレスポアールでは、神戸市の吉岡充さんの「移りゆくまちの歴史を描き遺す」水彩画展。精緻な鉛筆画に柔らかな色彩を施した建物や街並みが描かれています。

 見応えのある素晴らしい作品と、旧平安邸や旧平賀邸の大正時代の和風・洋風建築物なども見学でき、来館された皆さんは満足されているようです。
 「小さな和の世界展」は13日(日曜)までです。平賀邸の前の梅の花も咲き始めました。

移りゆくまちの歴史を描き遺す 吉岡充水彩画展が始まりました

 2018年11月、2019年3月に郷土館に通い続けて水彩画を描かれていた吉岡充さん(神戸市長田区在住)の水彩画展「移りゆくまちの歴史を描き遺す」が本日3月1日から始まりました。

 吉岡さんは、27年前の阪神淡路大震災の後、神戸の被災地を回られ、震災で壊れずに残った建物や修復された建造物などを、時間をかけて記録するような気持ちで描くうち、人々の営みや歴史が刻まれた古い建造物を描き遺すことをライフワークにしようと思われました。

 郷土館の旧平賀邸や旧平安邸、多田神社、満願寺、中山寺、門戸厄神、甲子園球場、明石の魚の棚商店街などなど、阪神や神戸、播磨の古いまちなみや建造物を、すべて現場に通って仕上げられた精緻な鉛筆画に、水彩の優しく柔らかな色彩を施した20点の作品を展示しています。

 準備ができた2月26日(土曜)27日(日曜)に来られたお客様も、なじみのある建物や風景をご覧になり、吉岡さんのお話に耳を傾けながらその精緻さと美しさに見入っておられました。新聞社2社の取材もありました。

 作品が収められている画集「播磨と神戸と阪神と」(236作品)もありますのでご覧ください。