2023年1月の記事一覧

雪の日の郷土館

 昨日からの雪で、今朝の郷土館は一面真っ白な銀世界でした。

 通路を歩いていくと雪景色の中に平賀邸や東屋が見えます。

 ミューゼレスポアールへの通路も後ろの城山も真っ白で、青空が見えてきました。

 平安邸の主屋座敷では雪見障子から雪が積もった庭が見えています。

 とっても寒い朝でしたが、静かな、風情のある雪の日の郷土館でした。

須磨張り子展・鉱山図屏風展 明日が最終日 写真展は延長

 12月より開催してきました須磨張り子展、鉱山図屏風展が明日22日(日曜)が最終日となります。写真展「マクロの世界in笹部」は2月19日(日曜)まで延長します。
 須磨張り子展は、神戸市須磨区在住の張り子作家吉岡武徳さんが作られた約780個の張り子、妻のはるこさんが作られた張り子の作り方を物語で表した版画を展示し、新聞にも紹介されました。

 寒い季節ではありますが、イベントや講座に来られた方、張り子に興味を持たれている方、吉岡さんのお知り合いの方、そして子どもたちなど、たくさんの方に見に来ていただきました。

お客さんの感想から

  • ひとつひとつ顔が違う、とても可愛いい張り子がたくさんあってほしくなりました
  • 色々な種類の素朴な張り子に本当にほっこりします。吉岡さんの温かみを感じます
  • 干支とオーケストラの張り子が色鮮やかで良かったです
  • 版画の物語を見て、張り子を作るのはとても手間がかかるのが分かりました
  • 素朴なところ、形、色など日本の昔の飾り物を思い起こさせてくれる、ぬくもりのある、すべて手作業で作られている張り子に心がほっこりしました

和菓子作り体験教室

 昨日20日(金曜)午後、和菓子作り体験教室を開催し、定員12名の皆さんが参加されました。申込初日の午前中に定員を上回ってしまう人気の講座です。

 講師は創立140年の老舗「いながわ本舗 上政」(能勢電鉄山下駅前にお店があります)の社長の上野和信さんです。

 今年も、コロナ対策で上野さんが一人一人の材料や道具を個人用に分けられ、4種類の和菓子の作り方を一つ一つ見本を示しながら説明され、茶巾絞りや木型を使って一緒に作っていきました。

 皆さん3人グループに分かれ、初対面の方がほとんどでしたが、和気あいあいと楽しく取り組まれていました。

 あんことピンク、黄色、白の煉り切りを組み合わせて、「紅梅」「寒牡丹」「寒椿」「雪餅」の4種類の和菓子を作られ、出来具合に満足されているようでした。

 最後には質問の時間があり、上野さんから上政の歴史や和菓子作りの工夫、苦労話など、お店では聞けない色々なお話も聞けました。
 寒い日々が続きますが、冬の季節の和菓子作りに笑顔でホットな楽しい時間を過ごしていただけたのではと思います。

講座 多田銀銅山と平安製錬所

 13日(金曜)アトリエ平通にて、講座「多田銀銅山と平安製錬所」を開催しました。毎年12~1月に平安家に伝わる鉱山図屏風を展示していますが、今回初めて講座を実施し、16名の皆さんが参加されました。

 講師は川西市教育委員会社会教育課の朝井さんです。

 朝井さんが、パワーポイントを使って様々な画像や絵地図、資料をもとに、多田銀銅山や平安製錬所、地域の山下・下財町の歴史、銅の製錬の仕方、国崎地区の間歩(採掘抗)の調査、そして鉱山図屏風について説明され、皆さんも熱心に耳を傾けておられました。最後には次々に質問が出るなど関心の高さが伝わってきました。

<明治時代の平安製錬所 山下・下財町の貴重な写真>

<国崎地区の間歩(採掘抗)調査の様子>

 会の後、平安邸に展示している鉱山図屏風を朝井さんの説明のもと見学しながら、鉱山の採掘や製錬の様子が細かく丁寧に描かれた絵に見入っておられました。

 日頃から多田銀銅山や鉱山の採掘、平安製錬所に関することなどに興味関心や知識を持っておられる方もおられ、今回学ぶ機会をもつことができて良かったと思います。

マクロの世界 in 郷土館

 昨日photographerの釜本さんが来館されて、郷土館の植物やイベントの様子を写真に撮られました。マクロワールドの写真をご覧ください。

写真展「マクロの世界in笹部」BGM演奏会

 現在開催中のphotographerの釜本さんの写真展「マクロの世界in笹部」。
 釜本さんは、地元笹部の自然の中の朝露の水滴や花、昆虫など、数ミリ~1センチの本当に小さな世界を美しい写真で表現されています。

 日曜日にはできるだけ郷土館に来られてお客さんに写真の説明や撮影時のエピソードなどお話されて、とても好評です。

 今日は、釜本さんの写真展を盛り上げようと、仲間の方が午後から会場でBGM演奏会を開かれました。

 ハンマーダルシマー、鍵盤ハーモニカ、ギター、ウクレレ、カホンの優しい音色や歌が会場に響き、写真展の雰囲気を盛り上げてくださっていました。

新春を祝う会 コマ遊びと和太鼓

 本日、郷土館の新年恒例行事「新春を祝う会」を開催しました。9時半より玄関先で水舞流和太鼓「羽衣」の皆さんのふれ太鼓の力強い音で開会。

 その後、平賀邸の前に移動して、8人の皆さんによる力強くしなやかな和太鼓演奏。たくさんの拍手が送られました。

 続いて、アトリエ平通でコマ愛好家の枇杷紘一郎さん・喜代子さんご夫妻の楽しいトークを交えた、たくさんの珍しい民芸からくりゴマの実演会。大人も子どももコマの世界に引き込まれ、感嘆の声と拍手が送られました。

 子どもたちのコマ体験や昔のコマを回していたわらの話、プラスチックの環境問題などためになるお話もあり、最後には桃太郎や一寸法師の話に沿って変わったコマが登場し、楽しい時間を過ごされていました。

 実演の後は平安邸の中庭でコマ遊び。子どもも大人も色々なコマ回しに挑戦しました。

 最後に、羽衣の皆さんの締めの和太鼓演奏。子どもたちの和太鼓体験もあり、初めてたたく和太鼓の響きにうれしそうでした。

今日は天気も良く、約100名のお客さん、子どもたちが参加され、新年最初の郷土館のイベントを楽しんでいただきました。今年も皆さんに親しまれ、何度でも足を運んでいただける郷土館でありたいと思っています。よろしくお願いいたします。