2021年12月の記事一覧

今年もありがとうございました

 令和3年(2021)年が終わろうとしています。今年はコロナ禍のために中止になったイベントや講座もありましたが、多くは定員を半分に減らすなど対策をとって開催することができ、多くのお客様に来館いただきました。特に9~10月、11~12月の秋の特別企画展「創」Ⅰ・Ⅱには、併せて1,300名以上の方が来られて、とても好評でした。多くの皆様に作品の素晴らしさや講座内容、見どころの多い郷土館の良さを評価していただき、とても嬉しくありがたく思いました。

 明日27日は休館日、28日(火曜)から1月4日(火曜)まで年末年始休業となります。年始は1月5日(水曜)から開館します。新しい年も郷土館をよろしくお願いいたします。

バラボランティア

 郷土館では10年ほど前からボランティアの方のご協力により、旧平賀邸の周りにバラ園を作ってバラの花を育ててきました。毎月1回バラボランティアの日を設けて手入れを行っています。
 昨年からのコロナ禍によりできない時もありましたが、今年もボランティアの方と職員でバラの剪定や土の入れ替え、肥料入れ、花壇の花の植え替えなどを行ってきました。

<10月 バラの土の入れ替え 肥料入れ>

<12月 ミューゼの芝桜植え バラの剪定 花壇の植え替え・肥料入れ>

 郷土館は銅の製錬所の跡地にあるため土は痩せており、また近頃は夜間に侵入してくるシカなどの被害もあって花を育てるのに苦労しています。しかし、春には梅やハナミズキや桜の花が美しく咲き、5月には色とりどりのバラの花が咲いて、来館される方に楽しんでいただけるよう手入れを続けています。ボランティアの皆さん、いつも本当にありがとうございます。

須磨張り子展 吉岡さんご夫妻来館

 先週14日(火曜)から、神戸市須磨区にお住まいの張り子作家の吉岡武徳さんの作品を展示した須磨張り子展を開催しています。今日は、写生会の絵を展示している東谷中学校美術部の生徒たちも来てくれました。

 旧平安家住宅の上り口にはクリスマスの張り子、座敷に上がると大きな寅やジャズオーケストラの張り子、そして妻のはるこさんが制作された、張り子が出来るまでを絵本形式で説明された15枚の版画を展示しています。

 蔵の第2展示室では、12支や来年の干支の寅の張り子、神戸だるま、招き猫、ふくろう、アマビエなどが、

第3展示室では、雛人形や五月人形、文明開化の異人さん、お相撲さん、そして一の谷の戦いなど須磨の昔話を集めた須磨物語や源平物語の張り子など、たくさんの様々な種類の張り子を展示しています。

 今日は、作家の吉岡さんご夫妻と息子さんが遠方の須磨から来館され、張り子や版画づくりの方法や苦労、エピソードについてお話をしてもらいました。

 やわらかな曲線で形作られた、たくさんのかわいい張り子を見ていると、気持ちがほっこりしてきます。寒い季節になってきましたが、心が温かくなる張り子をぜひご覧になってください。

冬の園芸教室

 今日は、午前と午後の2部に分かれて冬の園芸教室を開催しました。それぞれ定員20名で受け付けましたが、1日で定員いっぱいになる人気でした。
 講師は多可町中区で森のお花屋さんを営まれている斎藤安男さんです。

 初めに寄せ植えの見本を作りながら説明され、参加された方からも寄せ植えの留意点や肥料の与え方、花の成長具合などについて積極的に質問がありました。

 その後は、皆さん自分の寄せ植えやリース作りに取り組まれ、斎藤さんも手助けされたり、アドバイスされていました。

 これからのクリスマスやお正月の玄関先や庭を華やかに彩る、豪華な寄せ植えやリースが出来あがって満足されているようでした。

文化財ボランティア養成講座

 先日2月7日(火曜)午後、教育委員会社会教育課主催の「令和3年度文化財ボランティアガイド養成講座」に参加された15名の皆さんが、研修で郷土館へ来られました。

 ボランティアガイドの会の方が説明され、旧平安邸、鉱山資料室、旧平賀邸、製錬所跡、ミューゼレスポアールと見学されました。あいにくの雨でしたが、川西の歴史・文化財に関心を持っておられる方ばかりで、熱心に説明を聞かれていました。

 8回の講座のうち6回以上受講されると修了証書が授与され、「川西市文化財ボランティアガイドの会」に入会することができます。
 川西市の歴史や文化財に興味を持たれている方は、社会教育課にガイド依頼申込書を提出して打ち合わせのうえ、ガイドの方の案内のもと見学しながら詳しく学ぶことができます。10月にも25名の団体さんがガイドさんの案内のもと、郷土館にお越しになられました。

秋の特別企画展Ⅱ「創」 最終日

 11月13日から開催してきました秋の特別企画展Ⅱ「創」が今日最終日を迎えました。12月3日に新聞に掲載されたこともあり、阪神間や神戸など遠方からも来られ、3日間で150名以上のお客様が来館されました。

わたべみちこさんの創作人形展「懐かしの昭和の風景」

松尾洋湖さんのおし絵展「和の世界」

釜本雅之さんの写真展「マクロの世界in笹部」

 オリジナルの精巧な手作り作品の素晴らしさ、創り出された作家の皆さんの創造力や技、込められた思い、そして作品から優しさや温もりを感じていただけたのではないかと思います。「心がほっこりして和みました」「心の中に残しておきたいです」などたくさんの感想を寄せてくださいました。

 初めての方には、大正期の建築物の平安邸や平賀邸、美術館のミューゼレスポアール、銅の製錬所跡、そして紅葉の美しさなど、見どころがたくさんある郷土館を味わっていただけましたでしょうか。

 次は、12月14日から須磨張り子展、鉱山図屏風展が始まり、1月23日まで開催します。写真展は1月20日まで延長することになりました。寒い季節となりますが、またお越しになってください。

創作人形展・おし絵展 あと4日

 昨日、今日とおし絵展の作品を多数提供いただいた松尾さんが、京都府亀岡市から来られました。

 来館されたお客さんに、おし絵の作り方や工夫された点など説明されたり、質問に答えていただきました。

 先日来ていただいた創作人形のわたべさん、photographerの釜本さん、そしておし絵の松尾さん。作品を作られた方、写真を撮られた方のお話を聞くととてもよく分かり、説得力があります。

秋の特別企画展「創」~創作人形展とおし絵展~もあと4日となりました。観られた方の口コミでぜひ観たいと思って来られる方も多く、連日たくさんの方に来ていただいています。お見逃しのないよう、ぜひお越しください。

多田中学校 トライやるウィーク

 昨日今日の2日間、多田中学校の2年生6人が「トライやるウィーク」で郷土館で活動しました。コロナ禍により昨年はできず、今年は2日間午前中のみの活動となりました。
 朝9時に挨拶をして開館開始。平安邸や平賀邸、ミューゼレスポアールの鍵や窓を開けましたが、大正時代の建物は今の家とずいぶん違うので驚くことも多かったと思います。昨日はアトリエの下駄箱掃除、今日はミューゼ裏の落ち葉集めを頑張ってくれました。

 10時開館。職員に教えてもらって、早速来館された方の受付と案内、そして入り口の灯籠看板のペンキ塗りを2グループに分かれて行いました。

 初めての接客で緊張したと思いますが、創作人形展の案内をしたり、おし絵展やトイレへの案内も頑張りました。自分なりに工夫できたり、うまく言葉が出て来なくて苦労したりと様々でした。

 灯籠看板のペンキ塗りは、2日間で二度塗りをしてとても丁寧に仕上げてくれて、見違えるようにきれいになりました。ありがとうございました。

 例年は4日間で、前半で慣れて後半には創意工夫が出来たり、様々活動ができたのですが、でも生徒たちは、2日間真面目に一生懸命集中して頑張ってくれました。トライやるで学んだことを少しでもこれからの生活に生かしていってくれたら嬉しいです。また、いつか郷土館に来た時には自分たちが綺麗に塗った灯籠看板を思い出してくださいね。