2023年5月の記事一覧
トライやる最終日 シャドーボックス体験
今日はトライやる最終日。川西中学校の生徒たちは、真面目に責任をもってとてもよく頑張りました。花壇の手入れや水まき、蓄音機体験、山下・下財町のまち歩き、園芸教室の準備・寄せ植え体験、シャドーボックス体験といろいろな体験に生き生きと取り組んでいました。
今日は、シャドーボックス作家の大橋禾苗さんとご子息の賢侍さんに来ていただいて、シャドーボックスのお話や作品製作のエピソードについて話していただきました。生徒たちも自分のお気に入りの作品を紹介して、質問にも答えてもらいました。
その後は実際にシャドーボックスを作る体験。
子どもたちでも簡単に切って重ねたら出来上がる、かわいいキャラクターの「ルキぼん」キットを使って作業開始。
カッターやハサミで各パーツをカットしていき、クッションのふくらみを作って、絵の奥からボンドで貼り重ねていきます。
大橋さんのアドバイスを聞きながら約1時間集中して取り組みました。
ついに完成すると生徒たちもニッコリでした。
「簡単なキットで作るのも大変なのに、大橋さんが作られたシャドーボックスの作品がどれだけすごいか分かりました」と言っていたのが印象的でした。
4日間あっという間でしたが、トライやるで学んだことをこれからの生活に生かしていってくださいね。
春の園芸教室
本日、午前と午後、郷土館恒例の園芸教室を開催しました。毎年春・秋・冬に季節に合った寄せ植えづくりをしています。
講師は、兵庫県多可町で森のお花屋さんを営まれている齋藤安男さんです。
斎藤さんは、花の植え方や手入れの仕方などを丁寧に指導してくださり、一人一人の仕上げもしていただけるので、好評でたくさんのリピーターの方が参加されています。
今日は、初夏のあじさいやラベンダーを中心とした色とりどりの花を組み合わせた寄せ植えを作り、斎藤さんが一人一人の仕上げをしていただきました。
中身のつまった豪華な寄せ植えに、皆さんとても満足しておられました。
今回は、トライやるの生徒たちが朝から花や土の搬入や会場の準備、受付、案内、後片付けと、大活躍してくれました。
寄せ植えづくりも楽しそうに生き生きと取り組んでいました。
5月のバラ・ハーブボランティア
今日は、5月のバラ・ハーブボランティアがありました。ボランティアの方、中学生とともに、草ぬきや剪定など花壇の手入れや植え替えを行いました。
これまで育て手入れしてきたバラやハーブが、今美しく咲いています。(鹿の食害により、以前に比べますとバラはとても少なくなってしまいました)来館された方の気持ちが少しでも和んでただけたらと、ボランティアの方とともに手入れを続けています。
トライやるウィークが始まりました
今日から市内中学校2年生のトライやるウィークが始まりました。今週は川西中学校です。
朝9時から、まず大正時代の平安邸や平賀邸を開けて開館準備。100年前の建物の鍵や雨戸、蔵などを開けながら、昔の人の様々な知恵や工夫を学びました。今展示中のシャド-ボックスも見学しました。
その後は、バラ・ハーブボランティアの方とともに草ぬきや剪定など庭の手入れを行いました。
昼からは郷土館の建物、平賀邸や平安邸の学習です。国の登録有形文化財の建物の見どころを説明してもらったり、紹介のDVDを見ました。
初めての経験ばかりで緊張し疲れたと思いますが、少しずつ慣れていって充実したトライやるになるようがんばってくださいね。
和菓子作り教室
昨日午後、和菓子作り教室を開催しました。雨が降る中でしたが、申し込まれた皆さんが参加されました。
講師は山下駅前にお店がある老舗の「いながわ本舗 上政」の社長の上野和信さんです。
昨年は1月の冬の和菓子作りでしたが、今年は5月の初夏の季節の和菓子作りに挑戦されました。
上野さんが3人ずつの各グループにあんこや煉り切り、きんとんの材料を配られて、茶巾絞りを使って「あやめ」の和菓子を、
菓子木型で型を取って、形を作って「牡丹」を、
最後に、きんとんを盛り合わせて「岩根つつじ」を作りました。
上野さんの説明を聞き見本を見ながら、皆さん和気あいあいと和菓子作りを楽しまれました。
お店で買う和菓子を実際作ってみる体験をされ、また老舗上政や和菓子作りについてお店では聞けないお話も聞かれて、とても満足されているようでした。
特別企画展 シャドーボックス展が始まります
特別企画展「光と影の立体アート シャドーボックス ~大橋禾苗 和と洋の世界~」が、いよいよ明日19日(金曜)から始まります。本日、展示準備を行いました。
ミューゼレスポアールの1階展示室では、ミケランジェロ画の「最後の審判」「天地創造」など洋風の重厚感いっぱいの作品14点と、「んにょんにょマンハッタン」などご長男の大橋稿二さん原画のカラーでポップな作品12点を展示します。
旧平安邸の蔵展示室では、安藤広重筆の「東海道五十三次」、切り絵人杉本好夫画の「京都南座」など和風の作品11点を展示しています。
いずれも大橋さんが30数年かけて制作されてきた(1つの作品に半年以上)、シャドーボックスの技法をふんだんに使われた非常に精緻で繊細に表現された素晴らしい作品の数々です。斜めから見ていただくと、幾重にも重なったシャドーボックスの光と影の立体アートを味わっていただけます。
特別企画展は7月2日(日曜)まで開催していますのでぜひご観賞ください。なお、6月11日(日曜)の午前中には大橋さんのシャドーボックスや作品についてのお話を聞くギャラリートークがありますのでご期待ください。
新緑美しい郷土館でスケッチ
先日、開館の10時に大阪府吹田市の水彩画グループの9人の皆さんが、郷土館を描きに来られました。
初めて来られた方も多く、みずみずしい新緑の城山を背にたたずむ美しい景観の洋館、旧平賀邸をすっかり気に入られていました。
東屋や木々の日陰から、平賀邸や大門などを思い思いにスケッチされ、お昼ご飯を食べられた後、彩色されて水彩画を仕上げられました。
郷土館は、広い庭や建物・東屋などの日陰の場所もあって昼食をとることができ、ゆっくり時間をとってスケッチ・彩色ができます。
美術館ミューゼレスポアールやアトリエ平通では、川西ゆかりの青木大乗画伯の日本画や平通武男画伯の洋画を鑑賞することもできます。
ゆっくり絵を描きたいなどご希望がありましたら、ぜひご利用ください。申し込みは不要です。
和の佇まい 平安邸
ひな人形展、花水木コンサートなどイベント開催のため、平安邸の主屋座敷の六間を開放していましたが、コンサート終了後、各部屋を仕切るふすまや障子戸を取り付けました。
水墨画などのふすまなどが入ると落ち着いた雰囲気が感じられます。
仏間には、京都の寺院などに見られる火灯(花頭)窓が、隣の座敷には床の間があり、床板は欅の一枚板が使われています。
庭に面した廊下には、10メートル継ぎ目なしの柾目取りの松材が使用され、波打って見える大きな一枚板の窓ガラスが12枚、大正時代の手すきガラスです。
窓際に立つと日差しが差し込み、南風が座敷を吹き抜け、心地よく感じられます。
6月上旬にはおはなし会や新緑コンサートがあり、再びふすまを外して、終了後は夏の暑さ除けのためのよしづの建具(よし戸)を入れます。お越しになられたら平安邸の和の佇まいを味わってみてください。