2024年4月の記事一覧

昭和の初めごろのこいのぼりを展示しています

地域の方から、蔵で見つかった昭和の初めごろの「こいのぼり」をいただきました。長さ約6mの「まごい」と約4mの「ひごい」の、とても大きなこいのぼりをミューゼレスポアールの窓際に展示しています。

 

「まごい」と「ひごい」のうろこの部分には、長寿の願いが込められた鶴と亀のデザインも見られます。

明日からGWが始まります。新緑が美しい季節になりました。4/27~29、5/3~6のGW中は、郷土館は旧平賀邸とミューゼレスポアールを無料で開放しています。こいのぼりを見に、お子さん連れでぜひお越しください。

 

復元された新しい鬼瓦の取り付け作業が始まりました

12月に取り外された旧平安邸の主屋の鬼瓦が、淡路島で復元されて新しくなり、本日取り付け作業が始まりました。

波と雲を表したとても大きな鬼瓦は旧平安邸のシンボル的存在です。新しい鬼瓦は「あし」の部分が4分割、「あたま」の部分が3分割、計7分割されています。(元の鬼瓦は5分割でした)

7つを合わせると、幅約2m、重さ約100㎏のとても大きな、立派な鬼瓦になります。

 

部分ごとに順にクレーン車で屋根の上まで運ばれました。

 

5人の職人の方が、取り付け場所で、まず「あし」の一番下の部分を両側に置いて、黒いホルマル樹脂被覆銅線でくくりつけて固定されました。

その上に「あし」を置き、「あたま」の下の部分を重ねて置いて、ボルトを穴に入れて固定していきます。

最後に一番上の「あたま」の部分を置きます。

そして鬼瓦が倒れないように「あたま」と棟木につけたボルトを、黒い樹脂の銅線でくくりつけて固定します。

鬼瓦が下から見て美しく見えるように、破風の中央と鬼瓦の中央が縦にまっすぐに揃うように、

鬼瓦の両側が水平になるように何度も水平器で図りながら、重い瓦を一つ一つ調整しながら合わせていっています。

 今日は西側の鬼瓦が棟の上に上がり、明日は東側の鬼瓦の作業が進められます。

蔵の中の耐震補強工事 

3月からは蔵の中の耐震補強工事が続けられています。

北蔵や乾蔵の1階は展示室として活用されており、四隅には火打梁(ひうちばり)という斜めに組まれた耐震補強材が取り付けられました。 

 

サイズを測ってぴったりと合うように、何度もかんなをかけて調整され、古色が塗られて取り付けられました。

また、金剛組の方には、木造家屋を建築する際に木材を組み合わせるときの組手である仕口(しくち)や継手(つぎて)について見本を使って説明していただきました。

大正時代に建てられた平安邸が100年以上経っても頑丈に維持されている、古来からの在来工法の仕組みについて教えていただきました。

 

 

 

主屋の屋根工事

今週から主屋の屋根の工事が始まっています。大きな屋根全体を覆うように、作業をするための足場がたくさん作られました。

 

12月に鬼瓦が取り外され、現在は最上段の陸棟(りくむね)の解体が進められており、大量の熨斗(のし)瓦や葺き土が取り除かれています。

 

解体時には、瓦を留め付けている建築当時(100年以上前)の棟木(むねぎ)が確認されました。長年の雨水の侵入により、原形をとどめないほど不朽していました。

今日の夕方には、積まれていた熨斗瓦や葺き土がすべて取り除かれました。

 

 

 

 

主屋や蔵、納屋の屋根の修繕工事が始まります

離れや北蔵などの工事に続いて、主屋や南・東方面にある巽蔵、大納屋、長屋門などの屋根の修繕工事を中心とした耐震補強工事が行われることになっています。現在、工事のための足場が作られています。

 

 

瓦を外して土を取り除いたり、破損した瓦は取り換えるなどの作業が行われていきます。

普段は掲示板が付けられている薬医門も修繕されるために開けられました。

桜満開 お花見にどうぞ

郷土館のアトリエ平通前の桜 ソメイヨシノが満開となりました。昨日の雨風で心配しておりましたが、見事に咲いています。

ミューゼレスポアールへの通路のしだれ桜も美しく咲いています。

先日ボランティアの方が植え替えてくださったミューゼの窓際の芝桜も咲いています。

今週が見頃となり土日は無料開放になりますので、洋館の平賀邸や美術館のミューゼレスポアールの見学とともに、お花見や写真撮影などにお立ち寄りください。