2024年3月の記事一覧
離れ・蔵の屋根・壁・雨樋の修復工事 完成
昨年の11月から続けられてきた離れや蔵(北蔵・乾蔵・西納屋・西蔵)の屋根、壁、雨樋などの修復工事が完成しました。離れや蔵は、重くなった屋根の古い瓦やその下にあった杉皮や土がすべて取り除かれて、
小屋組の梁や垂木が補強されて、
取り付けた構造用合板の上に、たくさんの新しい瓦が丁寧に葺かれています。
棟瓦や波と雲を表した新しい鬼瓦(前方)も取り付けられました。
緑青の銅板は取り外され、深緑色のステンレス製鋼板が取り付けられました。既設の銅製の雨樋は穴が開くなど経年劣化しているため、内樋を入れて当時の姿を残しています。
取り外された銅板の裏は、酸化していない当時の輝きが残っています。
長年の劣化や雨風で漆喰が剥がれた壁も補修し、美しくなりました。
来週には離れや蔵を覆っていた大屋根や足場が撤去されるため、金剛組の方が修復したところを一つ一つ分かりやすく説明してくださいました。
時間と手間をかけて丁寧な作業が続けられています。次は大きな主屋の屋根の瓦の修復、小屋組、台所、事務室等の耐震補強工事が行われていくことになります。
バラ・ハーブボランティア
昨日ボランティアの皆さんと職員全員で、平賀邸周りの庭のバラやハーブの剪定や草ぬきなどの手入れを行いました。
ミューゼレスポアールの窓際のスペースでは、草ぬきをしながらシバザクラの植え替えを行いました。
寒暖差の激しい毎日が続きますが、もうすぐ暖かくなって、桜(ソメイヨシノ、しだれ桜)やハナミズキなどの花が咲き、新緑の季節を迎えます。庭のバラやハーブ、シバサクラも彩りを添えてくれることでしょう。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。
離れ・蔵の屋根・壁・地桁の修復工事
離れ・蔵の屋根の瓦葺きや壁の補修工事が進められています。
屋根のサラシ葺きでは古くなった銅板に代わって、銅板の色合いに似せたステンレス鋼板が取り付けられ、
野垂木に取り付けられた構造用合板と瓦桟の上に、新しい淡路土の古代いぶし瓦が美しく葺かれています。
また、蔵の土壁の補修も行われています。
古い漆喰を取り除いて、砂を混ぜた砂漆喰で下地調整を行っています。今後、段階を経て漆喰の仕上げ塗りをしていきます。
漆喰は防火性や調湿性に優れ、消石灰やスサに、つなぎとなるのりを混ぜて時間をかけて炊いて作るそうです。
離れの室内では、廊下の地桁(じげた)を取り付けるための準備が行われています。
地桁と柱の留めつけ部の仕口(しくち)の加工をしています。
古色が塗られ、完成した地桁が取り付けられました。
丁寧な作業が続けられています。