離れ・蔵の屋根・壁・雨樋の修復工事 完成
昨年の11月から続けられてきた離れや蔵(北蔵・乾蔵・西納屋・西蔵)の屋根、壁、雨樋などの修復工事が完成しました。離れや蔵は、重くなった屋根の古い瓦やその下にあった杉皮や土がすべて取り除かれて、
小屋組の梁や垂木が補強されて、
取り付けた構造用合板の上に、たくさんの新しい瓦が丁寧に葺かれています。
棟瓦や波と雲を表した新しい鬼瓦(前方)も取り付けられました。
緑青の銅板は取り外され、深緑色のステンレス製鋼板が取り付けられました。既設の銅製の雨樋は穴が開くなど経年劣化しているため、内樋を入れて当時の姿を残しています。
取り外された銅板の裏は、酸化していない当時の輝きが残っています。
長年の劣化や雨風で漆喰が剥がれた壁も補修し、美しくなりました。
来週には離れや蔵を覆っていた大屋根や足場が撤去されるため、金剛組の方が修復したところを一つ一つ分かりやすく説明してくださいました。
時間と手間をかけて丁寧な作業が続けられています。次は大きな主屋の屋根の瓦の修復、小屋組、台所、事務室等の耐震補強工事が行われていくことになります。
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