2023年11月の記事一覧

旧平安邸主屋の小屋組み工事の様子

 先週から、旧平安邸の主屋の大きな屋根を構成する小屋組みの工事が行われています。小屋組みは公開していませんが、今回の工事で、金剛組の方に大正時代に建てられた平安邸の文化財としての価値を教えていただきましたので、郷土館日誌でお知らせしたいと思います。

 工事は、床板を1枚1枚取り外して、構造用合板を用いて補強し、取り外した板を再度付けて復元していきます。並行して金物による耐震補強が行われます。

 松やけやきの大黒柱がまっすぐ小屋組内まで突き抜け、大木を使った棟木や梁や桁、垂木などの骨組みに圧倒されます。
<松の大黒柱…柱の収縮と割れを防ぐ背割れが見られます>

 板を外して見える1階の天井裏には、屋久杉の天井板を1枚1枚竹釘でつないで固定した跡や、当時の電気の配線が見られます。

 また、上棟時に棟札とともに納められる扇車が小屋裏内にその当時のまま残されています。

 金剛組の方は、小屋組み建築にたずさわられた方々の巧みな職人技と平安邸の文化財的価値にとても感心されていました。

 

11月のバラ・ハーブボランティア

 本日11月のバラ・ハーブボランティアがありました。平賀邸周りの花壇で、雑草を抜いたり、クリスマスローズの株分けやアガパンサスの植え付け、柵を使ってトラノオの区画をしました。

 ミューゼレスポアール前でも芝桜の植え付けを行いました。

 春にはまた美しい花が咲いてくれたらと思います。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

離れの屋根の修繕工事

 

 先日から離れの建物の屋根の修繕工事が行われています。離れの屋根の瓦をすべて取り外して、瓦の下にあった土もすべて取り除かれました。そこに新たに板敷を敷いて、新しい瓦を載せ、耐震補強をしていくとのことです。

 老朽化が進んで動かなくなっていた大正時代のガラスの戸や障子、ふすまが動くようになっていくことになります。

平安邸 工事の足場完成 屋根・鬼瓦の修繕工事が始まります

 平安邸の耐震補強修繕工事の足場作りがほぼ完成し、主屋・離れ・北蔵が足場とシートで覆われました。

 昨日、金剛組の方とともに足場を登って工事が始まる屋根の部分を案内、説明していただきました。

 主屋の屋根の大きさ、一番上に備え付けられた立派な鬼瓦、敷き詰められた瓦の多さ、銅で作られた雨樋、一文字葺きなどを間近に見ることができました。

 来週から離れの瓦を外して土を取り除いたり、主屋や蔵の老朽化して破損した瓦を取り換えるなどの修繕工事が始まります。

 主屋座敷も工事に備えて建具や電燈を外し、畳の上は養生をされています。

離れの建物に大屋根

 旧平安邸の耐震補強改修工事は、離れや北蔵、主屋の中庭などに足場が次々と取り付けられ、離れの建物を覆う大屋根も設置されました。

 大屋根は、老朽化が進む離れの建物の瓦をすべて外して屋根の修繕工事をするためです。これまで開かなかった離れ座敷の障子戸やふすまが開くようになるとのことです。

旧平安邸の耐震補強改修工事が始まっています

 旧平安邸の耐震補強改修等の工事が始まりました。

この10月より来年の9月末頃まで、1年をかけて専用金物による柱や壁、小屋裏の耐震補強工事、屋根瓦葺きや樋、便所等の老朽改修工事が行われます。施工業者は、株式会社金剛組です。

<はなれ座敷の足場設置工事の様子>

<庭のもみじを大切に残しながら>