2022年12月の記事一覧

ありがとうございました 新年もよろしくお願いいたします

 2022年もあとわずかとなりました。依然コロナ禍の不安な状況が続いていますが、郷土館では感染予防対策を十分とりながら、文化財の旧平安邸や旧平賀邸、美術館のミューゼレスポアールなどの施設観覧とともに、様々な展示や講座、演奏会などのイベントを開催することができました。特に花水木コンサートや郷土館まつり、クリスマスコンサートは3年ぶりに実施できました。
 おかげさまでこの1年間で5,000人以上のお客様が来館され、たくさんの好評をいただきました。アンケートではお客様から「また来たい」という声が多く聞かれ、とてもうれしく思いました。ありがとうございました。

<新年を迎える準備 門松完成>

<幸運を呼ぶ縁起物のフクロウの張り子 吉岡武徳さんの須磨張り子展から>

 新しい年も、より多くの方に楽しみ喜んでいただき、郷土館に親しみを持っていただけるよう、職員一同頑張ってまいりたいと思います。2023年も川西市郷土館をよろしくお願いいたします。

鉱山図屏風展が始まります

 明日18日(日曜)から鉱山図屏風展が始まります。江戸時代から昭和の初めまで銅の製錬を生業とされていた平安家に伝わる、鉱山を題材にした六曲一双の立派な屏風を、毎年この時期に平安邸の主屋座敷で公開しています。

 井原西鶴の『日本永代蔵』には、婚礼の品として多田銀銅山の屏風を持たせたという話が載せられており、江戸時代に広まった題材のようです。ただし、平安家が多田銀銅山を描いたオリジナル品を発注したものか、一般的な鉱山を描いた既製品を購入したものかは定かではありません。

 屏風絵には、鉱山で働く人たち(間歩(坑道)に入っていく鉱夫、掘り出された鉱石を選ぶ作業を行う女性、指図する役人)

 鉱石などを運ぶ牛馬、鉱石を焼く焼窯、屋根に煙出しがついた吹屋での製錬の様子、カラミ(滓の鉱石)を谷に捨てる様子、製錬によって草木が生えなくなった山の様子など、とても細かく丁寧に描かれています。じっくりご覧になってください。

 鉱山図屏風展は、須磨張り子展、写真展「マクロの世界in笹部」とともに1月22日(日曜)まで公開しています。
 来年1月13日(金曜)には、教育委員会文化財担当職員による講座「多田銀銅山と平安製錬所」を開催します。定員20名で、1月5日(木曜)午前10時より電話申込になっています。屏風を見学する時間もあります。ご興味のある方はぜひご参加ください。

クリスマスコンサート

 本日、旧平安邸主屋座敷で12月恒例(4回目になります)のクリスマスコンサートを3年ぶりに開催し、寒い中たくさんのお客さんが参加されました。

 3人組ユニットPlantの皆さんが、「ジングルベル」や「赤鼻のトナカイ」など様々なクリスマスソングを歌とフルート、ピアノの演奏で、身ぶりや手ぶり、手拍子を入れた曲もあり、お客さんも楽しく笑顔で聴かれていました。

 また、今年は『命』をテーマに「糸」や「花は咲く」などの曲を心に響く演奏をされ、歌とピアノ、フルートとピアノ、ピアノのソロの曲もそれぞれあり、楽しめ、元気が出るコンサートになりました。

 今日はとても寒く、ストーブを3台つけて対応しましたが、心温まるホットなコンサートにお客さんも大変満足していただいているようでした。寒い中、コンサートに参加いただいてありがとうございました。毎年恒例の企画として続けていけたらと思っています。

冬の園芸教室

 本日、午前午後の2回にわたって、冬の園芸教室を開催しました。講師は、多可町の森のお花屋さんの代表斎藤安男さんです。

 毎年人気の講座で、クリスマスやお正月の玄関先や庭を華やかに飾る寄せ植えやリース作りに、リピータの方も多く参加されていました。

 初めに斎藤さんが見本を作られながら寄せ植えやリース作りについて解説され、出来上がった作品に皆さん感心しきり。ご自分の作業に頑張って取りかかられました。

 最後に作られた寄せ植えやリースを斎藤さんに仕上げていただいて、出来上がった華やかな作品に満足されているようでした。

 今日は天気も良く、さわやかな青空が広がっていました。お客さんが平賀邸の前で出来上がった寄せ植えの記念写真を撮られていました。

文化財ボランティア養成講座

 

 昨日6日(火曜)午後、文化財ボランティア養成講座に参加された皆さんが来館されました。この講座は、市内の文化財や遺跡等の現地を8回にわたって訪れて学習し、修了証書を授与された方はご希望によりガイドの会にも入会することができます。

 山下駅から歩きながら山下町・下財町の歴史や、郷土館では平安邸や平賀邸、鉱山資料室や銅の製錬所跡などについて、「川西市文化財ボランティアガイドの会」の皆さんの説明を聞かれ、熱心に学ばれていました。

東谷カルチャースクール歴史講座の見学

 4日(日曜)午後、東谷コミュニティ文化部会主催の東谷カルチャースクールの歴史講座に参加された22名の皆さんが、郷土館に見学に来られました。大正時代の和風住宅の平安邸、洋風住宅の平賀邸などを案内しながら見ていただきました。
 また、現在開催中の須磨張り子展や写真展「マクロの世界in笹部」もご覧になり、

 写真展ではphotographerの釜本さんの説明を聞きながら地元笹部の風景や自然の写真に見入っておられました。

トライやるウィーク

 先週11月29日~12月2日の4日間、川西南中と東谷中の生徒が郷土館でトライやるウィークの活動を行いました。
 大正時代の建物の平安邸や平賀邸を開けて開館準備をしたり、たくさんの落ち葉掃除、

また、駐車場などのイベントの看板づくり、来館された先生の案内、

張り子展の準備、パンフレット折りなど、たくさんの仕事を真面目に精一杯頑張ってくれました。

 地域の歴史家の方に案内をお願いして、地元の下財・山下の町歩きをしながら地域の歴史についても学びました。

 4日間のトライやるでの経験や学んだことを、これからの進路や仕事に少しでも生かしてもらえたらうれしいです。

須磨張り子展が始まりました

 年末年始の恒例展示となりました須磨張り子展が始まりました。神戸市須磨区在住の吉岡武徳さんが長年にわたって制作された須磨張り子約780点を展示しています。

 旧平安邸の上り口にはクリスマスの張り子たち。

 座敷には、妻の吉岡はるこさんが張り子の制作過程を物語で分かりやすく表された15点の版画が並びます。

 2つの蔵展示室には、十二支の干支や来年の干支のうさぎ

 招き猫や神戸だるま、おひな様、お相撲さん、

須磨の昔話や源平物語など、数々の創作張り子を展示しています。

 やわらかな曲線で形作られた、ほっこりかわいい「須磨張り子」の数々をご覧ください。
 須磨張り子展は、1月22日(日曜)まで開催しています。12~1月は写真展「マクロの世界in笹部」、園芸教室、鉱山図屏風展、新春を祝う会(コマ遊びと和太鼓演奏)、和菓子作り体験教室など、様々なイベントを開催しています。ご来館の折にはぜひお立ち寄りください。