2022年10月の記事一覧

能勢人形浄瑠璃 鹿角座 公演・体験講座

 本日、東谷ズムでの開催以来約10年ぶりに、能勢人形浄瑠璃鹿角座の公演と体験講座を開催し、100名もの多くの方が鑑賞され、大盛況でした。

 平安邸の主屋座敷に作られた舞台で、太夫の語りと三味線の演奏、2体の人形遣いの方6人の方が、臨場感あふれる人形浄瑠璃『傾城阿波の鳴門~巡礼歌の段~』を演じられ、お客さんもとても近い距離で鑑賞することができました。

 公演後には、人形の動かし方や表情の出し方などを人形を使ってとても分かりやすく、ユーモアを交えながら楽しく解説していただきました。

 最後には3人のお客さんが実際に人形を動かす体験をされ、動かし方の難しさや面白さなど感想を述べられました。

 人形浄瑠璃に関心を持たれている方が参加され、日常の公演では体験できないお話や説明を聞くことができ、感嘆の声、笑顔ありのようすから、とても満足されている印象をもちました。また、開催してほしいという声も聞きました。鹿角座の皆さん、ありがとうございました。

秋の郷土館を描く

 昨日20日(木曜)と本日21日(金曜)の2日間、講座「秋の郷土館を描く」を開催しました。講師は6月の石こうデッサン教室とともに毎年ご指導いただいている洋画家の塚本龍先生です。

 初めにアトリエ平通で、風景や建物を描く際に大切な構図について、平賀邸の建物の写真をもとにお話しがありました。

 そのあと、皆さんは東屋から平賀邸のデッサンに黙々と取り組まれました。塚本先生も一人一人に熱心にアドバイスされ、手本も示されていました。

 光と陰、明るさと暗さで立体的に表現することを意識して工夫してデッサンされ、今日は水彩で色づけをされ、たくさんの方が午後も残って熱心に取り組まれていました。

 完成した作品は、過去の郷土館の絵とともに、11月1日(火曜)~13日(日曜)の間、ミューゼレスポアール1階展示室で展示します。今、郷土館では桜や花水木の葉が赤や黄色に色づいて秋を感じる季節となりました。「秋の郷土館を描く」作品展を観にお越しになってください。

「ロケ地となった郷土館」展が始まります

 11月12日(土曜)の郷土館まつりに先駆けて、「ロケ地となった郷土館」展示を25日(火曜)から開催します。郷土館は、これまでに美しい景観の旧平賀邸や旧平安邸で、ドラマや映画のロケ地となってきました。今回の展示では、NHKのドラマ、中谷美紀さん主演の映画「繕い裁つ人」、昨年間宮祥太朗さん・福原遥さんらが出演したドラマ「IPサイバー捜査班」のポスターや撮影準備・撮影風景の写真などを多数展示します。ご期待ください。

秋の園芸教室

 14日(金曜)の午前と午後、秋の園芸教室を開催しました。講師は、多可町で「森のお花屋さん」を営まれている齋藤安男さんです。初めに、齋藤さんが説明されながら寄せ植えの見本を作られ、参加された皆さんも植え方や手入れについての質問もされて、和やかな雰囲気の中で始まりました。

 秋の季節にぴったりのミニバラやビオラ、シクラメンなどを添えた寄せ植えを楽しみながら作られました。齋藤さんにアドバイスしてもらいながら、美しい寄せ植えが完成して、皆さんも満足されていました。

 次回は12月9日(金曜)で、クリスマスやお正月用の寄せ植えやリース作りを行います。(選択でき、両方もできます)希望される方は、12月1日午前10時から電話申込みになります。初日の午前中は電話が混雑してつながりにくいですが、午後や翌日はつながりやすくなっていますのでよろしくお願いします。
 なお11月12日(土曜)郷土館まつりでは、齋藤さんの花の販売や地元の農家の方の野菜の直売会もありますのでぜひお越しください。

特別企画展「創」を終えて

 9月10日から始まった秋の特別企画展「創~三人の作家が織りなす創造の世特にが10月10日に終了しました。期間中800名ものお客さんが来館されました。本当にありがとうございました。
 10月に入って新聞に掲載されたり、来館された方の口コミが広がってたくさん来られるようになり、8日(土曜)の「阪神地域オープンミュージアム」(無料開放)には176名もの方が来られました。3人の作家の皆さんもお越しになって説明をされたり、質問に答えられ、無料きり絵教室も行われました。

「あ・そ・ぼ!」~三浦孝裕 木の抱き人形展~

 堺市在住の三浦さんが、木彫りで作られ、首や腕、足が動いて、様々な表情や仕草が表現される、11体の素朴な子どもたちの遊ぶ姿。手縫いの木綿の着物、麻のひもで作られた草履、平安邸を吹き抜ける風に揺れる赤とんぼ。お客さんは、三浦さんが人形を動かしながら楽しく語られるお話しに引き込まれ、感心されながら見入っておられました。三浦さんがご病気でしんどい思いをされ、様々な葛藤を乗り越えて人形を作られた思いを、子どもたちの純粋無垢な姿を通して伝えられていました。

「ほがらほがら展」~林温恵 新聞紙で作った草花の貼り絵展~

 たくさんのお客さんが「これ本当に新聞紙ですか?」「色を塗ってないんですか?」と驚かれていました。箕面市在住の林さんが介護生活の中で始められた新聞紙の貼り絵。収集された新聞紙の色の部分を細かくはさみで切ってのり付けされ、ピンセットを使って貼り付けて作っていく繊細な作業、美しい色使いの草花の貼り絵。そしてそれぞれの花に添えられた林のさん自作の詩が心に響いてきますと、皆さんとても感動されていました。

「ひょうごきり絵探訪展」~前田尋 きり絵展~

 堺市在住の前田さんは、昨年夏、郷土館で旧平賀邸をスケッチされきり絵を作られ、神戸新聞に連載中の「ひょうごきり絵探訪」に発表されました。ふるさとの兵庫県各地を訪れ、歩いてまわり、土地の人と話し、調べられて、自然の風景や土地の暮らしを、繊細に切られた黒紙と美しい色和紙で表現されたきり絵の原画の数々。きり絵教室では、ハロウィーンなどのきり絵を用意され、丁寧に指導されて、大人の方も子どもたちも喜ばれ、好評でした。

 三人の作家さんには素晴らしい作品を提供していただき、心から感謝申し上げます。お客さんの感想には「毎年この企画展は見応えがあるので楽しみにしています」「今年も感動しました。来て良かった」「閉じこもりがちな日々でしたが、思い切って来ました。気持ちがほっこりしました」という感想もありました。来年もいい企画展ができればと思っています。ぜひお越しください。

阪神地域オープンミュージアム 郷土館は10月8日(土曜)が無料

 阪神地域では、10月7日(金曜)~9日(日曜)の3日間「オープンミュージアム無料開放デー」を開催します。阪神地域の美術館や博物館でアート・サイエンス、歴史・文学を満喫できます。
 素敵な景品が当たるデジタルスタンプラリーも開催され、各施設でアンケートに答えるとオリジナルトートバッグがもらえます。(なくなり次第終了します)
 なお、施設によって無料開放デーが異なります。詳しくは、あにあん倶楽部ホームページでご確認ください。

川西市郷土館は10月8日(土)のみ無料で、3人の作家さんが来館されます!

 現在、下記の特別企画展を開催(10日(月曜祝日)まで)していますが、8日(土曜)には3人の作家の方が来館されます。直接お話を聞かれたい方はぜひ下記の時間帯にご来館ください。

「あ・そ・ぼ!」~木の抱き人形展 
三浦孝裕さん 
午前11時~午後4時 旧平安邸主屋座敷

「ほがらほがら展」~新聞紙作った草花の貼り絵 林温恵さん
午前10時~12時 旧平安邸 蔵展示室

「ひょうごきり絵探訪展」前田尋さん
午前10時~12時ミューゼレスポアール1階
11時~12時はロビーで「かんたんきり絵教室」を開催します。かんたんな花や虫などのきり絵を作ります。参加費用は無料です。気軽にご参加ください。

好評!! 特別企画展「創」

 10月に入り、秋の特別企画展「創」も、10日(月曜・祝日)まで、あと1週間となりました。
 連日、市内や市外・遠方からもたくさんの方がお越しになり、3人の作家さんが創られた作品をご覧になって、とても感嘆されています。昨日・今日は作家さんもお見えになって、お客さんの質問に答えられたり、作り方や工夫、エピソード、作品への想いなどお話しいただきました。お客さんの感想を紹介します。

「あ・そ・ぼ!」~三浦孝裕 木の抱き人形展~

  • 柔らかい木の素材を生かした人形と思えない姿、よくここまで木で表現出来たと感動しました。表情がリアルで見る側の心に語りかけてくれる子どもたちでした。
  • ほのぼのとあたたかい、素朴な笑顔。優しい表情。華美でない子どもたち。大人もそうありたいと思いました。見ていて心があたたまる作品で素晴らしいです。

「ほがらほがら展」~林温恵 新聞紙面で作った草花の貼り絵展~

  • 新聞とは思えない、素晴らしいのひと言です。細かさとよく色を探し出して美しく作られていることに驚いています。気持ちが優しくなれる作品にいやされました。
  • 繊細なお仕事に感じ入りました。お花、それぞれに添えられた言葉、詩に、とても心を動かされました。

「ひょうごきり絵探訪」~前田尋 きり絵展~

  • どの作品もきり絵独特の味わいがあり、細かい表現や色づかいが素晴らしく見応えがありました。
  • きり絵の美しさ、地域の愛情が感じられて素晴らしいです。“木の根橋”の迫力、明石大橋、有馬、城崎など知った風景が、きり絵でこのように素晴らしい絵になるのですね。訪れたい誘惑にかられました。