郷土館日誌

5月のバラ・ハーブボランティア

 今日は、5月のバラ・ハーブボランティアがありました。ボランティアの方、中学生とともに、草ぬきや剪定など花壇の手入れや植え替えを行いました。

 これまで育て手入れしてきたバラやハーブが、今美しく咲いています。(鹿の食害により、以前に比べますとバラはとても少なくなってしまいました)来館された方の気持ちが少しでも和んでただけたらと、ボランティアの方とともに手入れを続けています。

トライやるウィークが始まりました

 今日から市内中学校2年生のトライやるウィークが始まりました。今週は川西中学校です。
朝9時から、まず大正時代の平安邸や平賀邸を開けて開館準備。100年前の建物の鍵や雨戸、蔵などを開けながら、昔の人の様々な知恵や工夫を学びました。今展示中のシャド-ボックスも見学しました。

 その後は、バラ・ハーブボランティアの方とともに草ぬきや剪定など庭の手入れを行いました。

 昼からは郷土館の建物、平賀邸や平安邸の学習です。国の登録有形文化財の建物の見どころを説明してもらったり、紹介のDVDを見ました。

 初めての経験ばかりで緊張し疲れたと思いますが、少しずつ慣れていって充実したトライやるになるようがんばってくださいね。

和菓子作り教室

 昨日午後、和菓子作り教室を開催しました。雨が降る中でしたが、申し込まれた皆さんが参加されました。

 講師は山下駅前にお店がある老舗の「いながわ本舗 上政」の社長の上野和信さんです。

 昨年は1月の冬の和菓子作りでしたが、今年は5月の初夏の季節の和菓子作りに挑戦されました。

 上野さんが3人ずつの各グループにあんこや煉り切り、きんとんの材料を配られて、茶巾絞りを使って「あやめ」の和菓子を、

 菓子木型で型を取って、形を作って「牡丹」を、

最後に、きんとんを盛り合わせて「岩根つつじ」を作りました。

 上野さんの説明を聞き見本を見ながら、皆さん和気あいあいと和菓子作りを楽しまれました。
 お店で買う和菓子を実際作ってみる体験をされ、また老舗上政や和菓子作りについてお店では聞けないお話も聞かれて、とても満足されているようでした。

特別企画展 シャドーボックス展が始まります

 特別企画展「光と影の立体アート シャドーボックス ~大橋禾苗 和と洋の世界~」が、いよいよ明日19日(金曜)から始まります。本日、展示準備を行いました。

 ミューゼレスポアールの1階展示室では、ミケランジェロ画の「最後の審判」「天地創造」など洋風の重厚感いっぱいの作品14点と、「んにょんにょマンハッタン」などご長男の大橋稿二さん原画のカラーでポップな作品12点を展示します。

 旧平安邸の蔵展示室では、安藤広重筆の「東海道五十三次」、切り絵人杉本好夫画の「京都南座」など和風の作品11点を展示しています。

 いずれも大橋さんが30数年かけて制作されてきた(1つの作品に半年以上)、シャドーボックスの技法をふんだんに使われた非常に精緻で繊細に表現された素晴らしい作品の数々です。斜めから見ていただくと、幾重にも重なったシャドーボックスの光と影の立体アートを味わっていただけます。

 特別企画展は7月2日(日曜)まで開催していますのでぜひご観賞ください。なお、6月11日(日曜)の午前中には大橋さんのシャドーボックスや作品についてのお話を聞くギャラリートークがありますのでご期待ください。

新緑美しい郷土館でスケッチ

 先日、開館の10時に大阪府吹田市の水彩画グループの9人の皆さんが、郷土館を描きに来られました。

 初めて来られた方も多く、みずみずしい新緑の城山を背にたたずむ美しい景観の洋館、旧平賀邸をすっかり気に入られていました。

 東屋や木々の日陰から、平賀邸や大門などを思い思いにスケッチされ、お昼ご飯を食べられた後、彩色されて水彩画を仕上げられました。

 郷土館は、広い庭や建物・東屋などの日陰の場所もあって昼食をとることができ、ゆっくり時間をとってスケッチ・彩色ができます。

 美術館ミューゼレスポアールやアトリエ平通では、川西ゆかりの青木大乗画伯の日本画や平通武男画伯の洋画を鑑賞することもできます。

 ゆっくり絵を描きたいなどご希望がありましたら、ぜひご利用ください。申し込みは不要です。

和の佇まい 平安邸

 ひな人形展、花水木コンサートなどイベント開催のため、平安邸の主屋座敷の六間を開放していましたが、コンサート終了後、各部屋を仕切るふすまや障子戸を取り付けました。
 水墨画などのふすまなどが入ると落ち着いた雰囲気が感じられます。

 仏間には、京都の寺院などに見られる火灯(花頭)窓が、隣の座敷には床の間があり、床板は欅の一枚板が使われています。

 庭に面した廊下には、10メートル継ぎ目なしの柾目取りの松材が使用され、波打って見える大きな一枚板の窓ガラスが12枚、大正時代の手すきガラスです。

 窓際に立つと日差しが差し込み、南風が座敷を吹き抜け、心地よく感じられます。

 6月上旬にはおはなし会や新緑コンサートがあり、再びふすまを外して、終了後は夏の暑さ除けのためのよしづの建具(よし戸)を入れます。お越しになられたら平安邸の和の佇まいを味わってみてください。

第29回 花水木コンサート

 本日、川西ライオンズクラブ主催の第29回花水木コンサートが開催されました。昨年に続いて事前申込制で応募者が定員を大きく上回って抽選となり、午前・午後の部ともに約100名の皆さんが来館されました。

 今年は、初めにライオンズクラブの有志の方のサックスの演奏があり、

そして「サクソフォン カルテット トラットリア」の4人の皆さんの演奏が始まりました。

 バリトン・テナー・アルト・ソプラノと音色と音域の違うサックスのカルテット。楽器紹介もあり、カルメン幻想曲やタンゴ、ジャズ、なつかしの歌謡曲メドレー、情熱大陸などの多彩な曲を、素晴らしい演奏で披露され、あっという間に時間が過ぎていきました。

 最後には、スペシャルゲストとして、川西出身で国際的なトロンボーンのソロ奏者として活躍されている藤原功次郎さんが出演され、ソロでアメイジンググレースを、トラットリアの皆さんとコラボで演奏され、大いに盛り上がりました。

毎年郷土館で4月29日(祝日)に行われる、歴史と伝統ある花水木コンサート。多くの皆さんに楽しんでいただいています。

生活マナー教室

 本日旧平安邸の主屋座敷で「生活マナー教室」を開催しました。小笠原流礼法関西支部の十河菱眞先生を講師に、10年以上続いている講座です。

 今年は、まず古来から伝わる桃の節句や端午の節句など五節句についてその由来や飾り物、節句に込められた思いについて先生からお話がありました。

 続いて、おもてなしのお茶の入れ方、出し方、召し上がり方のお話があり、皆さんにお茶や和菓子が出され、おいしそうに召し上がられて楽しく過ごされました。

 後半は、紙を折って金子包みの奉書紙を作り、床の間への向かい方、飾られた手作りの端午の節句の飾りを説明されました。

 十河先生の楽しい、分かりやすいお話に引き込まれ、皆さんからは「昔から伝わるもの、かたちに込められた意味を知り、こころ遣いにふれることができてとてもためになりました」「人を思いやるこころを大切に丁寧に生きていきたいです」など感想を述べられました。

 薄れつつある日本の伝統文化。その一つである「礼法」や古来からの年中行事に込められた大切な「こころ」を学ぶ貴重な機会になりました。

スマホ写真講座「映える写真」を撮ろう

 本日午前中、スマホ写真講座を開催しました。あいにくの雨天でしたが、お客さんはスマホで「映える写真」の撮り方を学ぼうと積極的に参加してくださいました。講師は、写真展「マクロの世界in笹部」を開催していただいているphotographerの釜本雅之さんです。

 初めにアトリエで、写真撮影で大切な構図の1/3の法則、光と影を意識しての撮影、そしてタイミングについて、釜本さんが撮られた写真をもとに、分かりやすくユーモアを交えながら楽しく話され、皆さんも熱心に聞いて質問され、スマホ操作の方法を学ばれました。

 その後は、実技の時間。平賀邸の門とハナミズキ、

室内のステンドグラスや柱時計、客間やサンルーム、暖炉、

 平安邸では広い座敷での人の姿の撮り方や電燈など、釜本さんの撮られた写真を見てアドバイスを受けながら、自分で構図や光と影を考えて、次々と様々な写真を撮られていました。

 新たな視点でのスマホの写真撮影の方法を学ばれ、とても満足されているようでした。これからハナミズキの花や新緑が美しい季節です。また、ゆっくりと写真撮影に郷土館へお越しください。

子ども日本舞踊 さくらの会 ひなまつり

 

 本日午後、郷土館のひな人形展を締めくくる「子ども日本舞踊 さくらの会 ひなまつり」を開催しました。コロナ禍のために3年間実施できなかったのですが、4年ぶりの開催となり、今日は好天にも恵まれ、たくさんのお客さんが観に来られました。

 さくらの会は、平成20年創立され、平成22年より文化庁補助事業伝統文化親子教室として国の許可を受け、年間約20回の教室と年3回の発表会などの活動を行われています。郷土館では平成22年より開催(26年から川西市共催事業)してきた伝統行事です。

 大正時代に建てられた平安邸の座敷で、歴史あるひな人形の前で、子どもたちが日ごろのお稽古の成果を精一杯披露してくれました。最後にはスタッフのお二人が日本舞踊を披露されました。

 子どもたちのかわいらしく、そして優雅に舞う姿に、会場が柔らかな、温かい空気に包まれました。日本舞踊という日本の伝統文化にふれる貴重な機会となりました。