体育大会の目的
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体育大会(運動会)は日本独特の行事で、学校のみならず地域や企業でも行われる秋の風物詩です。学校における体育大会には、学習指導要領で定められた明確な目標に沿って行われます。ひとことで言うと、単にスポーツに親しむというだけではなく、「所属する集団(社会にあっては共同体)における個」の在り方を学ぶことことが目標となります。
緑中の体育大会では、①日常の体育学習や総合的な学習の時間の成果を発表する、②生徒それぞれが個性を発揮する、③自主的に動く姿勢や集団における協力性を育てる、④地域で育つ生徒たちの姿を地域の方々に披露することを目的として行っています。
その具体的な方策として、生徒の手による自治的な大会運営を行っています。6月19日の第1回実行委員会以来、すでに9回の実行委員会が開催されています。加えて、各縦割りグループの応援団の打合会も行われています。手間暇のかかるプロセスですが、①ひとつの目標を共有し、自己の存在や役割についての意識を深めること、②その達成に向けて互いの意見の衝突やその調整を経験すること、③物事には必ず他者との関わりが存在すること、④「自らの思いを実現するためには乗り越えるべき壁があることを体験的に学ぶことをめざしています。
基本的な指導姿勢としては、「失敗してもよい。思い切ってやりなさい。」という覚悟で指導を行っています。当然、生徒たちが達成感を味わうことができるレベルの結果を出せるよう支援は欠かしません。
今年も9月23日(水)の体育大会当日をめざして取り組んでいきたいと思います。
【参考】
学習指導要領 特別活動の目標
「望ましい集団生活を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り集団や社会
の一員としてよりよい生活を築こうとする自主的・実践的な態度を育 てるとともに、人間と
しての在り方生き方についての自覚を深め、自己を生かす能力を養う。」
同 特別活動 (3) 健康安全・体育的行事
「 心身の健全な発達や健康の保持増進などについての理解を深め、安全な行動や規律
ある集団行動の体得、運動に親しむ態度の育成、責任感や連帯 感の涵(かん)養、体力
の向上などに資するような活動を行うこと。」