保健体育科で学ぶ領域に武道があります。日本の伝統文化の一つです。柔道、剣道、相撲・・とありますが、ほとんどの学校では柔道・剣道のどちらかを選択しています。中には薙刀(なぎなた)というところもあります。本校は柔道です。「源心館」という名の道場があります。今日の授業は“大外掛け”での受け身を学んでいました。技をかける側が相手が受け身をしっかりとれるまで柔道着から手を離さないようにと、安全面での注意がありました。
かって豪栄道が大関昇進になり、その口上で「これからも大和魂を貫いてまいります」と語りました。日本人としての我慢強さや潔さを大切にしたいとも言われました。「和を以て貴しとなす」とは憲法十七条での聖徳太子の言葉として有名です。(中学生のみんなは意味を調べてみよう)その“和”が国全体に大きく広がるようにと“大和”という言葉ができたそうです。しかし、人も社会も経済もグローバル化を目指し、そうでなければならないような風潮の現代です。教育のめざす、ひとつにもグローバル人材の育成として英語教育の充実に力を入れていますが、ほとんどの日本人は、日本に生まれてから日本を出ることなく、日本語で会話し、この国で人生を送ります。日本人としてのアイデンティティもなく、誇りもないようでは「無国籍人」と同じになってしまうのでしょう。。「源心館」の心の源とは日本人としての心ということ。その心とは何なのか、時間をかけて身につけていきます。
「この国に生まれて この時代に生きて 根なし草にはなりたくない」