第70回体育大会が22日に行われました。スタートから天候が気になりながらの進行でしたが、終了30分前から雨が降り出し、最後の種目3年生体育科演技の前には文字通りの土砂降り状態になってしまいました。後日にその演技を延期実施することも考えましたが、3年生の先生方から生徒の気持ちを聞いたうえで判断したいということ、「やります！」「やらせてください！」と熱い思いがこちらに伝わり、組体操を除いてソーラン節のみの演技となりました。
　グランドは水浸し、あちこちに水たまりができています。演技の中で足を踏みつければ水しぶきが上がります。下を向いた顔には容赦なく、その飛沫がかかります、拭うこともせず、声を出し、演技に集中します。生徒たちの気迫の演技が見る側に伝わってきました。見る顔、見る顔、皆、雨と涙でくしゃくしゃでした。体育科の先生は、「この10年間で一番のソーラン節だ」とこれまた雨なのか涙なのかわからないぐしゃぐしゃの表情でした。演技する側、観る側が一つになった瞬間でした。
　変えられないことを　受け入れる謙虚さ・・・雨を受け入れました。
　変えられないものと　変えることができるものを見極める賢さ・・・雨の中、自分たちにできることは何なのか
　変えられるものを　変えようとする勇気・・・今できることを最大限やりきりました。悔しさを見事な演技へ昇華させました。

雨の中、気迫の不動
顔に泥を含んだ水しぶきがかかります
声、表情・・コメントはいらない、ただ伝わってくる

  顔も体も何もかもびしょ濡れなのに　終わった後、なぜか心も体もあったかい（生徒感想）

　２９日（木）１０：００～市民グランドにて川西市中学校連合体育大会が実施される予定です。本校体育大会で披露できなかった組体操を予定しています。雨の場合は３０日（金）に「順延です。