期末考査最終日です。最後の教科終了のチャイムが鳴って、しばらくするとホッとした安堵の表情と明るい声が聞こえてきました。試験が終われば、”いっぱい寝るぞ”と睡眠不足解消を願っていましたが、終わった嬉しさゆえにそんなことも忘れてしまった思い出があります。やりたいことが再開できる高揚感も出てきます。
ところで、学校図書室にはたくさんの分野の本があります。そんな中で多くの絵本があることを知っていますか。なぜ中学生に絵本なのでしょうか。絵本は小さな子どもたちだけのものではありません。むしろ子どもをずっと前に経験した今だからこそ、読むべきものじゃないかと思います。
子どもは子どもなりに、中学生は中学生なりに、大人は大人なりに、それぞれの年齢に応じて、それぞれ生きてきた年数、たくさんの経験を経て自分の心の在り方や他者への思いやりなど生きていく上で大切なことをやさしく、やわらかく気づかせてくれるのが絵本です。小さな子ども向けに描かれていますが、かっての純粋な心に気づかせてくれる、そういう意味で中学生や大人が読むべきものであると思います。経験を重ねてきたからこそ、再び共感できるのが絵本です。生きる上で、本当に大切なものを気づかせてくれるものです。中学生、大人はもっと絵本を読んでみたらどうでしょう。
私が教師になって、子どもの心情に気づいていない自分を”ハッと”させてくれた絵本を1つ紹介します。
”おこだでませんように” これは大人こそ読むべき絵本だなと感じたものです。
「そこに戻れば もとの自分に戻れる気がする」