3年生に対して上記の調査が行われています。午前中、国語A、B 数学A、Bの4調査と午後20分程度の生徒質問の調査がありました。「学力」「学力向上」「学力低下」という言葉をよく耳にします。「学力」って何でしょう。テストで表される数値でしょうか。「学力」とは何かを知っているということではなく、知識や情報ではありません。学びたいという気持ち、意欲そのものであると思います。「学ぶ力」「学べる力」「学ぶことができる力」「学び続けられる力」とでもいえるもので、それらは数値で表されるものでもなく、他人と比較されるものでもなく、本人自身の個人的なものであると思います。
自分が知っていることは言えるが、自分が何を知らないのかということに気づくこと、これはとても難しいことです。自分には「まだまだ学ばなければならないことがたくさんある。知らないことだらけだ」と自覚することが「学力」のスタートラインに立つことなのでしょう。これ以上学ぶ必要はないと思っている人は「学力のない人」なのでしょう。無知とは何も知らないことでなく、学ばないことを言うのです。
次はある病院でのボランティアをしていた大学生の感想です。
ボランティアで行った病院で難病の子どもが言った言葉です。
「○○くんはいつも教科書や本を読んで勉強しているね?大きくなったら何になる?」
「僕は大人にはなれないんだ。僕の病気は治らないから」
言葉、継げずにいると
「でも勉強がしたい。せっかく生まれてきたから、いっぱい、いろんなことを知りたい。」わずか11才の子でした。
私はこの言葉を思い出すと 今でも自分の浅学が恥ずかしくてたまりません。
「学びは 何かを得るためだけに あるのではない」