昨日は、午前午後ともに教職員研修を行いました。午前中の前半は、本校の研修テーマの一つである『自尊感情を高める集団づくり』について、全職員が学級指導や教科指導においてレポートを作成して紙上発表し、3人の先生が代表で発表し、質疑応答を行いました。「自分の良さを認め、自分を肯定できる」自己肯定感や「人の役に立った、人に喜んでもらえた」などの自己有用感を高めていくために、どのように生徒とのコミュニケーションを深め、「分かる」「できる」ことを実感できる授業を目指し、また学級活動や行事を通しての良好な人間関係や集団をつくっていくか考え、交流しました。
午前の後半は、スクールカウンセラーの先生に『子どもの自尊感情を高めるカウンセリングワーク』と題して、問題の原因を探るのではなく、解決の仕方をともに考えていく「解決志向アプローチ」について話していただきました。その後、先生が6人グループを作り、それぞれが一人一人の良いところや頑張っているところをプレゼントする気持ちで書いて最後に自分に書かれたものを読むという「コンプリメント(賞賛・承認)シャワー」を行いました。ねらいは、他の人の良いところを見つけ、お互いを認め合い、思いやる関係づくりです。実際にやってみた先生たちも嬉しくなったり、ホッとしたり、また頑張ろうと思ったりと温かく、前向きな気持ちになりました。子どもたちの人間関係・集団づくりにもとても大切なことだと感じました。
午後からは、市教育委員会より指導主事の先生に、川西市の中学校が取り組んでいる文部科学省指定の「魅力ある学校づくり調査研究授業~不登校未然防止の取組」についての講話がありました。昨年3学期より、学期ごとに生徒に意識調査を行い、各校が課題と目標を設定して取り組みを進めています。本校は「授業がよくわかる」ことを目標に掲げ、教科研修を充実させる取り組みを進めています。
これらの研修は、学校が生徒一人一人にとって「安心して生活できる場」「自分の存在感や仲間とのつながりを感じられる場」となっていくようにどう取り組んでいくかを考え、学び、2学期の実践に活かしていくために行っています。