２７日（木）２年生のクラス劇発表、２８日（金）３年生クラス劇発表、２９日１年生展示発表、全体学習発表会となります。なぜ劇づくりや教室展示が「学習」発表なのでしょうか。教科で学んだことを発表することは「学習」発表であることは理解できますが、劇や展示がなぜ「学習」の発表なのか疑問に思った事はありませんか。
　「分業」　一つの事を完成させる場合、全体を細分化し、それぞれの役割を分担し、取り組むことで全体を完成させることです。私たちの社会は経済的分業と社会的分業で成り立っています。生徒のみんなは学級の中で委員会、係、日直、清掃、生徒会、班・・・など、個々にいろんな役割が割り当てられています。家族の中にあっても皆の家族の一員としての役割（分業）はあるはずです。劇の中でそれは配役、大道具、小道具、照明、音響、衣装、監督・・・となり展示物制作においても、だれがどのパーツを作るのかという役割分担はあります。
　もうなぜ劇や展示が「学習」の発表なのかわかりましたか。将来、社会に出ていくまでに社会の仕組みの一つである分業を経験し、学ぶことと強い関連があるからなのです。分業できた事を発表するのです。しかし、自分の役割のみに専念すればいいというものではなく、自分以外の役割の人と連携、協力できて本当の意味で自分の役割を果たせるという、とても難しいところもあります。劇や展示を通して何を学ぶのか、本番発表の後に何が自分に残ったのか、何を感じることができたのかを課題としましょう。

　「自分が　誰かの　何かの役に立ったという実感」