昨日、2年生が「盲導犬学習」を体育館で行いました。台風による警報、体育館工事と2回にわたる延期を経て今回の実施となりました。来ていただいた関係者の方にはご迷惑をおかけしました。ありがとうございます。盲導犬を連れた視覚障がい者の方とサポーターの方々、盲導犬PR犬としてもう一匹のワンちゃんも参加です。最初に盲導犬育成のビデオを鑑賞し、次に視覚障がい者の方のお話を聞きました。「障害をもった人たちは、誰一人として、そうなろうと思ってなったわけではない」と話されました。その後、白い杖を用いた体験や実際の盲導犬の動きを見せていただきました。
人の思い通り、計画通りにならないこと、自分の意志や力を超えたどうしようもない大きな力によって断念せざるを得ないこと、それは大人、子どもに限らずすべての人に起こることです。そんな時、できないことに不平不満を募らせるよりも、次にできることをに思いを巡らすことです。「あきらめる」という言葉は消極的な、否定的な意味で使われますが、その語源は「明らしめる」と言い物事の道理や真理を明らかにすると言う意味です。現状を明らかにし、次にどうできることをするのかということです。「前向きなあきらめ」という言葉を私の大学時代、先生から頂きました。
小さな子どもたちに親はいろんなことを「ヒトリデ デキル」ように教えていきます。やがて「ヒトリデ ハヤク デキル」ようにとその歩みを進みさせます。どうでしょうか?。一人の人間が「自分で 何でも できる」ようになってしまったら。それは「できる人」が「できない人」を見下すことに繋がり、まして、一人一人が何でもできるのだから、お互い助け合う必要はなくなってしまいます。「デキナイコト」は人と人を結びつけることに繋がるのです。私はこれは得意だけど、それは苦手。これは手伝ってあげる、それを手伝ってくれて”ありがとう”、というようなつながりができるということです。
ワンちゃんにも人を支え、助けることができるのですから、私たち人間ができることは無限ですね。
「できないから 人と人はつながる」