川西市立多田中学校
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2016/10/12

「~のために」

| by こうちょう
 3年生学年通信「心から ありがとう」が今朝、私の机上に配布されていました。その中の一つの見出しが「あなたは誰のためにソーランを踊りましたか」というものです。ソーランは体育大会で3年生体育科演技の一つとして披露されたものです。体育科の先生が体育大会終了後の授業で取り上げられたもので、行事後の事後指導、授業でいうところの“目当て”と“振り返り”の後者の取り組みです。結果は、1位 おうちの方関係(父母) 2位 先生 3位 友人 4位 身近な人 5位 その他(学校へ、あの天気へ) とありました。
 私たちは日々生活の中で、無意識のうちに行動している、行為していること、その前にはこれまた無意識にこうしようと頭の中で考えているのですが、それらの優先順位の常に上位のあるものが「自分」「自分のために」というものです。友達や家族で撮った写真の中ですら、最初に探すのは「私」がどう写っているということ、自分がまず一番です。ほとんどの人が自分が最上位になっているのです。しかし、自分のためだけに努力している人は、困難や挫折に出会った時、あきらめがちになりやすいものです。努力を止めてマイナスになるのは自分自身、だめになるのはどうせ自分だけなのだからと、簡単に「自分のため」を投げ出してしまうのです。ところが、自分以外の人のために、守るべき人がいるは強くなれます。「ここで自分が投げ出すわけにはいかない」と守るべき、守りたい人のために努力を続けます。人はこんな「献身」ともいえる対象に出会った時に自己有用感や本当の「しあわせ」を感じることができるのです。親の子を想う気持ちほどそんなものはありません。「この子のためなら 自分のいのちを投げ出しても構わない」という思いと、全く逆に「この子のためなら 自分は今、死ぬわけにはいかない」という相反する思いを親は持っているのです。
 「ソーランを誰かのために一生懸命踊った」その対象がはっきりしている多田中の生徒たちは、それだけでとても「しあわせ」な存在なんだなと学年通信を読んで思いました。

 「利他が自分を生かす」

11:04