今日は、公立推薦、特色選抜、多部制１期の入試が行われました。すでに私立高校合格を決めている生徒もあれば、まだ入試本番を経験せず、卒業式後の公立学力検査まで緊張の続く生徒もいます。３年生全員が高校受験を経験していきます。
　学校では、中学生までの９年間は義務教育期間なので、子どもたちは、ほぼ同じような年間行事を経験していきますが、１５才を進路の枝分かれとして、その後の進む道は多種多様です。道を進むということは、その目的地があるわけですが、目的地に到着することだけが目標ではないはずです。それだけが目標ならば、最短距離で、近道を探し、ストレートに、少しでも速く、少ない労力で効率よく、できれば自分が誰よりも速く・・・というようになってしまいます。
　受験生の皆さん、焦らず、じっくり、一歩ずつです。「ゆっくり往くものは、遠くへ行ける」と聞きました。ある彫刻家の方が「自分は、天才ではない。他人が５年かけてやることを　１０年かけてやる」と言われました。歩みは遅くても、長い年月をかければ、それだけ遠くまでたどり着くことができるということ、時間をかけて経験し、身につけたことは、自分を創る血肉になるということです。

　「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」　イチロー