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2019/08/01

教育講演会~対話的で深い学びの創造

| by 校長
 昨日午後キセラホールで、教育委員会主催の教育講演会が開催され、幼稚園・小中学校の教職員が参加しました。講師は学習院大学文学部特任教授の佐藤学先生で、演題は「対話的で深い学びの創造」です。佐藤先生は30年以上前から全国や世界の学校を訪問され、教師と協同して『生徒一人一人を学びの主人公に、質の高い学びを創造する「学びの共同体」の授業実践』を進めてこられました。私も、佐藤先生の著書を読んで学んだ経験があります。
 講演では、AIやロボット、インターネットによる情報の集約化など第4次産業革命により、10~20年先の労働市場が急速に変化していくことが予想されるにあたって、「創造」「探究」「協働」はAIに代替できない、人間にしかできない仕事であること、その力を子ども達に育てていくためにも「主体的で対話的な深い学び」を実現していくことが重要であると話されていたことが印象的でした。誰もが安心して学べる教室環境づくり、「理解中心の授業」から「探究中心の授業」へ、協働的な学びであるグループ学習の効果的方法、教科書レベルの「共有の学び」から子ども達が学びたいと思う「ジャンプの学び」を組織することなど、具体的な例を示され、示唆に富んだ内容でした。
 教育の現場では、高校・大学入試は依然として知識理解を問う問題が多くあり、「創造」「探究」「協働」にじっくり時間をかける余裕がない現実があります。その中でも、子ども達が学ぶ喜びを感じながら仲間と生き生きと学び、自らの進路を切り拓いて、これからの未来をたくましく、ともに生きていく力を身につくために、私たち教師はどのような授業づくりを目指すのか、様々な実践に学びながら追究し、地道に実践を続けていかなければならないと思っています。

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