H7.1.17の「阪神淡路大震災」から今年で16年目を迎えます。その日も、今日と同じように、厳しい寒さの朝だったと記憶しています。
今日2校時に、地震対応避難訓練を実施しました。本来であれば運動場に避難するところですが、今回は阪神淡路大震災についてのお話があるため、体育館に避難、という形をとりました。みんな静かに、整然と行動することができました。
校長先生からは、当時、鼓が滝地域でたくさんの被害があったこと、多田東小学校も避難場所になり、地域の多くの方が非難されたこと、電気やトイレの水、お風呂など、いつもは当たり前のことが当たり前にはできなかったこと、などが話されました。
給食室からは、震災直後の給食の話。火を使って調理することができず、給食のメニューはリンゴとサンマの缶詰。当時の子どもたちは、お腹もすいたはずだけれど、我慢してだれも文句を言わなかったそうです。
当時小学校4年生だった東畑先生は「リンゴとサンマの缶詰給食」の経験者。最近読んだ本にあった「地震とのつきあい方」は「もしも……」ではなく、「いつも……」。いつ地震が起きても大丈夫なように、日頃からいつも準備をしておくことが大切だということです。
最後に吉村先生からも日本列島に横たわる活断層のお話。今でも、これからも、いつ大きな地震が発生してもおかしくないそうです。タンスなどの転倒防止、高いところにある重い物の転落防止等、お家でも話し合ってみましょう、というお話がありました。
“ 天災は忘れた頃にやってくる ”
阪神淡路大震災での教訓をぜひ生かしたいものです。
【ちょっといい話】
校長先生が、地域の方からの一通のお手紙を全校児童に紹介されました。その内容は……。
『先日、鼓が滝の能勢電の踏切を、一人のおばあさんがゆっくりと渡りはじめたところ、踏切の警報機が鳴り出し、遮断機がおり始めてしまいました。その時です。小学校5年生くらいの男の子がさっとおばあさんに走り寄り、おばあさんの手を取って踏切の向こうまで連れていってあげたそうです。遮断機が下りきるまでの間一髪。たぶん多田東の児童だと思います。心優しい子どもがたくさんいるのだなあ、と感心しました。』
できそうでなかなかできない、とても勇気のある行動です。でも、少しの勇気で人を助けることができるのですね。この話を聞いて、とてもさわやかな気持ちになりました。