多田の里だより43【夏の発見2】で紹介したヤマノイモはつる植物でした。学校の中を見ているとつる植物が結構あることに気が付きます。児童玄関前のフェンスにまとわりついているつる植物に、小さくて可憐な花が咲いていることに気が付きました。
白くて細長いかわいいお花です。この花の名前は?と知りたくなりました。職員室に常備してある野草・雑草観察図鑑で検索です。するとわかりました。でもすぐに言いたくありません。小さな子どもたちに言うとすぐに笑ってしまう「おなら」と「う〇こ」と「つる植物」がヒントです。「おなら・う〇こ・つる」です。さてなんというのでしょう?
正解は、
『ヘクソカズラ』(屁糞葛)でした。図鑑をよく読むと「全体に異臭がする」とあります。であるなら、もう一度現場へと戻ることにしました。そしてちょっと揉んでにおいをかいでみました。いいにおいとは言えませんが、「おなら」や「う〇こ」とは違うので、ぜひ一度かいで見てください。すぐにこの植物を覚えられます。体の五感を使って勉強する一つの例です。
さらに『ヘクソカズラ』をよく見ると、その葉っぱに不思議な模様があることに気がつきました。
葉っぱの表面に何か落書きをしたような跡がついています。その先をよく見ると、葉っぱの中に何やら虫がいることを発見したのでした。早速職員室へ戻り、このことを調べてみました。今度はネット検索です。便利な時代です。キーワードは『葉の中 虫』で画像検索の実行です。いろいろな写真の中から似たものを探します。するとわかりました。『ハモグリバエ』か『ハモグリガ』のようです。そこでさらに検索です。『ハモグリガ ヘクソカズラ』で画像検索です。すると『ヘクソカズラコハモグリ』が出てきました。おそらくこれでしょう。葉っぱの中を動いて栄養を取り、いずれ羽化してガになっていく。おもしろそうです。家の近くに生きている植物を見たら、ちょっと葉っぱを覗いてみてください。もしかするとこんな『絵描きムシ』がいるかもしれません。
とっても熱い今日の多田小学校でした。
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