という視点で、3校時の授業の中から3つ紹介します。
音楽室では、リズム打ちに挑戦していました。子どもたちのレベルに合わせて、易しすぎず難しすぎずのレベルの提供が求められます。3年生の子どもたちが喜々として取り組んでいるようすがあったことからすると、その出会いは適していたのではないでしょうか。これは、あくまでウオーミングアップです。この後、合唱の学習にスムーズにつながっていきました。
3年生以上は、学級担任による交換授業として、教科担任制を進めています。教師目線で考えれば、1組から3組まで同じ授業を3回行います。しかし、まったく同じではありません。各クラスの傾向に合わせて、出会わせる順番を変えたり、発問を増やしたり・・・。このような子どもたちとの営みの中で、教師としての指導力を高める機会にもなっていると思います。
「白いぼうしのまとめの感想を書こう」という本時のめあてに対して、準備物が教科書、ノート、TPCです。そのTPCで何を見ているのかというと、これまで積み重ねてきた授業の板書の画像です。
子どもによって、考える視点、こだわるポイントは異なります。その多様なニーズに対して、これまでの板書も参考に、自分の考えを作っていく環境を整えていました。
私が担任をしているころは、重ねていく授業の板書を整理しながら模造紙に書き連ね、教室の横に掲示していました。板書の写真を撮って、それを貼ったりもして・・・。なんとか、学びの履歴を残していきながら全体像をとらえさせていたようなバリバリ「アナログ」な時代でした。TPCを有効に活用できる現在との違いを、痛切に感じました・・・。