家族そろって「紅白歌合戦」を見て、「ゆく年くる年」で除夜の鐘をききながら新年を迎える。昭和の時代に、よく見られた光景です。今はアイドルや人気アーティストの「カウントダウン・ライブ」なども多く行われ、大晦日の過ごし方も世代によって多様化しています。では、大晦日とは何に?
暦では月の最終日を「晦日(つごもり)」といい、12月31日を「大晦日(おおつごもり)」と呼びました。かつて、元旦に日の出とともに1年の幸福をもたらす「年神様」が降りてくるため、大晦日は寝ないで「年神様」を待つ日とされていました。
また、大晦日の夜には、神社では境内で罪やケガレを清める「大祓え」、寺院では煩悩を掃うため除夜の鐘を鳴らします。
ちなみに、「ご来光」は高山で望む荘厳な日の出であり、お釈迦様が光を背負ってご来迎することになぞらえて手を合わせます。「初日の出」は「年神様」が降臨されると信じていたことから手を合わせます。