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川西市 川西南公民館  Web Page
         
 
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 図書室だより ③

ショーペンハウエルのことば

 先日こんな話を聞きました。
 「一日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失って行く。」シューペンハウエルの多読批判と理解する人も多いようです。
 しかし、ある識者は、自分でものを考える時間がなくなるほど、読書に時間を費やすことを批判していると解説します。多くの本を読むことを「悪」としているわけではありません。「多読」が悪いのではなく、自分でものを考え続けるために、多くの本を読むことを勧めているのです。また、「“良書”を読みすぎるということはない」とも語っています。
 シューペンハウエルのことばは、『“良書”を多く読むこと』、そして『自分でものを考えるために本を読む』。と言うことでしょう。
 今、学校教育も大きく変わろうとしています。知識の蓄積量の多さを競うのではなく、「解答のない課題」を解決するために活用できる知識を身につけることが求められています。
 今年も、公民館図書室が「身近な本棚」として、市民の皆さんの“意味ある読書”の一助になればと願っています。


 図書室だより ②

 読書離れ ~国語に関する世論調査(文化庁)

 平成25年に実施された「国語に関する世論調査」で、読書についての調査が行われています。
 その調査の内、1か月の読書量について調べたところ、「1冊も本を読まない」という人は、
47.5%という結果でした。平成14年の調査結果と比べると、「1冊も本を読まない」人は
10%も増えています。


 また、若年層の読書量を見ると、小・中学生の読書量は若干増加していますが、高校生は減少しています。

 川西市の中学校では、みな、朝の読書を実施しています。その効果から読書量が増えていますし、読書が好きという中学生が増えています。

 では、なぜ高校生になると読書量が減っていくのでしょうか。もしかすると、SNSの影響があるかもしれません。Twitter、Facebook、InstagramといったSNSへの依存が高まっていることが影響しているのかもしれません。
 読書の時間を確保しようとすれば、スマホを眺める時間を削減しなくてはなりません。若い世代には、ありえない選択でしょう。しかし、川西南公民館の図書室には、学校帰りの高校生もやってきます。嬉しい限りです。

 読書は人生を豊かにしてくれます。読書の効果は、皆が認めるところです。「身近な本箱」としての役割を果たせるよう、魅力ある選書を心がけていきたいと思います。
 もうすぐ、12月の新書を図書室に配架します。お楽しみに。


 図書室だより ①


■ なぜ、子どもにとって読書(読み聞かせ)が大切なのか 

「子どもにとって読書は大切です。」よく聞く言葉です。子どもにとって、読書や読み聞かせは、なぜ大切なのでしょうか。
 ① 多くの「言葉」を得られます
 “キレル”子どもが、暴力に訴えることが問題視されます。“キレル”理由は、自分の感情を言葉でコントロールできない、自分の感情をうまく言葉で伝えることができないからです。読書量(読み聞かせを含めて)の多い子どもは、多くの言葉に触れることで、自然と語彙が豊富になります。語彙の豊富な子どもは、“怒り”や“悲しみ”、“喜び”などの感情を、言葉で表現できます。その感情を言葉で人に伝えることができるのです。子どもは本を読みながら「伝えるための言葉」を吸収することができるのです。

② 「集中力」を身につけることができます
 読書や読み聞かせを多く経験している子どもは、物語への「のめり込み」を経験することができます。それは集中力を身につけることにつながっています。「楽しい本」「素敵な本」「魅力的な主人公」に出合うこと、大好きなお母さんやお父さんの読み聞かせに夢中になることで、集中した時間を体験するのです。その体験は、中学校や高校の授業における集中力に直結しています。それは学力にもつながっていくのです。

③ 「想像力」が身につきます
 本を読むこと、読み聞かせを聞くことで、文字や音声情報を想像の世界で膨らませていきます。現実には行くことができない場所・体験、夢の世界を想像することができるのです。かつて大人が経験したことのない新たな社会を生きていく子どもにとって、創造力は欠くことのできない能力なのです。大切な生きる力を読書や読み聞かせによって習得していくのです。

④ 「人の気持ち」がわかる人になります
 読書や読み聞かせを通して、様々な登場人物の気持ち・考え方を知ることで、共感する力を育むことができるのです。現実の社会において、他人の気持ちを想像することはコミュニケーションの基本です。読書によって相手の気持ちを考える力を身につけることで、人間関係に悩んだときにも自分だけではなく、相手の立場で物事を考えることができるのです。それは“やさしさ”に他なりません。読書や読み聞かせは「やさしいこころ」を育てることができるのです。