現在、旧平安邸の主屋の耐震工事と並行して、離れの耐震工事も行われています。
離れは、重みで建物が歪み、廊下のガラス戸や部屋のふすま、障子戸が全く動かなくなっていました。また、雨戸がないため、雨漏りで廊下もシミがついて汚れていました。
今回の工事では、縁側の廊下の板を外して床下の状態を確認しながら、建物の傾きを動かして歪みを直していくための準備をされているそうです。
取り外された廊下の板には、松材の継ぎ目なしの柾目取りの見事な床板が使われています。
廊下の角の部分の床板の組み方も手の込んだ職人技が見られます。
離れの屋根も瓦や土を取り除いて、新しく瓦拭きをする準備が行われています。