全校集会で「おはようございます」と全員で元気よく挨拶をした後、下記のお話をみどりっこに向けてしました。
今日の校長先生のお話は、みどりっこに 「出会いを大切にする人になってほしい」という内容を伝えます。今、となりに座っているクラスのお友達との出会いは、偶然に偶然が重なったものです。奇跡ともいえるものです。たまたま、お家の人が川西市に住んでおられ、たまたま同じ学年の生まれで、たまたまクラス分けで同じクラスになり、たまたま席がお隣さんになったということです。すごいことなのです。何か1つでも条件が今と違っていたら、出会うことはありません。川西市に住んでいなかったり、生まれた年が少しでも早かったり遅かったりしていたら出会っていないのです。お友だちだけではありません。目の前にいる先生方や皆さんをいつも見守って下さっている地域の皆様との出会いも、偶然に偶然が重なったものなのです。皆さんがめぐり合う全ての人は、偶然の重なりの中での、奇跡の出会いなのです。そのように、たまたまのめぐり合い、たまたまの出会いをみどりっこの皆さんには大切にしてほしいと思います。どのような相手であっても大切に思い、相手を大事にできる人になってほしいと校長先生は願っています。
ところで、みどりっこの中には、たまたま出会った相手を大事にできている人もいます。この話を聞いた時、校長先生はこんな優しいみどりっこが育っていることに、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。名前を紹介します。(みどりっこ5名の名前) 5月20日(木曜日)の夕方、車の音も聞こえないような、どしゃぶりの雨の中、困って泣いていた1年生を見つけ、1年生を励まし、遠くの家まで自分たちはびしょぬれになりながら送ってくれたというのです。それも、「俺たち、すごいことをしてやったんだぜ」という、自慢げな感じは全くなく、困っている子をたまたま見かけたから、普通にできることをしただけという様子に、校長先生は感心しました。相手を大切に思い、自分でどうしたらよいかを考え、行動までできたという、とっても嬉しい出来事でした。
さて、みどりっこに対する 「たまたまの出会いを大切にしてほしい」という校長先生の強い思いには、実はほかに訳があります。校長先生自身がこの緑台小学校に来て、「偶然の出会い、めぐり合いの不思議さ」を痛感したからです。校長先生の家は、この川西市からとってもとっても遠く離れた場所にあります。高速道路を2つ利用しても1時間以上かかるような場所です。もちろん、初めて緑台小学校に来た時は、知っている人は誰もいませんでした。ところが、先生方とのめぐり合いで、奇跡のようなすごい偶然が起こりました。それも、3人もの先生方とです。ありえないことです。でも、実際に起こっています。
1人目のA先生とは、生まれた年は少しだけ違いますが、お誕生日が校長先生と全く一緒なのです。1年は 365日もあるのに、お誕生日が全く同じだなんで、すごいことだと思いませんか。2人目のB先生とは、校長先生が若かりし頃、中学校の国語の先生として勤めていた時に、中学生としてその中学校にいたというのです。したがって、B先生の中学校時代の卒業アルバムには、校長先生が載っています。3人目のC先生とは、ありえない出会いが つい最近発覚しました。なんと、校長先生とC先生とは、小学校、中学校、高等学校と、同じ学校だったのです。それだけではありません。同じ学年であることもわかりました。完璧な同級生だったのです。その事実がわかった時は、もうびっくり仰天、そんなことがこの世の中にはあるのかと思いました。
みどりっこの皆さんに伝えます。今、何気なく隣に座っている人と、何十年も先に一緒に働くことがあるかもしれないのです。こんな信じられないような偶然も世の中にはあるのだと校長先生は今しみじみと思っています。だからこそ、みどりっこには、「出会いを大切に、相手を大切にできる人になってほしい」と思うのです。皆さんはこれから、いろいろな方とめぐり合うことでしょう。その1つ1つの出会いを大切にできる人になってほしいと願います。「○○さんには、こんな面があるから嫌だ」とか「○○さんとは気が合わないから意地悪しちゃおう」とかいうような人は、いませんか。せっかく巡りあった相手に意地悪をする人は、相手を大切にできていない人です。そして、自分の「人としての値打ち」も 結果として、自分から下げてしまっている人です。もったいないですね。ぜひ、誰に対しても 爽やかな挨拶ができ、相手を大切にできる、優しい心をもった人になってほしいと思います。
これで校長先生のお話を終わります・・・と言いたいのですが、今日のお話を終える前に、1つ大事な連絡をします。
下校の時に、緑台小学校のすぐそばの五叉路の交差点を渡る人は、その場に静かに立ちましょう。五叉路の交差点を渡る皆さんに、大事な連絡をします。
今、お隣の市民体育館では、65歳以上の方のワクチン接種が行われています。皆さんの下校の時間帯には、多くの自動車があの五叉路を通過しています。先日、校長先生が交通立ち番をした時も30分間に100台近くの車が、りそな銀行から坂を上がってきて市民体育館方面に曲がり、85台の車が、市民体育館からりそな銀行方面と緑台高校方面とにわかれて、曲がっていきました。大変危ない状態になっています。
だから、今から伝える 2つのことを 皆さんに守ってほしいと思います。
1つ目は、下校時、 「五叉路を渡る前に いったん必ず止まる」ということです。自分でしっかりと安全確認をしてから五叉路を渡ります。
2つ目は、五叉路を渡り終わったら、待ってくださった車には、「待ってくださってありがとうございました」という思いを込めて、必ず 「大きく頭をさげる」ということです。
「渡る前には必ず止まる」「渡った後は待ってもらった車に頭を下げる」
この2つを守れますか。守れるという人は、静かに座りましょう。