ひな人形展、花水木コンサートなどイベント開催のため、平安邸の主屋座敷の六間を開放していましたが、コンサート終了後、各部屋を仕切るふすまや障子戸を取り付けました。
水墨画などのふすまなどが入ると落ち着いた雰囲気が感じられます。
仏間には、京都の寺院などに見られる火灯(花頭)窓が、隣の座敷には床の間があり、床板は欅の一枚板が使われています。
庭に面した廊下には、10m継ぎ目なしの柾目取りの松材が使用され、波打って見える大きな一枚板の窓ガラスが12枚、大正時代の手すきガラスです。
窓際に立つと日差しが差し込み、南風が座敷を吹き抜け、心地よく感じられます。
6月上旬にはおはなし会や新緑コンサートがあり、再びふすまを外して、終了後は夏の暑さ除けのためのよしづの建具(よし戸)を入れます。お越しになられたら平安邸の和の佇まいを味わってみてください。