郷土館の旧平安家住宅の主屋には、三間が並ぶ六間どりのとても広い座敷があります。5月後半からこの六間を仕切るふすまや障子を外して、夏仕立てのよしずの建具に変えています。
旧平安家住宅は今から約100年前の大正時代に建てられました。葦(よし)で作られたよしずの建具は、差し込む日差しを避けながら、風を通して涼しく感じられます。また、木造建築に合って風情があります。
今のようにクーラーや扇風機のない時代に、夏の暑さをしのぐ工夫がなされています。暑い日が始まりましたが、古い和風建築の“涼”を感じにお越しください。