○ 年間目標… 清く正しく美しく
風紀委員会の一番の目的は「みんなが安心して生活できる学校にしていく」ことです。しかし、昔の多田中は「みんなが安心して生活できる」とは言いにくい状態でした。
私も、入学するまでは多田中の悪い噂をよく耳にし、びくびくしながら入学しました。でも、実際に入学してみたら噂はあくまで噂で、心配していたようなことはなく、ホッとしたのを覚えています。
今の多田中は、昔と比べても確実に良い方向に向かっていっていると思います。しかし、前年度の生徒向けアンケートでは「安心して生活できていない」と答えた人が280人位いました。理由には、身だしなみが整えられはていないことやルールが守れていないこと、いじめがあること等が挙げられていました。私は、ルールやマナーのような「少し意識すればできること」のせいで、また多田中が悪い方向に行ってしまうのはなんとしても避けたいと思っています。
「清く正しく」には『正しいことは正しい、間違ったことは間違っていると認められる美しい心』という意味があり、「美しく」には『見た目を美しく』という意味もあります。なぜ「美しく」より「清く正しく」が先かというと『どんなに見た目が美しくても、中身も美しくなければ意味がない』からです。
身だしなみを整える、遅刻をしないのは当然のこと、目上の方には必ず敬語を使う、人が話をしているときはその人のほうに顔と体を向けて話を聞く、必ず答礼をするなど、見た目に関することだけでなく中身に関することでも、多田中生がやらなければならないことはたくさんあります。今年度の風紀委員会では、見た目を美しく保つとともに、生徒一人一人の中身も磨いていきたいと考えています。
○ 活動方針
①風紀違反者を限りなくゼロにする
②生徒一人一人がルールやマナーを守れるようにする
③遅刻者の数を前年度の半分にする
○ 活動内容
1.「清く正しく美しい多田中アンケート」の実施(年2回)
前年度までは『「地域に誇れる学校づくり」意識調査』として行ってきたアンケートを、今年度からは名前を変えて行っていこうと思います。アンケートの内容は、身だしなみや校内外での過ごし方についての項目が中心です。今年度からは、アンケートの項目を身だしなみや校内外での過ごし方だけでなく「マナー」についての項目も作ろうと考えています。そうすることで、見た目だけでなく中身も「清く正しく美しく」なれると思ったからです。
2. 風紀チェック・呼びかけの強化
これは前年度から引き継いで行っていく取り組みです。朝学活の風紀チェックの時間に、各クラスの風紀委員が見回りをして服装や上靴のかかと、カバンがロッカーに入っているかのチェックをします。
今までは、風紀違反のラインがあいまいで、クラスや学年によってチェックされるべき人がチェックされていなかったり、逆にチェック対象外のはずの人がチェックされていたりとトラブルがありました。なので、今年度からは風紀違反のラインを明確にして、委員の人とそうでない人との間に誤解が生まれないようにしていこうと思います。
3. 遅刻者ゼロ週間の実施(毎月1週間)
これも前年度から引き継いで行っていく取り組みで、委員の人が校門前に立ち、遅刻してきた人をチェックするというものです。
この取り組みの一番大きな目的は「遅刻者を減らすこと」ですが、その次の目的は「5分前行動を身につけること」です。「25分に着席すれば遅刻にならないんだから別に20分までに門を通らなくてもいいじゃない」と思う人もいるかもしれませんが、社会に出たときのことを考えればそうはいかないはずです。「5分前行動」は、社会に出れば当然のことなので、中学生である今のうちに身につけておきましょう。
4. 「多田中生イメージ向上アンケート」の実施(年2回)
今の多田中生は、「道で会ったら挨拶をしてくれる」「注意したら素直に聞き入れてくれる」などと地域の方に褒めていただくことがよくあります。しかし、「道いっぱいに広がって歩いていて迷惑」「注意しても無視したり文句をいうことがある」などの『苦情』があることも事実です。
そこで、保護者の皆さんにアンケートをとって多田中生の良いところ、悪いところ、直してほしいところ等を教えてもらおうと思っています。大人の目線で見てもらうことで、中学生の間違った考え方を直すことができると思うし、今までの『「地域に誇れる学校づくり」意識調査』だけではわからなかった多田中生の校外での様子を把握し、悪いところを改善していくための良い資料となると思います。
新しい試みなのでうまくいかないこともあるかと思いますがよろしくお願いします。