3年1組の4校時は算数「わり算」の学習、「答えが九九にないわり算」について担任の先生の説明を聞きながら、みんなで考えています。「同じ色の色紙を4人に同じ数ずつ分けます。色紙が40枚の場合、一人分はそれぞれ何枚ですか」という例題の解き方を説明するために、それぞれ悩んでいる様子。
見ていると、いろいろ悩みながらねばり強く考えている児童もいれば、少しあきらめたのか誰かが正解を発表するのを待っている様子の児童もいます。担任の先生は子どもたちの思考を促すように、「問題の中でわかっていることは何だろう?」と課題を整理。少しずつですが、子どもたちの考えも深まってきている様子です。
今まで低学年の学習で、問題の具体を視覚で捉え、直感を使って学んできた子どもたちが、中学年になると抽象的な思考が増え、じっくり考えないと答えが出ない課題にぶつかるようになります。この「じっくり」考えることに耐えるためには思考の訓練が大切になってきます。とかく速さばかりが求められてしまうこの頃ですが、じっくり悩むことにこそ「学び」の楽しさが秘められています。すぐに答えを導き出すことのできない児童に、すぐにヒントや答えを教えてしまうのではなく、じっくり考えることの大切さを伝えていく必要があると思います。
小学校生活の3年生・4年生の中学年が大切な時期だと言われるのは、きっとそういった意味もあると思います。ご家庭でも少しずついいので、自分で考える時間を与えてあげて下さいね。