夏休み学校では子どもたちの声が少なくなります。校地内を見回っていても遊びに来ている子どもたちと出会う程度です。でもクマゼミはうるさいほど鳴いています。そんな中今日見つけたのは裏の畑の生き物でした。
オレンジ色のきれいな花が咲いています。畑はちょっと雑草に占領されつつありますが、元気に咲いている『オニユリ』です。山ぎわの草の中から背を伸ばして今あちこちで咲いています。それが学校の畑のそばで咲いていました。2学期にはもう見ることはできませんが、こんな植物も学校には生きているのでした。見つけた以上近づいて観察です。
茎から延びる葉っぱの付け根に何やら黒っぽい粒がついています。『ムカゴ」』と言います。この粒をもとに子孫を増やす優れものです。種の代わりになるのですが、親と全く同じものができてくるのです。植物のおもしろいところです。
観察を終わり体育館の裏へと進んでいくとまたまたおもしろいものを見つけてしまいました。
つる植物の雑草かなと思いながらのぞいてみると、先ほどの『オニユリ』と似たものを発見したのでした。
これも『ムカゴ』です。この『ムカゴ』は八百屋さんで売っているものなのです。そう食べることができる『ムカゴ』です。葉っぱの付け根にたくさんつけていました。この植物の名は『ヤマノイモ』です。体育館裏の畑のかたすみで山の幸がしたたかに生きているのでした。多田小学校はもともと田畑に囲まれたところにあった学校です。そんなときから命をつないできたのかもしれません。『ムカゴ』から多田小学校の歴史を調べてみるのもおもしろそうです。自由研究のネタがまた一つ見つかりました。