お昼休みを終えて、掃除が始まる直前二人の児童がやってきました。手には何やら小さな虫を持っています。「教頭先生、持っててください。」とお願いされました。「なにこれ?」と手に持ってみると見覚えのある小さなかわいい虫です。「帰りに取りに来るから」と去っていきました。おいおいと思いましたが、逃がすわけにもいかず、あずかることにしました。逃げてはいけないので、こんなことにしてみました。
さてこれは何だろうとよく見るとハナムグリの仲間です。
『コアオハナムグリ』小さな青い(緑の意味です)ハナムグリです。ハナムグリは花に頭を突っ込んでいる様子から花に潜るということでしょう。生き物の名前はその様子を表していることが多いです。そんなふうに名前を見るとおもしろいですね。そのあと校長室で会議をしていると何やら二人の影が見えました。授業を終えて『コアオハナムグリ』を取りに来たのです。会議を抜け出し紙コップを手渡すと「何食べんの?」と質問です。「ハナムグリなので花の蜜や花粉を食べるから花やな」と伝えると、嬉しそうに帰っていきました。子どもは生き物とともに成長するのかもしれません。大人もそうありたいです。