朝の冷え込みは、まだ厳しく今朝も学校周辺は一1℃でした。今日は、日中ずいぶん暖かくなるようです。晴れた日の日差しに、ほんのりと春のやさしさを感じるようになりました。
校門、入っての花壇にチューリップが開花していました。ずいぶん早い開花です。もしかすると、球根に低温処理が施されていたのかもしれません。チューリップは寒い冬を経験しなければ、春になっても、なかなか花開きません。そこで、低温処理といって一定期間、球根を冷蔵庫などに入れ疑似的に冬を経験させることによって、自然の状態よりも早い時期に開花させる方法があります。短日性の菊なども、遮光栽培と言って日中に光を人工的に遮り、秋を早く感じさせ開花させる方法もあります。共に、人間が自然を故意にコントロールしている栽培方法です。しかし、自然界の生き物は、来る年も来る年も、確実に同じことを繰り返し、成長していきます。しかも長い年月ずっとです。決して無理をしたり、これはするけど、あれはしないなどと、生き方の取捨選択することもありません。淡々と粛々と生きています。ある意味、人間以上の生きる力です。目には見えにくいけれど、植物たちは、確実に春への準備を進めています。
「春待ち心 芽吹く」