過日、９日は全国各地で成人式が行われました。川西市においても１５００名弱が新成人を迎えたようです。二十歳になった瞬間に、人は子どもから大人になるわけではありません。そう呼ばれるだけのことです。大人になるということはどういうことなのか、中学生の皆にとってもやがて二十歳の成人式を迎えます。いまから考えておくべき課題です。
　ある人が言っていました。「大人とは、他人を世話することができるようになること」なるほど、その通りだと頷いた記憶があります。何でも自分でできるようなることだと思っていた考えを覆されました。自分だけの幸せでなく、他を幸せにできる人が大人ということなのでしょう。（自利利他）
　「自立」とは自分のことです。身体的自立、職業的自立、社会的自立とありますが、その社会的自立の中に自分以外の人とどう関わり、支え、支えられる関係に自分を置くという面があるのだと思います。生まれて２０年を一つの区切りとしての成人であるならば、４０歳は２度目の、６０歳は３度目の成人式かもしれません。体の成長は２０歳までにほぼ止まってしまいますが、人としての思いやり、親切、包容力、寛容さ、いたわり、共感、温かさ、感謝・・・いつまでも成長させることができます。

　「成人つまり、成長し、成長し続ける人」