本日、３教科の公開授業が行われました。３年生社会科「基本的人権と個人の尊重」、１年生音楽科「鑑賞”魔王”」、３年生理科「運動とエネルギー」です。どの授業にもそれぞれ教育実習生が参加し、授業の流れ・発問・板書・指示の出し方・・・など自分の授業に参考できるものを吸収しようと真剣なまなざしで見学していました。
　音楽科の授業ではインクルーシブ教育の視点から授業のめあてと振り返りを視覚化しワークシートの活用、パネルによる板書の明確化など、全ての生徒が理解しやすい工夫がありました。
　現在の学校教育における教科指導は、私が教師になりたての３０数年前とは比べようもなく改善されたものです。教材・教具・指導方法・・どれをとっても本当に分かりやすいものになっています。しかし、それに比例して子どもたちの学力は伸びているかと問われれば、そうとも言えないものがあります。
　分かりやすく、楽しい授業、確かにそれは興味関心を高め、自主的な学びへとつながるものではありますが、それだけでは困難さに立ち向かう学びは身につかないでしょう。「苦学」耳にしなくなった言葉です。難しかったけど、時間がかかったけどやっと理解できた、本質に辿りつけた・・・。直ぐにわかったもの、分かったつもりになったものよりも時間をかけて身につけたものは直ぐには無くなりません。

　「すぐに得たものは　すぐに無くなる」Ｓｏｏｎ　get　Soon　ｌｏｓｔ