５名の教育実習生の中で先陣を切って本日２年３．４組で保健体育の授業が行われます。「ごみの処理」という単元です。実習生の緊張が伝わってきます。その緊張をほぐすかのように生徒から「先生、初々しい！」と声が上がり、教室内は笑いで朗らかな雰囲気になりました。だれしも初めての事は緊張するものです。そのうち慣れてくれば、最初の緊張はどこ吹く風、慣れが惰性となり、向上心もどこへやら、ただ時間を費やすだけになってしまってはいけません。
　「初志貫徹」「初心に帰る」とよく言われています。何かを始めた時、新しいことに臨む、無垢で純粋な気持ちをいつまで持ち続けられるかが課題です。千利休の言葉に次のものがあります。「稽古とは　一より習いて十を知り、十より還る元のその一」　十まで学べば終わり、もうこれ以上学ぶ必要はないということは慢心そのもの。もう一度還る元の一があって本当の十を知ることがだと説いています。とても難しいことです。基礎基本はすでに身についているのにもう一度基礎に還る、おそらく還るものは身についたものではなく、もとの心、初心を知るということなのでしょう。

　「型を身につけないものは　もはや　かたなし」