グランド横の斜面では、いよいよ本格的な作業が始まりました。コンクリートを土の中へ投入し、それを土台に頑丈な棒を立てています。穴掘り、コンクリート練り、穴への投入、力仕事です。でもこの仕事、力だけではありません。学校で学んだ学習が基礎となっているのです。
現場には様々な道具がありました。
空気の泡があります。その泡が真ん中の線と線の間にあれば、そこ面には傾きがないことが分かります。この道具、相当昔から使われている道具です。『水準器』といいます。
もう一つ。バケツと透明のホースがつながっており、その中は水で満たされています。何に使うのでしょう?ちなみにこの道具、水と空気による優れものです。電池はいりません。こんな感じで使います。
ホースの先にある水面とバケツの水面は同じ高さになります。(これは中学校の理科の学習かな?)そのことを利用して斜面に立てている棒の高さを一定にするために使っているのでした。今の建築現場ではまず使いませんが、昔の職人さんは使っていたそうです。
バケツを動かさなければ、バケツの水面と同じ高さの場所をいくらでも作ることができます。その地点をすべて結べばバケツの水面と同じ水平な面の出来上がりです。学校の勉強の中には社会生活で活用されているものがたくさんあります。その応用が様々な現代的な機械となっています。コンピューターも同じです。昔、今、未来、全部つながりそうです。
さてこの作業の未来には、いったい何が待っているのでしょうか。お楽しみに。