今日の5,6時間目に6年生は聴覚障がいについて学習をしました。講師に来ていただいたのは、特別支援学校に勤務されている先生で、聴覚に障がいをもっておられます。そして、4年前に大学院で研究をされていたときに、清和台小学校で理科を教えていただいていたこともありました。ありがたいことに、とても清和台小学校のことを気に入ってくださっています。
子どもたちは事前に聴覚障がいについて学習をして、先生に質問したいことを伝えていました。先生は質問の答えを模造紙に書き込んで持って来てくださいました。どうして聴覚に障がいをもたれたのか、障がいがあって困ったことはどんなことかなど様々な質問がありました。今日はそれに答えるような形で学習が進められました。先生のお話はとてもおもしろく、あっという間に時間が過ぎていきました。みんなで大声を出して何デシベルかを測定しました。でも、その音でも先生は聞き取ることはできないのだそうです。また、補聴器をつけると雑音も含めて全部の音が聞こえてしまうのだそうです。障がいをもっておられる先生から直接伺うことで、子どもたちは聴覚の障がいとはどのようなものなのかを正しく理解していくことができました。そして、聴覚に障がいがある人とどのようにコミュニケーションをとればいいのかということもお話していただきました。口の動きを読んだり、指文字、空書、手話、身振りなどいろいろなコミュニケーションの方法があります。口の動きで言葉を当てたり、子どもたちがペアになって、空書といって手で文字を書いて当て合うなど、ゲームを通じて、聴覚に障がいを持った方とどのようにコミュニケーションしていけばいいのかを楽しく学習していきました。
最後に子どもたちの質問の中で、社会がどう変わってほしいかということをお答えになる中で、いろいろな人がいることを知り、助け合う中で、いろいろな人の良さを見つけていってほしい。そして、何よりも大切なのは自分の良さを認めること、自分の良さを認めることで、他の人の良さを認めることができるというお話をしてくださいました。子どもたちの心にすっと入っていった言葉であったように感じました。今日の学習で、障がいの有無に関係なく、人と人とが関わっていくうえで大切なことを学ぶことができたと思います。