本日、CAP学習会を3、4時間目にPTA主催で保護者を対象に、5、6時間目に4年生の子どもたちを対象に実施しました。CAPはChild Assault Preventionの略で、子どもへの暴力防止プログラムです。子どもに対する虐待、暴力行為、子ども同士のいじめなどにどう対処するかを、親、教師、そして誰よりもまず子どもたち自身に教える人権プログラムです。
午前中の保護者対象には、17名の参加があり、ワークショップ形式でわかりやすくお話していただきました。子どもが暴力行為にあう時には大人が居合わせるのは稀なことで、子どもたち自身で対処しなければなりません。そのためにはその知識と方法と何よりも自信を与えることが大切だそうです。エンパワメントと言われる子どもが潜在的に持っている力を十分に発揮さえすれば、子どもは危ない状態を切り抜ける能力を持っています。そのためには、肯定的なメッセージで子どもの自尊感情を育てることが大切だというお話をしていただきました。また、昼から子どもたち対象の授業で行う内容を教えていただき、おとなも小学校4年生になったつもりで、ワークショップに参加しました。劇もあって楽しく学習できました。
午後からの4年生の「子どもワークショップ」には、それぞれのクラスに3名の方が入ってくださり、指導をしていただきました。人が生きていくためになくてはならないものが「けんり」です。「安心」「自信」「自由」の3つは特別に大切な権利で、それを奪われたとき、「いやだと言う」、「にげる」、「おとなに話す」ということをしましょうとわかりやすく説明されました。そして、「いじめ」や「知らない人に声をかけられた場合」など「けんり」が奪われそうになった状況の劇をすることで、子どもたちが具体的に何をどのように行動したらいいかを楽しく学習することができました。
物騒な事件が毎日のように報道されていますが、子どもたちが自分自身で対処できる力をつけるとともに、大人は子どもたちが気軽に相談できる存在となれるように、日ごろから子どもたちの話を耳を傾けて「聴く」姿勢が大切だと感じました。