5・6時間目を使って、5年生は車イス体験を行いました。車イス体験を通して、障がいを持つ人への理解を深めるとともに、介助の仕方を考えるなど、今後の生活に生かしていくということが目的です。
はじめにピロティで車イスの操作の仕方についての説明を聞きました。そして班ごとに分かれて、校舎前のスペースを使って実際に車イスを操作したり、マットを使って段差をこえる練習などを行いました。
練習をした後、班ごとに学校の中や学校周辺を車イスで移動をします。車イスに乗る人と介助する人が交代しながら体験をしていきました。学校の校舎周りは砂利道があったり、階段があったりで、普段は普通に歩いているのですが、車イスで移動するのはなかなかたいへんです。
続いて、学校外に出ていきますが、最初からいきなり大きな関門が待ち受けています。学校から出るスロープは車イスには急な傾斜で、4人がかりでジグザグにゆっくりと下っていきます。4人がかりでもとてもたいへんで、乗っている人はものすごくこわいということが実感できました。また、実際に学校の周りを車イスで移動していると、普段は何気なく歩けているところも段差があって車イスで移動するにはとても大変だということがわかりました。また、車が来たり、人が歩いて来たり、車イスどうしがすれ違ったりなど、周りにも気を配りながら移動することも大切です。今日はとても天気が良く気持ちの良い気候で、子どもたちは班の仲間と協力しながら楽しく車イスの体験をしていました。
学校にもどると、運動場を使って自分の力で車イスを動かす体験もしました。そして、最後に集合して体験をして学んだことを確認をしました。代表の子たちが今日学んだ車いすの操作をみんなに披露をして介助の仕方を確認するとともに、ご指導いただいた方から、車イスに乗っている人の心を思いやって介助をすることの大切さを話していただきました。
子どもたちはこの体験を通じて、さまざまな気づきがあったと思います。車イスを利用されている方の気持ちや介助をしている方のご苦労もよくわかったのではないでしょうか。街で車イスを利用されている方を見かけることがあったら、自然にお手伝いができるようになってほしいと思います。
子どもたちはとても素直な心で、積極的に楽しく体験活動に取り組んでいました。車イス体験をご指導いただいた車イス介助を学ぶ会の皆さん、地域の福祉委員会の皆さん、ボランティア団体の皆さん、そして見守りをしていただいた保護者の皆さん、誠にありがとうございました。