二方蒲鉾株式会社の方と兵庫県食育支援センターの方のお世話になり、5年生で「ちくわ作り」の出前授業をしていただきました。
最初に「海からのおくりもの~魚肉・練り製品」というタイトルで話をしていただきました。ちくわができあがるまでの工程を、動画を見ながら説明していただきました。遠洋漁業で「スケトウダラ」をとり、洋上加工をして冷凍することやその冷凍のすり身が工場でちくわに姿を変えていく過程がよくわかりました。また、ちくわはマラソンの補給食にもなっていて、栄養価が高いということも知ることができました。続いて、すり身を作る実演です。使う魚はツバスです。「成長したらハマチ、ブリになる」と子どもたちは良く知っていました。魚をさばいていくところからしていただきました。子どもたちはそれが目の前で見れるということで、とても興味をもつことができ、とても感動していました。その後、子どもたちはツバスの身をすり身にしていく体験をしました。質問タイムでは、「ちくわはどんな魚でもできるのか」「どれくらい時間がかかるのか」などたくさんの質問をしていました。
そして、いよいよ「ちくわ作り」です。1組、2組の順に自分たちでちくわを作る体験をします。二方蒲鉾から「スケトウダラ」のすり身を持ってきていただきました。最初に二方蒲鉾の方に作り方を見せていただきました。そして、いよいよ自分たちで作ります。棒を片手に持って、もう一方の手ですり身を受け取り、棒につけていきます。後で焼く時にぐるぐると回すことができるように、棒に均等にぬり付けていくようにします。出来上がったらガスコンロに持って行って焼きます。ガスコンロはちくわ1本1本がぐるぐる回って全体を焼いていけるようなしくみになっています。すぐに、すり身が焼けるいいにおいがしてきました。そして、次にかまぼこなどの作り方なども教えていただきました。そうしている間に、ちくわはいい具合に焼きあがってきたようです。いよいよ実食、みんな焼き立てのちくわを1人1本ずつ受け取り、「いただきます!!」 とってもおいしいです。みんな笑顔でちくわをほおばっていました。
「ちくわ」は、子どもたちにとっては普段はあまり興味がなかった食品だったかもしれませんが、今回の出前授業でとても身近な食品になったのではないでしょうか。普段の学校の学習ではできないことを、知ること体験することができる貴重な機会になりました。また、今日の話の中で理科や社会などの学習していることがでてきて、今学んでいることが社会で活用されていることもよくわかりました。こういう機会を多く持っていくことは、子どもたちの学びに向かう意欲を高めていく上において、とても有意義なことであると感じました。