5校時の6年2組は校内研修の研究授業。担任の先生による国語の授業、単元は「鑑賞文名人になろう」、教材が「『鳥獣戯画』を読む」です。国語科の五つの領域の、特に【書く能力】に焦点を当てた研究授業です。昨年度まで『ひとり読み』を中心とした「読む力」を考える授業が多かったのを受けて、今年度授業者の新しい試みとして「書くこと」を中心に教職員で研究することになりました。
個人的な経験で言うと、今まで「書くこと」の指導は内容重点主義の面が強く、系統立てて書き方を考える授業が少なかったような気がします。今回は、教材を通して「事実と解釈・評価の違いを理解」し、「構成の工夫」「書き手の着眼点」「書き技」などを捉えながら、自分でそれらを習得して文章を書いていこうというものでした。
「書くこと」というのは非常に労力を費やすもので、「書くこと」を苦手にしている児童も多いのですが、6年2組全員が集中して自分自身で文章を創りだしていました。特に鑑賞文は書いたことのない児童も多いのですが、お互いの鑑賞文を交流するまで成長していました。
その後の事後研修では、3つのグループに分かれ付箋を活用して、意見を交流末う形式を採用。参加者が一方的に話を聞くだけの受け身ではなく、教師自身も主体的に取り組むことができました。子どもたちの学ぶ力を育てていくためには、私たち教職員自身が「学びのモデル」としての力をつけていく必要があります。講師としてご助言いただいた川端建治先生、本当にありがとうございました。引き続き継続したご指導をお願いいたします。