校外学習で3年生から5年生までが不在の5校時。それでも6年生は集中して授業に取り組んでいます。6年1組は算数。アルファベットの「N」の形を切り取ってそれを180°回転させます。単元は「対称な図形(点対称)」、回すとぴったり重なります。
図形の中に記号を描いて、回転させたときに対応する点や線を見つけます。頭で考えると何となくぼやけてしまうところを、切り取った図形を使うことで、イメージが鮮明になります。6年生の算数は担当教師が二人のいわゆる「TT学習」、作業がわかりにくい児童にそれぞれの教師が寄り添い、的確にアドバイス。中学校に進学するときに積み残しがないよう、連携して指導にあたります。
4月当初の新鮮な気持ちが薄れがちになる頃ですが、どの子どもたちも集中して取り組んでいるのは、さすが6年生です。廊下には国語の教科書に載っている詩『支度』を視写したものが掲示されています。
「何の匂いでしょう これは
これは 春の匂い
真新しい着地の匂い
真新しい革の匂い
新しいものの 新しい匂い」
希望に満ちた詩のメッセージを受けて、掲示されたプリント下にはそれぞれの子どもの「6年生の意気込み」が書き込まれています。
「自分の気持ちも、相手の気持ちも考えて行動したい。」
「困っている人を見かけたら、積極的に声をかけられる人になる!」
「5年の時もあまり手を上げることができなかったから、ちゃんと手をできるだけ多く上げて、自分の意見を言えるようにがんばる」
子どもたちの意欲は素直で力強いですね。もちろん一年間の間にはいろいろなことがあって悩んだり迷ったりすることもあるでしょうが、それでもこの新鮮な気持ちを大切にして取り組んでいってほしいと思います。